「栃木・那須町」の日帰り女子旅~東京から2時間で叶う濃密リトリート体験~

Posted by: 小梅

掲載日: Mar 14th, 2022

忙しい毎日が続くからこそ、たまには日常を忘れて「今日は楽しかった」と言える時間を過ごしてみませんか? 栃木県・那須町なら、ハーブ香るクリームを作り、グルメを満喫、牧場で癒されて……と、「日帰りなのにこんなに!」という大満足のリトリートな体験を実現させられるのです。東京から片道2時間ちょっとで叶う素敵な1日。今週末は日帰り女子旅を計画してみるのもいいかもしれません。

ハーブス

東京から約2時間で非日常へ!

那須塩原駅
栃木県の北東部に位置する那須町は、標高が高いこともあり清らかな空気が漂い、歩いているだけでも旅心が揺さぶられる場所ですよね。東京からも東北自動車道などで2時間ほどでアクセスでき、最寄りのJR那須塩原駅までも新幹線で到着できる手軽さも、那須町が観光スポットして人気の理由の一つかもしれません。

今回筆者は、JR那須塩原駅から目的地まではタクシーを利用(那須町の観光エリアまで30~40分ほど)しましたが、車窓には、スイーツのお店や工房、道の駅と、立ち寄りたくなるような施設が目白押し。運転の際にはよそ見しないようにどうぞお気をつけてくださいね!

ハーブの香りで心を緩める「那須高原HERB’s」

外観
この日筆者がまず訪れたのが、那須サファリパークの近くに位置する「那須高原HERB’s」です。マスク生活が長引き、これまで以上ハーブの香りに癒される今日この頃ですが、ここはそんなハーブの力を存分に感じられる贅沢な場所なのです。

店内
エッセンス
足を踏み入るとやさしい香りに包まれ、店内を隅々チェックしたくなるほどおしゃれな空間が広がっていました。ショップには、ハーブティーやエッセンシャルオイル、アロマグッズなど、気になる商品がずらりと並べられています。

スパイス
スパイスなどもあるので、料理好きな人にもたまらないスポット!

ハーブ園
外に広がる5,000坪あまりの農園では、カモミールやラベンダーなど約30種類のハーブが育てられているのだとか。雑草を取らない、肥料を与えない、農薬も使わないという、自然栽培にこだわっているそうです。

訪れた際には真っ白な雪で覆われていましたが、遮るものなど何もないその場所で、たっぷりと栄養を蓄えているのだろうと思うと、春の訪れが楽しみになります。

カフェ
那須高原の自然の恵みをたっぷりと吸収したハーブは、香り高く色も鮮やか。それをダイレクトに感じられるのが、店内奥に併設されているカフェです。こちらでは、自家製ハーブティーや手作りスコーンなどを味わうことができます。

体験レッスン
体験レッスンも行われているので、心地よい香りに誘われて「何かを作ってみたい!」という意欲がムクムクと湧き上がります。

教えてもらえるのは、アロマソルトや手作り石鹸、香るアルコールハンドジェルなど、癒されそうなものばかり……。今回は、その中から「モイスチャークリーム作り」にチャレンジしてみました。

体験レッスン
材料は計量済みでハーブの効能などもゆっくりと説明してくれるので、気軽に参加できてとても勉強にもなります。ビーカーを湯煎したり、ひたすらかき混ぜたりと、思わず無心に。

材料はすべて植物からとれたものが使用されていて、もちろん那須高原HERB’sで栽培したハーブも使われているので、「ここに来ないと手に入らない」という特別感も得られます。

完成品
固形と液体を混ぜ合わせ、やがてクリーム状になっていく過程も興味深く、好きな香りのクリームが完成するのもたまりません。シアバター10%配合でハーブ成分もたっぷり。とても贅沢なクリームができあがりました。

ちなみに、旅から帰ってきてから毎日顔や首に塗っていますが、朝のしっとり感がいつもと違うのと、首元もふっくら。一日中ふんわりとハーブが香り、その度に幸せを感じます。実際に使ってみると、いかに贅沢なクリームなのかが実感できますよ。

◇モイスチャークリーム作り教室
価格:1人2,300円~
受付時間:平日12:30~17:00 土、日、祝日10:30~16:00
所要時間:約40分
対象:中学生以上
そのほかの体験教室についてはコチラ

開放感ある窓からは穏やかな日差しが入り、薪ストーブのある風景はまるで海外に来たかのよう。口に含んだ瞬間、フレッシュな香りが体の中を駆け巡るハーブティーは、ずっと心に残るおいしさでした。

【那須高原HERB’s】
住所:栃木県那須郡那須町大字高久乙3589-3
TEL:0287-76-7315
HP:http://www.n-park.jp/index.html

旅心を受けとめてくれるお蕎麦屋さん「清流の里」

清流の里

旅の思い出を大きく左右するのが食事のお店選び。おいしいのは当然のこと、ちょっとした驚きもほしくなりますよね。ということで今回は、那須高原HERB’sからもほど近い「滝のある釣り堀 那須高原 清流の里」へ。

清流の里
こちらでは、滝が流れる釣り堀で釣りを楽しんだり、うどんやそばなどの食事も満喫できるお店です。釣った魚はもちろんその場で食べることも可能。飲食店でありながら、手ぶらで訪れてもその場で手軽に釣り体験ができるのがうれしいですよね。

清流の里 店内
天井が高くログハウスのような造りで、テーブルも広く落ち着いた雰囲気。座敷席もあるので、グループ旅や釣りでひと盛り上がりしたあとにも、ゆっくりとくつろぐことができます。

おろしそば
筆者が一番注目したのは料理へのこだわり。うどんは手打ちで、そばには収穫量・栽培面積も小さいことから、“幻の蕎麦”と呼ばれている希少な品種「信濃一号」を使用し、それを自家製粉する徹底ぶり。ちなみに、「黄金カレーうどん」は、クセになると熱烈なファンが続出しているという人気の品なんだとか!

うどんとそば……。どちらを選ぶか、頭を抱えること間違いなしではありますが、なんといってもお気楽な女子旅。シェアしながら両方の味を楽しむのも楽しいはずです。ということで、天ぷらのついた「おろしそば」と、「黄金のカレーうどん」を注文しました。

そば

◇おろしそば(天ぷら付き)
価格:1,350円(税込)

食欲をそそる美しい見た目とうれしいボリューム感。するすると喉を通っていくそばは、香りもよく歯ごたえも最高。シャキシャキの細切り大根には大葉が添えられ、時折広がる爽やかな風味が食欲のスイッチを押してくれます。

なめこも大粒で脇役とは思えぬ存在感。天ぷらはサクサクと食感もよく、特に舞茸は一口では食べられないほどのサイズ感で、ジュワッと旨みが広がります。

黄金カレーうどん

◇黄金のカレーうどん
価格:900円(税込)

お店一押しの「黄金カレーうどん」は、スープを口に運んだ瞬間に人気の理由がわかります。スパイシーなカレーの奥底に、上品な出汁の風味が重なり、カレーのピリピリ感は遅れてやってきます。

手打ちうどん
うどんはモチモチと食感がよく、少し太めで食べ応えがあり、独特なうねりがあります。このうねりにスープがよく絡み、素朴でありながら計算しつくされたおいしさ。続けて何度も口に運びたくなり、「なるほど」と、大きく頷いたのでした。

いわなの塩焼き
そして忘れてはいけないのが、「いわなの塩焼き」(880円税込)。ちなみに、釣りをしなくても注文ができるのでご安心を。

調味料には自然塩を使用し、ふんわりと柔らかな身の旨みと甘みを引き立てます。新鮮ないわなのおいしさに感動しながら、ペロリと完食しました。

また、2022年3月30日(水)まで、期間限定商品「寒ざらし蕎麦」が仲間入りするのだそう。今回、残念ながらまだ食べることができなかったのですが、途中でタクシーの運転手さんと話す機会があり、「そういえば、もうすぐ寒ざらし蕎麦の時期ですよ」と教えてくれました。いかに清流の里が、地域の皆さんに愛されているのかがわかるエピソードですよね。

【滝のある釣り堀 那須高原 清流の里】
住所:〒325‐0303 栃木県那須郡那須町高久乙2714‐2
TEL:0287‐78‐0337
釣り堀:9:00~16:00(季節変動あり) 
定休日:木曜日、元日(祝日は無休)
お食事:11:00~16:00(季節変動あり)
HP:http://www.seiryunosato.com

囲炉裏で旅に思い出を添える「古民家のカフェ夢屋」

夢屋 外観
女子旅ではずせないのが、カフェでのまったりタイム。積もる話も多いと思いますが、せっかくの那須高原。ゆったりまったり、時の流れすらドラマチックに感じられる場所で過ごしませんか? 林の中にそっと佇む「古民家のカフェ夢屋」は、それが叶うお店です。

夢屋店内
こたつ
このお店は、築150年の古民家をリノベーションしたカフェで、ドアを開ければ、そこはまるで昔話の世界のよう。長い間、人間の生活を見守ってきたであろう梁や柱は風格を漂わせ、囲炉裏やこたつなど、どの世代の人もホッとできるような空間が広がっています。

店内に余計なBGMは流れておらず、カチカチカチと掛け時計の音が響き、無言の時間ですら心地よく過ぎていきます。

囲炉裏前
座席は好きな場所を選べるので、迷うことなく現代の生活に馴染みのない囲炉裏前をGET。そして、お店のおすすめ「塩バターキャラメルガレット」と、「マサラチャイ」を注文しました。

ガレット、マサラティー
パリッとした食感のガレットは香ばしく、ほんのり塩味を感じるキャラメルソースがよく合います。シナモンやカルダモン、クローブなどのスパイスをたっぷりと使用した「マサラチャイ」は、一口目から濃厚なスパイスの風味が鼻を抜けていき、これが寒い冬にぴったり! 甘さも絶妙で、ホッと肩の力が抜けていくようなおいしさでした。

地元の野菜を使い、とことん手作りにこだわっているという「夢屋」では、定食やプレートメニュー、ホットサンドなど、食事メニューも楽しめます。丁寧に作られたメニューを、都会とは少し違った時間が流れる古民家で、存分に楽しんでみてくださいね。

◇塩バターキャラメルガレット
価格:700円
◇マサラチャイ
価格:550円
※ガレットと一緒の注文で、飲み物は150円引きになります。

おぎんちゃん
タイミングによっては、ネコちゃんが顔を出してくれることも。今回は、おぎんちゃんが会いに来てくれました。日によっては、こたつで一緒にまったりできるとか……。すべてはネコちゃんの気分次第!

【古民家のカフェ夢屋】
住所:栃木県那須郡那須町高久乙1846-92
TEL:0287-78-3272
営業時間:10:00~16:30
定休日:水曜日・木曜日(祝日の場合は営業し、翌日休業)
HP:https://nasuyume.com/

牧場で動物に癒されよう!「アルパカ牧場」

アルパカ牧場
動物に出会える施設が多いのも那須町の特徴の一つ。癒しを求めるなら、「那須アルパカ牧場」がおすすめです。やさしい表情ともふもふの毛に包まれたアルパカの姿は、眺めているだけでも楽しく時間を忘れてしまいそうに。

アルパカ牧場
雪に覆われた牧場は風も冷たく、アルパカが心配になってしまいましたが、故郷・南米アンデスの高地は、もっと寒い地域。つまり、那須高原の気候はアルパカにとって最適なのだとか。大自然に囲まれ、元気いっぱいな姿を見ることができますよ。

アルパカ牧場
食事中のアルパカ
訪れた時間帯はちょうど食事のタイミング。むしゃむしゃと独特なリズムで口を動かす姿は、とてもキュート!

近寄って来るアルパカ
なんとこの牧場は、「世界一人懐こいアルパカを育てている牧場」と称されているそうで、歩いていると、わざわざ近寄ってきてくれるアルパカもいます。

アルパカ
アルパカ
顔の違いや毛の流れなど、一頭ずつそれぞれに個性を感じるのもとても楽しく、つぶらな瞳に見つめられると、胸がキュンとしますよ。

アルパカ
アルパカ
イケメンアルパカもいるので(オスかどうかわかりませんが……)推しを探したりしながら、自然たっぷりの牧場をゆっくりと歩いてみれば、すっかり癒されていることに気づくはずです。

【那須アルパカ牧場】
住所:栃木県那須郡那須町大字大島1389‐2
TEL:0287-77-1197
入場料:大人800円/子ども(5歳~小学生まで)400円
営業時間:10:00~15:30(最終入場)
休園日:火・水・木曜日
※休園日が祝日の場合は開園
HP:https://nasubigfarm.com/

日帰りでもたっぷりと遊べる栃木県・那須町。気が置けない仲間と過ごせる時間が、いかに大切なことかと思い知らされた今こそ、東京から約2時間で実現できる非日常をたっぷり味わいませんか?

[All Photos by koume]

PROFILE

小梅

小梅 ライター

芸能事務所で約15年若手芸人のマネージメントに携わり、どっぷりお笑いの世界に染まる。退職後ライターに転身。ある日ふいに見た1本の韓国映画に心奪われ、そこから韓国映画・ドラマのチェック追われる毎日を過ごす。コンビニの新商品や地方のおみやげが大好き。

芸能事務所で約15年若手芸人のマネージメントに携わり、どっぷりお笑いの世界に染まる。退職後ライターに転身。ある日ふいに見た1本の韓国映画に心奪われ、そこから韓国映画・ドラマのチェック追われる毎日を過ごす。コンビニの新商品や地方のおみやげが大好き。

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