青森県弘前市のゲストハウス開業プロジェクト
城下町としての歴史や文化が色濃く残る、青森県津軽地方にある弘前市。青森県第三の規模を誇り、古くから学都として栄えてきたというバックグラウンドがありながらも、現在では人口減少という問題も抱えているといいます。
そんななか、地域内外の交流の場として、そして新しいチャレンジが生まれるための拠点となるようなゲストハウス開業のプロジェクトが立ち上がりました。地域の人々に開かれた場所としてすでにオープンしている複合施設「HIROSAKI ORANDO」の2階を改修し、ゲストハウスにしようという計画です。
城下町として栄えた「弘前市」
かつては弘前藩の城下町として発展した弘前市。桜の名所として知られる「弘前城」や国の重要無形民俗文化財に指定されている「ねぷた祭り」など、旅先としてのさまざまな魅力や、日本一の生産量を誇る「りんご」も有名ですよね。
「歴史や文化、産業を守りつつ、地域内外の交流が広がれば新たな発見が生まれるはず」という思いから、ドミトリー型のゲストハウス開業を発案。市街地という好立地を生かし、周遊観光の拠点になることも目指しているそうですよ。
地域で起業する人をサポートする複合施設「HIROSAKI ORANDO」
もともとは、弘前市の資源や地域の課題をテーマにして起業を目指す人をサポートする事業拠点として、2018年にオープンした「HIROSAKI ORANDO(ヒロサキ オーランド)」。活動を続けていくうちに、事業者や地域の人の交流が増え、さまざまな取り組みに広がっていったのだといいます。
「ヒロサキ オーランド」の2階には、これまで大学生インターンやアーティスト、映画制作スタッフが滞在したりと、内外の交流の場としての役割も果たしてきました。
人と人を繋ぐ「りんご木箱」がコンセプト
そんななか、「もっと地元の人と関わることができる滞在先がほしい」「気軽に、中長期滞在できる場所がほしい」という声が上がったことから、2階を改修して男女共用のドミトリーを開業することに。
コンセプトは「りんご木箱」。りんごが名産地の津軽地方では、収穫後に木箱に入れて出荷し、そのままお店や家庭へと届けられるという流通方法が、現在でも続いているのだそう。人と人を繋げてりんごを届けるりんご木箱にヒントを得て、このコンセプトが採用されたのだそうですよ。
計24名が宿泊できるドミトリー型ゲストハウス
ドミトリーは男女共用のスペースのほか、女性専用、そして個室を含み、合計24人が宿泊できる設計になる予定です。使用済みのりんご箱を、専門家がベッドとしてリメイク。本来の役割を果たしたりんご箱が、今度は旅人と地域を繋いでいくとは、ロマンがありますよね。
売り上げが安定してきたら、宿泊料の一部を弘前でチャレンジする人たちに還元する仕組みをつくることも目指しているそうですよ。
2022年4⽉16⽇(土)まで⽀援募集︕
今回紹介した、青森県弘前市のゲストハウス開業プロジェクトの応援募集期限は、2022年4⽉16⽇(土)までです。弘前で気軽に滞在できて、地域の人とも交流できる宿泊施設に興味を持った⼈は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」でチェックしてみてください。
クラウドファンディングとは︖
「群衆(クラウド)」と「資⾦調達(ファンディング)」、2つの⾔葉を組み合わた「クラウドファンディング」という新しい仕組み。発案者がウェブサイト上でプロジェクトを発信し、それを応援したいと思ったら⽀援者となって応援購入できます。
新しい事業を始めようとしたり、個⼈的に考えたプロジェクトを実現させるために、⾦融機関からの融資や投資家からの出資に頼っていた時代から、スピーディに資⾦調達できる⼿段へと進化した現代の新しいツール。⽀援者にとっては、今まで知らなかったような新しい製品に出合えるきっかけにもなりますよね。
取材協⼒︓CAMPFIRE
minacono ライター
日本とカナダで観光業界に勤務。旅行会社、現地ツアーオペレーター、航空会社、観光局、いろんな分野で旅と関わってきました。現在はフランス在住。美味しい食べ物とお酒がうまく出会った時すぐ感動する。犬好き。でも猫みたいな性格に憧れる。
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