ジブチでは仕事が午後1時で終わる
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「ジブチ」という国をご存じですか? アフリカ大陸とアラビア半島を隔てる紅海の入り口、「バベルマンデブ海峡」に面した国です。緯度的には北緯10度~15度の間、ジブチを含めて周辺諸国には砂漠・半砂漠が多い点をふまえても、かなり暑い国だとわかります。
そんな「地球上でもっとも暑い国の1つ」とも言われるこの国では、一般企業の就業時刻が朝7時から午後1時までとなっています。午後1時以降の日差しが強烈すぎるため、車も人もほとんど通りに見られなくなり、店も閉まります。
学校も給食がなく、家族で昼ご飯を家で食べ、昼寝をして、しのぎやすくなる夕方から、店や官公庁などは業務を再開するようです。
日本でこのような生活パターンを取り入れるのは難しいかもしれませんが、リモートワークなどで業務時間を比較的自由にできる人は、参考にしてもよさそうですよね。
タイではシャワー後にメントール入り白いパウダーを多用する
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次は「タイ」の暑さ対策・夏バテ対策です。
東南アジアのタイは南北に長いので、タイ国内でも気候に違いがありますが、どちらにしても日本より経度が低いので、常夏の国であることに違いはありません。
そんなタイでは、1日数回のシャワー後に、メントールが含まれた白いパウダーを顔と体に振りかけて、ヒリヒリするくらいの清涼感を全身にまとうのが一般的です。
特に、「プリックリー・ヒート・パウダー(Prickly Heat Powder)」という商品が有名で、男性も女性も使います。あせもの予防にも効果的なのだとか。
日本でも、1日数回のシャワー習慣とこの手の清涼アイテムが普及してもよさそうですよね。
東南アジアではフルーツに唐辛子塩を振りかける
最後は、同じく東南アジアの暑さ・夏バテ対策です。東南アジアではフルーツが安く豊富に手に入るので、現地の人はフルーツを頻繁に口にします。
現に、多国籍ライター陣と一緒にマレーシアを取材してまわった時、カンボジア人とマレーシア人の同業者が四六時中、フルーツを間食している姿を目にして驚いてしまいました。
しかも、ただ食べるだけではないようです。例えばタイでは、フルーツに「唐辛子塩」と呼ばれるピンク色の調味料を振りかけて食べることも少なくないのだとか。唐辛子塩は塩と砂糖と粉唐辛子を混ぜ合わせた調味料で、フルーツとともに塩分や辛味成分を摂取できます。
暑い時期でも水分の多いフルーツは食べやすいので、日本人の味覚に合わせた唐辛子塩を開発して、振りかけて食べる習慣を始めてみてもいいかもしれません。食欲が増進され、熱中症予防にもなりそうですね。
[参考]
※ ジブチ基礎データ – 外務省