最近マカオの街のあちらこちらで見かける小さな現代アートギャラリー。
世界的な作品から草の根アートまで、マカオで楽しめるギャラリーをご紹介します。
アートシーンの発信基地ラザロ地区
ポルトガル統治時代の面影が強く残るラザロ地区には、今も数多くの教会や南欧の風を感じる建物が残っています。またここは、映画のロケ地になったり芸術系の学校などが集まる、マカオの文化芸術産業を担う場所。
中でも約200年前からある「仁慈堂婆仔屋(Albergue SCM)」は、ポルトガル風建築群にいくつかのギャラリーが入居し、クリエイティブシーンの発信地となっています。
仁慈堂婆仔屋の一角にあるギャラリーでは、ローカルアーティストによる企画展を定期的に開催。彼らの独創的な作品は見ているだけでワクワクします。
【Albergue SCM – A2 Gallery】
住所:瘋堂斜巷8号
12:00—20:00 火曜日15:00—20:00
下町オルタナティブ・アートスペース
ネオン輝くカジノ街からは少し離れた地元の生活が垣間見えるマカオ半島の北部、「紅街市」から徒歩5分ほどのところにある、歴史建築をアートスペースにした「牛房倉庫(OX ウェアハウス)」。
ここはマカオの現代アートシーンの実験場とも呼べる場所。若手アーティストの斬新なインスタレーションや企画展示が開催されています。
【牛房倉庫】
住所:美副將大馬路與提督馬路交界
営業時間:12:00—19:00 火曜日定休
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ホテルのアート・パビリオンでほっと一息
南湾湖に近いMGMマカオは特にアートに力を注いでいるホテル。公共エリアのあちらこちらで世界的に著名な芸術作品を目にすることができます。
正面ロビー奥にある円柱の巨大水槽が立つパビリオンでも、不定期で大きなエキシビジョンが開催されます。パビリオンにはカフェやレストランもあるのでアート巡りの途中休憩にもぴったり。
【MGM MACAU】
住所:外港新填海區孫逸仙大馬路
営業時間:24時間
想像力が高まるコンテンポラリーアート・ギャラリー
「グランド・リスボア・ホテル」から羅理基博士大馬路を東へ徒歩10分のところにあるマカオ・アートガーデンは、マカオ政府のプロジェクトとして、複数の芸術団体がコラボして生まれたアートスペース。ピンクとゴールドの等身大女子フィギュアがお出迎え。
建物の1Fと2Fで毎月単独のエキシビジョンを開催し、ユニークな作品を発表する場を提供しています。訪れたときは、紙製の卵ケースに動物や人物を描いた3Dアート。
【AFA Macau】
住所:羅理基博士大馬路265號藝術花園
営業時間:11:00—19:00 月曜日・祝日休
世田谷区の半分ほどの面積しかないマカオ。歩いて巡るも良し、ちょっぴり遠いところはタクシーで移動して。マカオでアート巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
[All photos by Hiromi Suzuki]