「インド洋の貴婦人」と呼ばれ、世界でもトップクラスのリゾート地といわれる、モーリシャス共和国にあるモーリシャス島。世界的に人気が高いこの場所は、その呼び名の通り“貴婦人”を 思わせるような美しく魅力的な景色が満載です。
しかし、モーリシャスへの直行便は存在しないため、香港やドバイの経由便を利用する必要があります。そのため、最短のルートを使っても半日以上かかってしまうということもあり、サイパンやグアムのように気軽に観光するには難しい場所です。その為、モーリシャスの名前は知っていても、具体的にどこにあってどのような景色なのか、知らない人も多いかと思います。
そこで、「インド洋の貴婦人」といわれる美しいモーリシャスの見所をいくつか紹介したいと思います。
海中の滝
ナイアガラの滝やエンジェルフォールと、滝の観光スポットは世界でも多く存在しますが、「海中の滝」はここモーリシャスでしか見る事はできません。
まるで宝石のように美しく、そして迫力のある光景は圧巻の一言ですが、ここで疑問に思うのは「なぜ海の中に滝ができるの?」ということ。実は、海中にある珊瑚・砂・シルト(砂より小さく粘土より粗い砕屑物)が、潮の流れによって偶然作り出した光景で、この場所に滝はありません。
まさに、モーリシャスの美しい海と自然環境が偶然引き起こした、自然のトリックアート。一度見たら、モーリシャスの虜になってしまう光景です。
シャマレル 七色の大地(Coloured Earths of Chamarel)
首都であるポートルイスから車で50分。島の南西部に位置し、モーリシャスの絶景ポイントとして外す事のできないスポットがこの「七色の大地」です。
世界でも様々な観光スポットが有りますが、地面に虹を描いたような神秘的なグラデーションを見る事ができるのは、この七色の大地だけ。
この不思議な現象は、この土地に含まれるシャマレル火山の鉱物とシャマル特有の大気が触れる事によって起こる化学反応といわれており、まさに自然が作り出したアートといえます。
敷地には大きなゾウガメも見る事ができます。一生のうちに一度は訪れたい場所ですね。
パンプルムース植物園(Sir Seewoosagur Ramgoolam Botanical Gardens)
モーリシャス国内で最も観光地として有名な「パンプルムース植物園」。約11万坪もあるこの植物園では、「バオバブの樹」や「巨大ヤシのタリポット」など、日本では見る事のできない約800種の貴重な植物に出会えます。
そんな見所満載のパンプルムース植物園ですが、この場所で最も目玉といえる植物が「オオオニバス」の群生です。「オオオニバス」はスイレン化の水生植物で、その大きい浮葉はなんと3メートルにも達し、子供ならばその葉の上に乗る事ができるといわれています。
また、手のひらサイズの可愛らしい花は、季節によって雪のような白から、鮮やかなピンク色に表情を変え、見る人を楽しませてくれます。
イルオセルフ(L’Ile Aux Cerfs)
二つの島の間に美しい砂浜が蓄積してできた、観光ビーチ「イルオセルフ」。ここは、パンプルムース植物園に続く人気の観光スポットで、美味しい料理や様々なマリンスポーツを楽しむ事ができるビーチです。
雪の様に白い砂浜とエメラルドグリーンの海はモーリシャスの中で随一の美しさ誇っており、宝石のような熱帯魚や、カラフルな珊瑚を心ゆくまで堪能する事ができます。
日本から約11000kmの場所に位置するモーリシャス。直行便が無いので気軽に行ける場所では有りませんが、モーリシャスが魅せる天国のような絶景は、他では味わう事ができません。
白い砂浜・美しい海・神秘的な光景が広がるこの場所は、まさに「インド洋の貴婦人」の名にピッタリの島です。
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