クレイジー過ぎるけど参加したい!世界のエキサイティングな夏祭り5つ

Posted by: 松元 春菜

掲載日: Jun 27th, 2014

暑い夏は、花火大会や盆踊りなど「お祭り」が楽しめる季節。これから真夏にかけて全国各地で様々な催しが開催されますが、世界ではどのようなイベントが行われているのでしょうか?今回は、世界で毎年行われている面白い夏祭りをご紹介いたします!

ひたすらトマトをぶつけ合う「トマト祭り」/スペイン

スペインのバレンシア州の町、ブニョールで開催される「ラ・トマティーナ(La Tomatina)」。世界的に有名な奇祭?としても知られているこちらの夏祭りは、毎年8月下旬に行われています。大変人気が高く、人口約1万人ほどの小さな町に、スペイン各地のみならず世界中から観光客が訪れ、なんとのべ4万人もの方が参加するそうです。

トマト祭りは1940年代半ばに始まったといわれていますが、その起源は謎に包まれています。
野菜売りのスタンド前でケンカが起こり、トマトを投げ合った!パレードでトマトが一斉に投げられた!戦争の帰還を祈ってトマトを投げた!などなど、諸説あります。トマトをぶつけ合って危険じゃない?と懸念や反対の声を受けて、1959年にルール(トマトは投げる前に軽くつぶしておくなど)が決められて、国際的な夏祭りに変貌を遂げたのです。完熟トマトなので当たっても安心だということです。

ちょっと危険な「牛追い祭り」/スペイン


©Migel / Shutterstock.com

同じくスペインで7月中旬に行われる牛追い祭り「サン・フェルミン祭り(Fiesta de San Fermín)」。スペインはもとより世界中の方が熱狂するという命がけのイベントなのです。開催地はスペインの北東、フランスとの国境にあるピレネー山脈に近いパンプローナという町です。

クレイジー!でも参加してみたい!世界のエキサイティングな夏祭り5つ
©jbor / Shutterstock.com

普段は静かでのんびりした町ですが、祭りの開催時には世界中から観光客が押しかけて、熱狂! スペインで最も熱い夏を祝うために足を運ぶのです。

クレイジー!でも参加してみたい!世界のエキサイティングな夏祭り5つ
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日本では「牛追い」と呼ばれていますが、実際には牛を追いかけることは安全上の問題で禁止されています。実際には牛に追われて逃げる「牛逃げ祭り」という方が合っているようです。時には負傷者が出ることもあるほど危険な同イベント。多くの観光客は、見る側に徹して白熱したデットレースを応援して楽しむという方を選びますが、参加したい場合は18歳以上であれば国籍・性別不問です。参加資格は、勇気と度胸なのではないでしょうか。

クレイジー!でも参加してみたい!世界のエキサイティングな夏祭り5つ
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体験型フェス「バーニングマン」/サンフランシスコ

アメリカ・ネバダ州の人里離れた荒野で、8月最終月曜日から一週間続く夏祭り「バーニングマン(BurningMan)」。何もない砂漠の真ん中に、架空都市ブラックロックシティーをつくり、新たに出会った隣人たちとの共同生活をしながら自分を表現して、一週間後何もなかったかのように無に戻すというちょっと風変わりなサバイバルゲームを体験できるイベントです。

約5万人もの人たちが参加をする同祭り。会場内は、外部の世界から孤立していて、なんと電気、水道、電話、ガス、ガソリンなど生活のために必要なものが整備されていません。もちろんテレビ、ラジオ、携帯電話などのネットワークも遮断。

売店、屋台、食堂などの施設も一切用意されておらず、利用できるのは自然環境のための仮設トイレと食料の鮮度を保つためのわずかな水のみ! 事前に必要なものを責任持って準備しなければいけないということで、まさにサバイバル状態に置かれてしまうというわけなのです。

そんな過酷なのに、なぜ参加するの?と思いますが、実はアートイベントや音楽フェスなどエキサイティングなイベントも開催されるのだとか。巨大なアート作品が展示されて、ライブ、ミュージカル、パントマイムが行われたり、巨大なスピーカーを搭載した移動型ダンスフロアが登場したり・・・。そんな楽しみも味わえるからこそ多くの参加者たちに支持されているのです。

泥まみれになる「ポリョンマッドフェスティバル」/韓国

韓国を代表する泥をテーマにして夏祭り「ポリョンマッドフェスティバル」。忠清南道(チュンチョンナムド)に位置し、美しい山と海に恵まれた観光都市、保寧(ポリョン)の特産物は、海辺に広がる干潟で取れる良質の泥(マッド)。その泥を使用して泥マッサージ、泥相撲、泥風呂など泥づくしのイベントが開催されます。外国人観光客にも人気があり、参加する7割程度は外国人なのだとか。まさに国際的な夏祭りといえるでしょう。

アジアの死海という異名を持つポリョンの泥は、海藻が塩の流れとともに土に混ざって出来たもので、とても柔らかくて滑らかな手触り。イスラエルの死海の泥よりも、天然ミネラルが豊富でお肌を美しくする効果もあるのだとか。老化防止、老廃物排出にも役立つといわれているので、泥にまみれてキレイになれる美容大国らしい夏祭りです。

太平洋最大級「パンパシフィックフェスティバル」/ハワイ

通称、祭りインハワイと呼ばれている「パシフィックフェスティバル(PanPacific Festival)」。日本をはじめ、アジア各国、南太平洋の文化をつなぐ太平洋最大級の夏祭りです。フラダンス、盆踊り、和太鼓、中国の龍が舞う踊り・・・など多種多様民族のハワイらしい友好的な雰囲気で行われています。

各国の友好を結び、多様性を認め合うというテーマどおり、太平洋、アジアを中心に世界の祭り文化を楽しむことが出来る人気のイベントです。世界中の人が訪れるハワイの夏祭り。MATSURIという言葉通り、日本からも多くの祭りが参加していて、改めて「日本にはこんなにたくさんの種類の祭りがあるのか~」と実感出来るという声も。ハワイで感じるグローバルな日本の夏祭りもまた楽しそうですね。

いかがでしたか?
これから祭りの季節がやってきます。日本は祭り大国といわれていますが、海外で開催される一風変わった夏祭りも大変興味深いですね。

[Some Photos by shutterstock.com]

PROFILE

松元 春菜

HARUNA ライター

ライフスタイル、旅行、美容・健康、ファッションなどのコラム記事を執筆しているライターのHARUNAです。両親が貿易雑貨の仕事をしており、幼少の頃から買い付けに同行してヨーロッパなど各国を周りました。その影響で海外旅行が大好きに。文章を書く仕事を経て、現在はフリーのライターとして活動中。海外旅行が生きがいで、特にハワイとフランス好き。各国の楽しいニュースをお届けしたいと思います!

ライフスタイル、旅行、美容・健康、ファッションなどのコラム記事を執筆しているライターのHARUNAです。両親が貿易雑貨の仕事をしており、幼少の頃から買い付けに同行してヨーロッパなど各国を周りました。その影響で海外旅行が大好きに。文章を書く仕事を経て、現在はフリーのライターとして活動中。海外旅行が生きがいで、特にハワイとフランス好き。各国の楽しいニュースをお届けしたいと思います!

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