毎年、多くの旅行者が訪れている石垣島。ここにはなかなか予約の取れないことで有名な居酒屋「ひとし」があります。今回は16回コールしてやっと予約が取れた「ひとし 石敢當店」をご紹介! 南の島の居酒屋で食べる新鮮な海の幸は格別でした。
「ひとし 石敢當店 」は石垣島の繁華街、美崎町を抜け、少し住宅街に入ったところにあります。石垣港離島ターミナルからは徒歩約5分の場所です。「ひとし 石敢當店」の店構えは、落ち着いたモダンな雰囲気でした。
扉を開け、お店の中に一歩入ると、下駄箱があり、靴を脱いで入店します。下駄箱はロッカーになっていますので、鍵をかけることができて安心です。酔っ払って、誰かの靴を履いて帰ってきてしまった、なんて失態を犯す心配もありません。
まずはオリオンビールとさんぴん茶で乾杯
沖縄にきたら飲みたいのがオリオンビール(450円)。ライトな口当たりで、思わず一気してしまうほど、飲みやすいビールです。暖かい石垣島の気候とオリオンビールの相性はピカイチ。石垣島の海の幸の味もさらに引き立ててくれますよ。またさんぴん茶(ジャスミン茶)(250円)も石垣島のご当地グルメとの相性抜群! ほのかにかおるジャスミンが、食欲をそそります。
おつまみとして最高な「島らっきょう塩漬」
一口で頬張れる島らっきょうの塩漬(400円)はおつまみにぴったりなメニュー。石垣島の近海でとれたカツオの鰹節がかかっていて、一度食べ始めると止まらない美味しさ。島らっきょうは普通のらっきょうと比べると小さく、味が濃縮されていて、それほど辛くないのが特徴的です。これならいくらでも食べられそうです。
人気のメニュー「石垣牛の握り寿司」
「ひとし」を訪れたらぜひ注文したいメニューのひとつがこちらの石垣牛の握り寿司。一貫220円でお得感も満載! 石垣牛の握り寿司は、オーダーする際に、塩とタレのどちらを選べます。今回は、塩とタレの両方をオーダー。さっそくいただいたところ、石垣牛はじんわりとした旨味の余韻を残しつつ、一瞬で口の中で溶けていきました。塩はさっぱりとしていて、何貫でもいけそうな味。タレは石垣牛の甘みを引き立て、ややリッチ感のある味わいで、どちらもあとを引く美味しさでした。この時点で「ひとし」が石垣島の超人気店だということに納得したほどです。
鮮度が良くスペシャルな「まぐろ寿司」
続いて「まぐろ寿司」(980円)がテーブルにやってきました。大トロ2貫、中トロ2貫、鉄火巻きのセットになっています。石垣島の近海でとれた冷凍マグロとは一味もふた味も違う鮮度抜群なマグロのお寿司。もう「美味しい」という言葉しか口から出てきませんでした。どのお寿司も脂が乗っていて、トロッと口内で溶けていきます。鉄火巻きは、シソが一緒に巻かれていて、シソの風味が爽やかに鼻に抜けます。
美味しすぎて、追加でもう一皿オーダー。何貫食べても、まだ足りない、まだ食べたいと思うお寿司はこれが初めてでした。
サクサク&もちもちとした「もずくの天ぷら」
沖縄はもずくの産地としても有名ですが「ひとし」では「もずくの天ぷら」(500円)をいただくことができます。もずくの天ぷらってどんな味なのか想像できますか? 「ひとし」のもずくの天ぷらは程よい甘みがあり、表面はサクサク、内側はもちもちとしていて、たまらない美味しさ。お好みで塩とカレーパウダーをつけていただくことができます。つまり、何もつけずそのままいただく、塩をつけていただく、カレーパウダーをつけていただくの3通りの味が堪能できてしまうのです。ビールのおつまみにもぴったりな天ぷらでした。
シメには「生うにソーメンちゃんぷる〜」を
そろそろお腹が限界になってきたところで、シメとしてオーダーしていた「生うにソーメンちゃんぷる〜」(650円)が運ばれてきました。素麺の上には刻まれたシソと海苔がのっています。よく混ぜてから、小皿にとっていただくと・・・これまで食べた何にも似ていない味で驚きました。しかし、癖になる! 生うにの甘さと素麺が見事にマッチしていて、そこにシソと海苔がアクセントとして加わり、何とも言えない美味しいハーモニーを奏でてくれます。すでにお腹はいっぱいだったのですが、あっという間に完食してしまいました。
石垣島リピーターからも愛され続けている「ひとし」
そもそも今回筆者が16回も電話をかけてまで「ひとし」に予約を入れたのは、以前、石垣島を訪れた際、知り合った石垣島リピーターの方から「石垣島の美味しいを味わい尽くしたいのなら“ひとし”に行くべき」と教えてもらったからです。その方がそこまで言っていた意味が実際にひとしを訪れてみて、はっきりとわかりました。
石垣島のグルメを堪能したい、と思うのなら、ぜひ「ひとし」を予約して、訪れてみるといいでしょう。営業中は忙しく電話に出られないのが、お店を訪れてみて、よくわかりましたので、一度や二度電話に出ないからといって簡単に諦めないでくださいね。
カウンター席もあるので、ひとりで訪れてしっぽりと飲むのにもおすすめですよ。「ひとし」は「ひとし 本店」と「ひとし 石敢當店」がありますので、宿泊先から近い方もしくは、予約が取れた方に行くといいかもしれませんね。
[ひとし 石敢當店]
[All photos by あやみ]