【TABIZINE 現地特派員による寄稿】
京王線の「仙川」駅または「つつじヶ丘」駅から徒歩10分少々。「武者小路実篤記念館」近くの住宅街にあるカフェ「J’arrive!!」。
ブルーの鮮やかな看板に目をやり階段を上ると、イートインでもフランス菓子が楽しめる「J’arrive!!」があります。
姉妹で経営しているこのカフェは妹の高橋氏がフランスでお菓子作りを学び、そのノウハウで「美味しいお菓子を届けたい!」という想いから2010年にお菓子教室を設立。2013年9月には販売スペースも設け、2014年から今のスタイルを構築したとか。
階段を上りきると、目の前にはテラス席が。入口へ向かう途中のビスケットのタイルも可愛い。
店内に入るとフランス語の曲が流れ、おとぎ話の世界に迷い込んだかのような夢の世界が広がっていました。
ショーケースには春を待ちわびる定番の「お花見マカロン」や、クリームと桜のあんを桜と抹茶の2色の生地で巻いたロールケーキ「ジャリーヴロール・桜」など春のラインナップも並んでいます。
土日はパンも販売されており、この日は人気のクロワッサンと本日のキッシュ「ほうれん草とサーモンのキッシュ」を注文。時間をかけた丁寧な焙煎、そしてフェアトレードの豆を使用したこだわりのコーヒーと一緒にいただきます。
コーヒーに添えられた「サブレ・パズル」も可愛い。
フェアトレードとは、児童労働の禁止や労働法の順守など、様々な基準を満たした生産者の人権を尊重した商取引のこと。
また、こだわりのコーヒーだけではなく「J’arrive!!」では紅茶の種類も多く、美味しいお菓子にその日の気分で好きなテイストを選べるのも嬉しいですね。
この日はフランスの有名な老舗紅茶店「マリアージュフレール」から「マルコ・ポーロ・ルージュ」を注文。茶葉をルイボスにしたカフェインレスのフレーバーティーと春を告げる「ジャリーヴロール・桜」を一緒に。
閑静な住宅街の中、気をつけていないと見過ごしてしまいそうな場所にあるカフェですが、最近では近所の方だけではなく、SNSで情報をキャッチしたお客様も増えてきているとか。
「J’arrive」とはフランス語で「今行くよ!」という意味。パティシエの高橋氏がフランスで修業をされていた時、呼ばれたら「ジャリーヴ!」と返事をしてよく使っていた言葉だそうです。お菓子が必要な時に「すぐ届けに行きます!」という想いを込めてつけたのが由来。
木漏れ日の光が注ぐ階段を上がり、緑の中へ。その異空間を味わいにいらしてください。