松任谷由実さんの「やさしさに包まれたなら」を聞くと、日本人であれば誰もがまずジブリ映画の『魔女の宅急便』を思い浮かべるのではないでしょうか? 可愛らしい魔女キキと黒猫ジジのキャラクターは1989年の公開以来、今なお多くの人に愛されています。そんな『魔女の宅急便』の舞台となった街を紹介しましょう。
スウェーデン ストックホルム
主人公のキキが独り立ちをするため、探したのは海の見える町。そして見つけたのは、海沿いの可愛らしいコリコという町でした。ジブリが公式に認めているコリコのモデル地の一つが、このストックホルム旧市街です。水の都とも呼ばれ、カラフルで可愛らしい家々が並ぶストックホルムですが、旧市街には石畳の細い道も。コリコに降りたばかりのキキがほうきに乗って駆け抜けていきそうです。
スウェーデン ヴィスビー
こちらもスウェーデンで、同じく公式に認められているモデル地です。バルト海に浮かぶゴットランド島の都市ヴィスビーには、オレンジ色の屋根と白い家が立ち並び、その景色はアニメの中からそのまま飛び出してきたようです。背景には海が広がり、自転車でトンボと坂道を下るキキが見えそうですね。
オーストラリア アデレード
映画のラストシーン、飛行船が時計塔に引っかかって、キキが救出に向かおうとするハラハラの場面がありますね。あの時計塔にも、実はモデルではないかと噂されている時計塔があるんです。それが南オーストラリアのアデレードにある時計塔。この建物、1872年に建てられた郵便局なのですが、なんともおしゃれな郵便局ですね。ただ、そこまで似ているかというと、ちょっと疑問も・・・。
ポルトガル リスボン
海沿いに立ち並ぶオレンジ色の屋根と白い家。リスボンもコリコに似ていると言われる町です。西ヨーロッパ最古の町と言われるリスボンには、歴史的建造物も多く、映画の中に迷い込んだような楽しい気持ちを味わいながら、観光が楽しめそうです。七つの丘の都とも称されるように起伏にとんだ土地は、トンボが自転車で駆け抜けたシーンを思い起こさせてくれます。
クロアチア ドゥブロヴニク
オレンジ屋根の町は世界中にたくさん存在するものの、背景の海がこんなに美しいコバルトブルーをしているのはこの町くらいかもしれません。アドリア海の真珠との別名も持つドゥブロヴニクは、コリコの景色を思い起こさせるだけでなく、町中にたくさんの黒猫がいるのです。まるでジジが歩いているようで、魔女の宅急便ファンにはたまりません!
オーストラリア タスマニア
キキが暮らし始めるオソノさんのパン屋さんにも、似ているパン屋さんがあると噂されています。それがタスマニアにあるロス・ヴィレッジ・ベーカリー。公式な情報ではないのですが、ファンの中では有名で、毎年たくさんのキキファンが訪れるそうです。宿泊施設も備えていて、キキが泊まっていたような屋根裏部屋に泊まることもできるそうですよ!
実際にモデルとなった場所を見てみると、本当にほうきに乗ったキキが飛んでいくのが見えそうですね。
[スタジオジブリ]
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