今、ニューヨークでモロゾフのプリンに勝てるプリンはないと思う

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jul 2nd, 2017

世界のグルメが集まると言われるニューヨーク。

しかしながら、ニューヨーク生活が長くなると、実際に美味しいものは限られていることに気づきます。また店の味を守る努力が足りないのか、有名店のベーグル、チーズケーキ、ドーナッツ、ピッツアのNYグルメは「過去には美味しかったもの」に変化しています。

そんな時、メイドインジャパンの頂き物をすると、味のレベルの高さに愕然とします。日本にいた時は、あまりにもフツーすぎてありがたいとも思わなかった(失礼)、文明堂のカステラや三笠山、ヨックモックのクッキーやロイズのチョコレート。「こ、こんなに美味しかったんだっけ??」と、驚愕するのです。

実際にNYでは、ヨックモックのクッキーやロイズのチョコレートは高級菓子として販売されています。しかもヨックモックは、超高級デパートBergdorf Goodman(バーグドーフ)で。いつもいて当たり前と思っていた幼馴染の山田君が、知らぬ間に海外でアイドルデビューしていたような衝撃なのです。

今、ニューヨークでモロゾフのプリンに勝てるプリンはないと思う
(C)PR Times

さて、海外移住の身となれば、忘れられない日本の味があります。

ふるんとした、なめらかな口あたり。ふわりと広がる優しいミルクと卵の味。くどくない、優しい甘さ。ほろ苦いカラメル味がバランスを引き締めて。時々、無性に食べたくなるスタンダードなプリン。

モロゾフのプリンの素晴らしさに、改めて気づくのです。それは、ニューヨークで食べるプリンが、モロゾフのそれとはかけ離れたものだからなのです。

ニューヨークで食べるプリンとは

プリンって欧米から来たものだから、ニューヨークのプリンって美味しいのじゃない? と思うあなたに、ニューヨーク・プリンについて語ってみましょう。

オーバーに甘すぎる

今、ニューヨークでモロゾフのプリンに勝てるプリンはないと思う

ブラジルやコロンビアなどラテン系ベーカリーで売られている、”Flan(フラン)”が、日本のプリンに一番近いものと思われます。ラテン系の大好きな練乳がたっぷり入っているため、かな〜り甘いです。暑さを吹き飛ばすエネルギーは蓄えられそうですが、優しい甘さを求めるには不向きです。

スが入っているのはいかがなものか

今、ニューヨークでモロゾフのプリンに勝てるプリンはないと思う

ニューヨークに来て思ったのですが、日本人以外、「スの有無」って気にしないのかもしれません。”Flan(フラン)”など、たっぷりと「ス」が入っていて、日本のプリンマニアを号泣させるほどです。

固い!

今、ニューヨークでモロゾフのプリンに勝てるプリンはないと思う

高温で焼きすぎているのか、スが入っている上、固め・・プリンの楽しみである、あのフルフル感が味わえません(涙)。味的にはクリームブリュレが近いかと思いますが、あれはクリーム状だし。そういえば日本のプリンのフルフル感って、和食の茶碗蒸しに通じていますね。

カスタードプリン以外が多すぎる

今、ニューヨークでモロゾフのプリンに勝てるプリンはないと思う

チョコレート・プディング(コッテリねっとり)、ブレッド・プディング(パン)、ライス・プディング(米)、ココナッツ・プディング(ココナッツミルク)、バナナ・プディング(バナナ)などなど、日本人のイメージするプリン以外が多すぎます。

それぞれ美味しいのですが、ねっとりやコッテリやドロドロ系ではなくて、フルフルのカスタードプリンが一番なのよと一言言いたくなりますね。

求めていたのは、コレだった!


‪カスタードプリン誕生55周年記念動画‬ / morozoff sp

異国の身ともなれば、こんなものよねと妥協プリンで過ごしておりましたが、上記の動画を見て、「そうだった!」とプリンの真実を思い出しました。

プリンとは、フルフルで、スなんか入ってなくてなめらかで、ふわんと優しい甘さの卵とミルクの味。容器を逆さまにして、上手にお皿に出せた時の嬉しさ。モロゾフのプリンこそが、日本人の求めるプリンの王道なのだと。自分を騙していたけれど、プリンってこうでなきゃ!

今、ニューヨークでモロゾフのプリンに勝てるプリンはないと思う
(C)PR Times

モロゾフのカスタードプリンは、2017年で誕生55周年だそうです。半世紀以上、日本のプリンの顔として君臨しているのですね。どんなにオシャレなプリンが出てきても、王道のスタンスは変わらないでしょう。値段が手頃なのも、気軽に食べたい消費者のスタンスに立ってくれていますね。

モロゾフの回し者ではないですが、今ニューヨークでモロゾフに勝てるプリンはないと思います。ニューヨーカーだって、きっと同意しますよ。日本のあなたも、改めて良さを見直してみてください。

[モロゾフ夏のプリンキャンペーン2017開催!]
[photos by shutterstock.com]

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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