「バティック」(Batik)という言葉をご存知でしょうか。これは、インドネシアなど主に東南アジアを中心とした国々に伝わる「ろうけつ染め布地」のこと。カラフルで時に曼陀羅のような絵柄は、東南アジアの強い日差しによく映えます。パレオやスカーフなどの服飾品に用いられるこの伝統工芸バティックが、「食べられる芸術になった」と話題を呼んでいます。
バティック風ロールケーキ
くるんだ手ぬぐいのようにも見えるカラフルなもの、何だと思いますか? 実は、これは全てロールケーキ。そう、「バティックロール」(Batikrolls)という名前のスイーツなんです!
カットすると、この通り。もちろん、中にはバニラやブルーベリー・バタークリームのフィリングもしっかり入っています。
白いティーセットにカラフルな模様がよく映えます。美しすぎて、食べるのがもったいないですね。
ではこの「バティックロール」は、一体どこで買えるのでしょうか。
シンガポール拠点のオンラインショップで販売
「バティックロール」を製造・販売しているのは、シンガポールを拠点とするオンラインショップの「Batikrolls」。オリジナルの、これまた美しいパッケージに入れて通信販売を行っています。Nura Alkhatibさんという32歳の女性が、お菓子作りが上手だったお母様に影響され2016年に「Batikrolls」をオープンさせたのだとか。
気になる値段は、26シンガポールドル(2017年7月現在約2133円)から。でも残念ながら、今のところ配送してもらえるのはシンガポール、マレーシア、ブルネイの3か国だけなのだとか。うーん残念! お土産にしたら日本人にも喜ばれると思うので、ぜひ日本にも販路を広げて欲しいですね。
せっかくなので、Nuraさんが公開しているバティックロールの作り方も見てみましょう。
すべてハンドメイドの「バティックロール」
まず最初に、どのようなデザインにするのかという下絵を描きます。ここは、普通の画用紙とサインペンです。
そして下絵の上にベーキングペーパーを置き、カラフルな食用着色料で色をつけていくのです。
まず白いチューブでアウトラインを描き、その中にたっぷりと色を乗せています。すべて手作業なので、複雑な模様の時はこの作業に1時間以上かかることもあるそうです! それであのお値段はお買い得ですね。
違う模様のケーキ生地ですが、焼きあがるとこういう状態になるそうです。しっかり生地に模様がついているのが分かります! 最後に、模様がはがれないように丁寧に紙を剥がしていくのだとか。
これは、役目を終えたベーキングペーパーたち。これも額に入れて飾りたいかわいらしさです!
2016年のスタート以来、その芸術性の高さからSNSで話題を呼んだ「バティックロール」は、既に千本以上を販売してきたのだとか。
ぜひ近いうちに、日本にも進出して欲しいですね。
[Batikrolls]
[These Incredible Homemade Cakes Look Like Colorful Tapestries]
[These batik-patterned cakes are almost too pretty to eat]