
日本では「シンガポール・チキンライス」ですが、シンガポールでは「ハイナニーズ・チキンライス(海南鶏飯)」です。タイではほとんど同じ料理が「カオマンガイ」と呼ばれています。海南は中国南部の島。そこから渡ってきた人たちが伝えた料理です。
作り方は、丸鶏を香味野菜と一緒に茹でてスープを取って、そのスープでお米を炊きます。その炊いたご飯に、茹でた鶏をカットして乗せて、チリソースをお好みで。かなりシンプルです。
天天海南鶏飯(ティエン・ティエン・ハイナニーズ・チキンライス)

シンガポールに数あるシンガポール・チキンライスのお店の中でも、ダントツで人気があるのが、このお店「天天海南鶏飯(ティエン・ ティエン・ハイナニーズ・チキンライス)」です。お昼過ぎに行ってみたら、ご覧の通り、外の通路まで長蛇の列でした。
間もなく創業70年を迎えるこのお店、実はシンガポール・ミシュランの「ビブグルマン」の一つなんです。ビブグルマンは「45シンガポールドル(約3,500円、サービス料、席料含む)以下で特におすすめの食事を提供している」というカテゴリーです。

ダウンタウンの金融街とチャイナタウンの間の、まさにシンガポールというストリートにある屋台街(ホーカーズ)「マックスウェル・フード・センター」の中にに入っています。
サイズはSML。家族なら別盛で!

このお店、「A」と書かれた向かって右のカウンターでオーダーして、「B」と書かれた左側で受け取ります。上はSサイズで3.5シンガポールドル(約260円)。Mは5.0シンガポールドル(約380円)、Lだと7.8シンガポールドル(約590円)です。Sサイズなら、いろいろ食べ歩きするのに少なめでちょうどいい量かもしれません。

こっちがMサイズの画像です。なかなか盛りがいいので、一人のしっかりランチならこっちでもよさそう。

こちらはお隣の席に座った、お母さんお父さんと8歳くらいの娘さんの3人家族のオーダー。チキンは一羽丸ごと、または半分でもオーダーできます。ご飯も別でオーダーできます。青菜炒め、もやし炒め、内臓の炒め物も一緒に注文していました。数名で行くなら、こういうラインナップでオーダーするのが楽しそうです。
飲み物は近くの他の屋台で

飲み物は、飲み物専門の屋台で購入します。マンゴー、ジャックフルーツ、パイナップル、アボカドなど、色とりどりのジュースが目を引きます。

選んだのは、暑い時に体の熱を取ってくれると言われているサトウキビのジュース。オーダーすると、目の前でサトウキビからジュースを絞ってくれます。1杯1.5シンガポールドル(約115円)です。
天天海南雞飯 Tian Tian Hainanese Chicken Rice
住所:1 Kadayanallur St, #01 -10/11, Maxwell Food Center, Singapore 069184
電話:+65 9691 4852
営業時間:10:00~20:00 なくなり次第終了 (月曜定休)
Instagram:
https://www.instagram.com/tiantianchicken/[All photos by Atsushi Ishiguro]
Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。
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