イギリスのケントにあるサファリ“ポート・リンプ”
ロンドンの中心部から東へ100㎞ほどにポート・ラインプネ保護区があります。東京ドーム50個分以上ある広大な敷地に生活する動物は、約80種700頭。このサファリパークに今年登場した宿泊施設が、その名も「タイガーロッジ」です。
このアニマル・ファーストの施設では、絶滅の恐れがある動物を生存させることを第一の目的としています。また、パークで生まれて育った動物を自然に返す活動も成功しているとのこと。先進的で意味深いサファリファリパークです。
トラと生活しているかのようなロッジ
このパークにはこれまでにも8つの宿泊施設がありましたが、今年新たにタイガーロッジがオープンしました。
トラのゾーンに向かってたてられたこのロッジ。そのリビングルームとベッドルームはトラゾーンとガラスで隔てられているだけです。すぐそばの茂みからトラが歩いてくれば、そのくつろぐ姿はもう目の前に。
会話ができるほどの距離でトラと見つめあう体験は圧巻で、とってもハートウォーミング。猛獣とはいえネコ科のトラですから、ほっこりさせられます。
ロッジの反対側にはプライベートのテラスが。広大な森の向こうにはドーバー海峡を挟んでフランスまで眺められる絶景が広がります。
さらに、開園前の朝と閉園後の夕方には、ほかの誰にも邪魔されずにゴルフカートで園内を回ることができるという特典付きです。
他にも多彩な宿泊施設があります
タイガーロッジはベッドルームが二つで4名が宿泊できるサイズ。他にもそれぞれの特徴がある宿泊施設が8つあります。
ホッグ・ディア・クリークは4名まで宿泊できる施設で、小屋といった雰囲気です。インテリアはシンプルでがワイルド。ここは鹿などの動物のゾーンです。
リノ・ロッジは2階建ての古いコテージを利用したもの。サイのゾーンに面していて、3つのベッドルームがあります。
ツリー・ハウス・ホテルは、木の高さに目線がくる部屋がある施設で、この広大なパークをぐるっと見回すことができます。
他に、ベアー・ロッジはグランピングのサイト、ジラフ・ロッジはキリンゾーンに面したロッジ、パインウッドはすぐそばにトラとヨーロッパ狼のエリアがあるロッジ、。ポート・リンプネ・ホテルは4つ星ホテル、リビング・ストーンコテージは、プライベートシェフが常駐する大型のコテージがあります。
さて、リビングルームも気持ちよさそうなタイガー・ロッジ。2017年夏現在の宿泊料は一晩800ポンドから。4人まで宿泊できて、他ではできない体験ができるなら、リーズナブルといえるかもしれないですね。
[Port Lympne Reserve]
[All photos by Port Lympne Reserve]