世にも奇妙な心霊スポット!?久米島のおばけ坂に行ってみた【世界の謎】

Posted by: わたなべ たい

掲載日: Dec 2nd, 2017

科学の発達や情報の拡散が目覚ましい現代においても、未だ明かされない世界の謎。国内外のミステリースポット、心霊スポット、諸説あるもののはっきりとは謎が明かされない遺跡や文化、不思議な現象などなど。

年の瀬がせまり、なんだか落ち着かない気分になっているあなたに、つかの間非日常にトリップする記事を1週間毎日お送りいたします!

TABIZINE「世界の謎」特集、どうぞお楽しみください。

世にも奇妙な心霊スポット!? 久米島のおばけ坂に行ってみた

沖縄本島から西へ100km、飛行機で約30分のところにある久米島。サンゴ礁のリーフに包まれ、スカイブルーやコバルトブルーに色を変える澄みきった海、どこまでも続く白砂のビーチ・・・ そんな南の島の美しい光景が広がる島内で、心霊スポットとして知られる“おばけ坂”が、ひっそりと人の訪れを待っていた!

シマンチュの誰もが知っている久米島一のミステリー

世にも奇妙な心霊スポット!? 久米島のおばけ坂に行ってみた

久米島一の心霊スポット「おばけ坂」。シマンチュで知らない人はいないといわれるほど、超有名なスポットです。そこを訪れた者は悪霊にとりつかれ・・・ なんてことにならないよう願いながら、久米島を一周する道路、県道242号線を北上します。

世にも奇妙な心霊スポット!? 久米島のおばけ坂に行ってみた

仲地集落を過ぎて、具志川エリアに入る前、右手に「おばけ坂」の標識が現れます。脇道に入り約700m車を走らせると、ココだと示すおばけ坂の看板が! サトウキビ畑が広がる中に、突如現れる薄暗い坂道。熱帯植物で覆われた約50mの区間が、世にも奇妙な「おばけ坂」だというのです。

坂の途中で大きな悲鳴が! いったい何が起こったんだぁ!!

世にも奇妙な心霊スポット!? 久米島のおばけ坂に行ってみた

「何の変哲もない下り坂じゃない!」「だからこそ突如何かが現れるんだよ!!」と、期待!? と不安を胸に車をゆっくりと進めます。坂の途中まで来たときです。ちょっと待って! 車を止めてギアをニュートラルに、「うわぁぁぁ~!」。白い無数の手がフロントガラスに・・・なんてことはありませんが、下ってきた坂道を車が勝手にバックで上りだしたのです。

世にも奇妙な心霊スポット!? 久米島のおばけ坂に行ってみた

これが久米島一のミステリースポットおばけ坂の正体! 呪われたりしないのでご安心を。見た目は下り坂なのですが、実は上り坂で、車を途中で停止させると、見た目とは逆方向に動いてしまうという不思議な坂なのです。

高校教師が偶然発見! ミステリーに包まれた謎の真相

世にも奇妙な心霊スポット!? 久米島のおばけ坂に行ってみた

このおばけ坂。1990年ごろ、植物の採取をしていた高校教諭が、坂の途中にニュートラルで止めた自分の車が、上り坂を進んでいくのを見て偶然発見したのだとか。その当時は、この超常現象は解明できず、おばけの仕業だと新聞にも取り上げられるほど話題になったそう。今となっては、周りの風景や勾配などで錯覚を起こす「縦断勾配錯視」といわれています。

世にも奇妙な心霊スポット!? 久米島のおばけ坂に行ってみた

な~んだぁ! と思われた方、この話にはまだ続きがあります。このおばけ坂、宇江城の中腹にあるのですが、その昔、城を守る宇江軍が一斉に巨石を転がして敵軍を退散させ、多くの兵士が命を落としたそうです。古戦場としての側面もあるおばけ坂。そのときの霊魂がいまだ彷徨っているという噂も。

確かにサトウキビ畑の中、この一角だけ草木が生い茂り、冷たい空気が流れています・・・ おばけ坂に行くときは、ボールやビー玉など、転がりやすいものを持っていくことを忘れずに。ただし、交通ルールはしっかり守って超常現象を体感してください。

◆おばけ坂◆
【住所】沖縄県島尻郡久米島町具志川
【見学時間】見学自由
【アクセス】久米島空港より車で約11分
【HP】久米島観光協会サイト

[All Photos by tawawa] 

PROFILE

わたなべ たい

TAI WATANABE ライター・エディター・ディレクター

10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌の取材を通じて、中南米・カリブ海を中心に世界各国で豊富な取材を経験。海外を見てきたからこそ日本は大好き! 紙とWEB、ふたつの媒体特性に精通した複眼的視点を持っている。
https://taijin.mystrikingly.com

10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌の取材を通じて、中南米・カリブ海を中心に世界各国で豊富な取材を経験。海外を見てきたからこそ日本は大好き! 紙とWEB、ふたつの媒体特性に精通した複眼的視点を持っている。
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