長時間のフライトで一番気になるのが「座席」。日本から欧米の便になると、飛行機に乗っている時間が約10時間になるなんていうことも少なくありません。日の半分を機内で過ごさなくてはならないのですから、座席はかなり重要。
各航空会社には、エコノミーよりも少し座席を広めにしたクラスがありますが、北欧フィンランドのフラッグシップである「フィンエアー」にも、「エコノミーコンフォート」というクラスがあります。たった70ユーロ(筆者が予約した便の場合)で快適なフライトを過ごせちゃう、「エコノミーコンフォート」搭乗ルポをお伝えします。
プラス70ユーロで足元に余裕ができる!
フィンエアーの長距離路線でも、成田ーヘルシンキ便はエアバス社の「A350」という最新機材を使用しています。新しい機材ということもあり、機内はピカピカ。天井も高く、圧迫感を感じない作りなのも良いところです。
今回、筆者がヘルシンキの往復で搭乗したのもこの「A350」で、このエコノミークラスの前列部分が「エコノミーコンフォート」というクラスになっています。
フィンエアーのエコノミーコンフォートの特徴は、公式サイトによると以下の通り。
・座席は、エコノミークラスの前方4列または5列に配置されます(機種によって異なります)。
・使い心地のよいヘッドレスト(A350を除く)
・ファーストクラスのお客様とご一緒に搭乗/降機
・長距離便のみ:ノイズキャンセリングヘッドホン
・長距離便のみ:パーソナルアメニティキット(マリメッコの「キヴェット」模様のコットンバッグに耳栓、アイマスク、靴下、歯ブラシと練り歯磨きをご用意)
・Wi-Fi1時間無料(ワイドボディー機)
通常のエコノミーよりも足元が「8~13cm」も広いというのは嬉しいですね! フィンエアーでは予約クラスによって座席指定が有料になるのですが、エコノミーコンフォートは、筆者が予約をした時点では70ユーロ(約7500円)だったので、早速往復で予約をしてみました。
当日、ビジネスクラスの次の優先搭乗で機内に案内されます。早めに席にいけるのもよいですね。早速座席を探してみると・・・。
これがエコノミーコンフォートの座席です。写真を見ただけだとちょっとわかりにくいですね。
横から見ると、足元の広さはこれくらいあります。この席のすぐ後ろが通常のエコノミークラスなので、足元が広いのがわかっていただけるのではないでしょうか?
実際に席に着いてみると。
足の前方にかなりの余裕が! 筆者は身長155cmで、通常のエコノミークラスだと前の席に膝がついてしまいそうなことが多いのですが、今回は全くそんなことはありませんでした。
こんな風に、余裕で足も組めちゃいます! 前方のポケットに水のペットボトルを2本入れてても問題ありません。これは嬉しいですね!
続いては「エコノミーコンフォート」だけの特別なアメニティを紹介!
嬉しいマリメッコのミニポーチ付き
エコノミーコンフォートクラスの嬉しいところは、座席だけじゃありません。ちょっとしたアメニティも特別なんです。
フィンランドといえば、テキスタイルブランドの「マリメッコ」。女性を中心にファンの多いブランドですが、このマリメッコの特製ポーチがついてくるんです。
ポーチの中身は、こんな感じ。靴下、アイマスク、耳栓、歯ブラシと、機内を快適に過ごすためのアメニティが入っています。ポーチは、帰国後も使えるので、嬉しいプレゼントですね。
そして、ヘッドホンも通常のエコノミーとは違います。ノイズキャンセリングヘッドホンになっているのです。飛行機の騒音を全てシャットアウトしてくれるわけではありませんが、映画や音楽を聴く際には、思った以上に騒音を消してくれて、快適に過ごせました。
また、フィンエアーの機内は、「マリメッコ」だらけなんですよ!
アメニティーも「マリメッコ」だらけ!
先ほども紹介しましたが、フィンエアーはマリメッコとコラボしているので、他にも機内にはマリメッコだらけなんですよ。
この黄緑色の毛布も、マリメッコです。
ちゃんとロゴが入っていますね。
機内食の時に配られるナプキンもマリメッココラボ。
紙コップだってマリメッコです!
写真は撮りませんでしたが、フライトアテンドさんたちのエプロンなどもしっかりマリメッコだったりして、マリメッコ好きの方にはフィンエアーは乗っただけで楽しめちゃう航空会社かもしれませんね。
長時間フライトを快適に過ごすならちょっとのプラスで
今回、通常の航空券にお金をプラスして「エコノミーコンフォート」に搭乗しましたが、足元が広いってだけでかなり違いました。70ユーロ前後でこれだけの快適を得られるなら、次も「エコノミーコンフォート」でいきたいと、筆者は思いました(あくまで個人の見解です)
もし、フィンエアーに搭乗する機会があったら、「エコノミーコンフォート」を試してみてくださいね。
[All Photos by Kaori Simon]