北野天満宮の門前にお店を構える「粟餅所・澤屋」。創業は江戸時代の天和2年(1682)で、なんと330年以上も続く京都を代表する老舗和菓子店です。
年季の入った風合いが味わい深く、まさに門前茶屋といった風情漂う店内。注文ごとに職人さんが粟餅を仕上げるので、出来立てのおいしさを楽しめます。お店の奥からはトントンと粟餅を搗く音が聞こえ、なんとも風流。
粟餅はこし餡でくるんだものと、きな粉をまぶしたものの2種類を用意。こちらはこし餡が3つ、きな粉が2つの「白梅(600円)」。
作りたての粟餅は、ほんのりと温か。
甘さ控えめのこし餡に包まれた粟餅。粟のプチプチした食感が残り、ふんわり柔らか。上品なこし餡と滑らかな口当たりの粟餅が絶妙にマッチ!
風味が良いきな粉がたっぷりまぶされた棒状の粟餅。細長い形にすることで表面積を広げ、きな粉がたくさんつくようにされているのだそう。きな粉の香ばしさと粟餅のプチプチ感がたまりません!ボリューミーな見た目ながらもその食感、味わい、喉越しが最高のハーモニーを奏で、あっという間に完食してしまいました!
持ち帰り用の粟餅は10個入り1,200円から。こし餡ときな粉の組み合わせは好みに合わせて変更も可能。賞味期限は当日中ですが、その日のうちに友人や家族に会える時にはぜひ手土産にしたいものです。
江戸時代から受け継がれる、素朴な味わいの「粟餅」。
330年以上も続く京都が誇る老舗で、古の時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
[All photos by Nao]