空港自体が楽しむ場所になる!?
(C)VanderWolf Images / Shutterstock.com
未来の旅行では、空港自体が単なる移動の通過点ではなく、楽しむ対象になっていくと言います。
例えば現在でもオランダのアムステルダム・スキポール空港などは、カジノやアムステルダム国立美術館の別館が併設されています。フランスのシャルル・ド・ゴール空港では、空港内にミシュラン星付きシェフによるレストランのオープンを予定しています。こうした流れが、近未来は加速していくと英スカイスキャナーの『The Future of Travel: 2024』で明かされています。
旅客機の客席スペースの壁がガラス張りになる!?
(写真はイメージです)
一部の観光列車やバスでは客席の壁面全体が開口部になっており、ガラス窓越しに広々と展望を楽しめるようになっています。
例えばエアバス社が考える2050年の世界における旅客機も、客席スペースの壁面全体が巨大な窓になり、上空1万メートルの世界のパノラマを窓の外に楽しめるようになるみたいですね。
現在のパスポートがなくなる!?
(イラストはイメージです)
『The Future of Travel: 2024』によれば、将来的に現在のパスポートに変わって、虹彩(こうさい)情報などを登録した生体データカード(Biometric date card)が主流になると言います。
旅行者の信用度が瞬時にチェックされ、入国審査がもっとスムーズになるのだとか。ちなみに虹彩とは、眼球の瞳孔周辺にドーナツ形に広がる色彩部分ですね。
実際にオーストラリアなどでは実用化に向けた取り組みが加速しているようで、テロリストなどの入国が困難になる一方、9割近くの一般の旅行者は無人の装置で生体認証を受け、ストレスなく入国ができるようになるようです。
機内や空港でホログラムが楽しめるようになる
(写真はイメージです)
現在、機内エンターテインメントとして、各座席にはモニターが用意され、映画などさまざまなコンテンツが楽しめるようになっていますが、将来は機内エンターテインメントの一環として、ホログラムの3D映像が楽しめるようになるといいます。
また、ホログラムのスタッフに空港内の道案内をお願いするなど、コミュニケーションツールにも活用され、未来を舞台にしたSF映画のような世界が実現するみたいですね。
飛行機に「立ち乗り」シートが登場する!?
(写真はイメージです)
将来的に短距離の格安飛行機には、立ち乗りに近いシートが導入されていくだろうと一部で考えられているそうです。実際に仏エアバス社からも既に「立ち乗り」シートに関する構想が出ており、米国などで特許取得まで実現しているのだとか。
後方に寄り掛かりながら、軽く腰掛けるような半立ち状態の座席を設置し、より搭乗人数を増やして、航空運賃の低料金化を実現する狙いがあるみたいですね。
カプセルホテルのような座席が旅客機に登場する!?
(写真はイメージです)
同じく未来のシートコンセプトとして、カプセルホテルのようなカプセル状に独立した座席も検討されているのだとか。
各席が隔離されているため、地球の裏側まで飛んでいくような長距離フライトであっても、ストレスが大幅に軽減されるそうですよ。こうしたシートが、エコノミークラスの運賃でも乗れるようになると、なおさら最高ですね。
以上、未来の旅の形を幾つか紹介しましたが、いかがでしたか? 当然の話として、この先はタブレットやウエアラブル端末を旅の相棒に、よりネットワークと連動した旅のスタイルが定着・進化していくみたいです。
旅という行為の醍醐味(だいごみ)は、最終的に泥臭く、人間的で、アナログな部分にこそあるはずですが、こうした未来の技術を通じて、旅の途中に発生する無駄なストレスを解消し、より楽しみを増やせるとなれば、大歓迎ですよね。
[Facial recognition to replace passports in security overhaul at Australian airports – The Guardian]
[Airbus files patent for folding ‘saddles’ to replace plane seats – WIRED]
[The best and worst economy airline seating concepts – WIRED]
[The Future of Travel: 2024]
[All Photos by shutterstock.com]