観光でロングステイする国
日本に「観光・レジャー」目的で来た旅行者の中で、長期滞在した人の割合が最も高かったのはどこの国でしょうか。
正解は・・・
「フランス」です。回答者555人のうち、「観光・レジャー」目的で来た旅行者の中で、「7〜90日間」と長期滞在した人が94.5%に上がりました。さすがバカンスの国です。
フランスからの全旅行者の平均泊数は15.7泊となっています。泊まったエリアは、476人が東京に7.6泊、281人が京都に4.4泊、218人が大阪に3.1泊したとのこと。多くの人が羽田・成田発着で、1人あたりの交通費が38,882円と高いので、新幹線を利用して東京と関西の両方で過ごすのが王道コースのようです。
フランスからは昨年約27万人が日本を訪れました。これは世界で15番目に多く、ヨーロッパの中では英国に続いた人数です。
「訪日前に期待していたこと(複数回答)」として、「日本の日常生活体験」を40.4%の人が挙げていて、これは他の国籍・地域より高いものになっています。日本人がパリのアパルトマンで暮らすように滞在することに憧れるように、日本人が普段していることを楽しみたいのでしょう。
利用した宿泊施設で Airbnbやカプセルホテルの割合が高めなのは、そうした「日本の日常生活体験」が目的なのかもしれませんね。
フランス人の買い物ランキング
イメージとしては、ジャポニスム度数がヨーロッパで一番高そうなフランス。そんなフランス人観光客が日本で買ったものは何でしょうか。
1位 その他食料品・飲料・酒・たばこ 68.5%
2位 菓子類 36.4%
3位 和服(着物)・民芸品 36.1%
4位 書籍・絵葉書・CD・DVD 34.6%
5位 マンガ・アニメ・キャラクター関連商品 26.2%
2位の菓子類は抹茶味のものでしょうか。海外の方に抹茶味のお菓子は人気がありますよね。
4位の「書籍・絵葉書・CD・DVD」の購入率は 35%と、調査対象の国籍・地域の中で最も高くなっています。絵葉書や書籍、CDなどは、持ち帰ってインテリアとして飾ることもできますよね。また、満足した購入商品は「和服・民芸品」や「マンガ・アニメ・キャラクター関連商品」などとなっています。
旅行情報源ランキング
それではフランス人の旅に関する情報収集方法をみてみましょう。
1位 日本在住の親族・知人 31.8%
2位 自国の親族・知人 30.4%
3位 旅行ガイドブック 28.7%
日本在住と自国共に、親族・知人の情報が役立ったと答える人が3割を超えています。かろうじて3位に旅行ガイドブックが入り、ミシュランガイド誕生の地ならではといった感じですが、話し出したら止まらないコミュニケーション豊かな国民性を感じる結果となりました。
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