夏のニューヨーク旅行に行く予定があるあなた。ホテルもフライトも決まったけど、決まっていないのは服装。だって、夏のニューヨークって気温はどのくらい?気候はどんな感じ? 日焼け対策は必要?
旅に出る時に不安な現地の天気や気温について、ニューヨーク在住の筆者がアドバイスします。今回は、夏の6〜8月。旅支度の目安になる、ニューヨーカーの季節の服装も掲載。気温・天候は毎年異なりますので、目安としてご覧くださいね。あなたの旅の参考になれば幸いです。
6月から夏気分。ただし、上旬までは雨が降ることが多い。
5月最終月曜日メモリアルデーを迎えると、ニューヨークは夏。屋外でバーベキューや海開きも始まり、夏モードでウキウキ。しかしながら、日本の梅雨のような雨期がニューヨークにもあります。やっと夏が来た!と喜ぶのも束の間、5月中旬から6月上旬頃までは雨が多い時期。気温の変化も激しく、1日で10度以上気温が変わることも多いので、臨機応変に服装を対応することが必要。
レストランやバーは、テラス席をオープン。ルーフトップバー(屋上のバー)やプールも始まります。冬の長いニューヨークでは、夏を待ち焦がれたニューヨーカーが一斉に外へ繰り出します。
6月にニューヨーカーはこんな服装をしている
夏になったとはいっても、気温差のある時期。短パンで良い日もあれば、しっかりジャケットを着ないと寒い日もあります。
ジャケットなど荷物になるのが嫌な人は、ニューヨーク現地で購入するのも良いでしょう。7月4日の独立記念日に向けてセールが行われ、日ごとに値引きが高くなる季節。
折りたためる大判のストールやスカーフは携帯をオススメ。ミュージカルやバレエの劇場は寒く、ジッとしていると冷えるので、首元や肩、膝を覆えるスカーフがあると冷房対策になります。
写真はLincoln Center(リンカーンセンター)で。
ニューヨーク 6月の祭日・イベント
●祭日なし
●大学生の卒業式は5月中旬から下旬。6月から夏休み。ニューヨーカーが避暑で街から逃げ出し、観光客が多くなるシーズン。
●6月第2日曜日はプエルトリカンパレード(マンハッタン5番街)、6月第3土曜日はマーメイドパレード(ブルックリンConey Island)、6月最終日曜日はゲイパレード(LGBT Pride March)など、盛り上がるパレードが多い。通りがかりに見られるので、夏のニューヨークを楽しむのにオススメ。
●夏のフリー野外イベントが各所で始まる。セントラルパークを始めとする各公園やビーチで、大御所が無料で見られるコンサートもあるので事前に要チェック。
ニューヨーク 6月の服装のポイント
●5月中旬から、6月の上旬頃までは雨が多い。
●気温差が激しい。昨日は31度、今日は18度など、気温の変化が激しいので体がついていかないことも。
●冷房対策、気温の変化に対応するため、軽くて折りたためるスカーフ、カーディガン、薄手のジャケットが必要。
●屋内はどこも冷房が効いている。劇場は、美術館は冷蔵庫並みに寒い。
7月は9PM頃まで明るく、夏を満喫する時期。年間で一番暑い。
アメリカ最大の祝日、Independence Day(独立記念日)は7月4日。当日は自宅の庭、ベランダ、ガレージ(室外ならどこでも良い)でバーベキューパーティをするのが一般的。
夜はMacy’s(メイシーズ)主催の花火が打ち上げられます。
Staten Island(スタテンアイランド)の通勤・通学フェリーをはじめ、夏だけオープンするGovenors Island(ガバナーズアイランド)、City Island(シティアイランド)など船で島へ繰り出したくなる時期。安上がりで、観光気分を楽しめるので、ニューヨーカーも大好きです。
筆者を含む庶民の大好きなブルックリンのConey Island(コニーアイランド)は、イモ洗い状態。海は水温が低く、それほど綺麗ではないけれど、夏気分が盛り上がります。
海岸線沿いに続く、ボードウォーク。遊園地や海水浴を見ながらそぞろ歩くのは、夏ならではの楽しみ。ずっと歩いて行くと、ロシア人街にたどり着きます。ピロシキを買ったり、ロシアレストランに入るのも良いものです。
7月にニューヨーカーはこんな服装をしている
夏のニューヨークは、女性が最も魅力的に見える季節。ジーンズやパンツスタイルが多いニューヨーカーも、夏はワンピースやスカートの着用が増えます。
日中の暑い盛りは、風通しの良いワンピもオススメ。ただし、夜間、人気(ひとけ)の少ないところ、治安が良いといわれないエリアでの肌の露出は慎むこと。夏は痴漢や性犯罪が多いのは、世界中で一緒。写真の彼女は近所のスポーツジムへ行くため、着替えやすいスタイルでお出かけでした(モデルはオフ時のジム通いで、スタイルと体力を保つ努力をしています)。
地下鉄やバスの交通手段を含め、屋内は冷房がガンガン効いているので、長袖のシャツやカーディガン、薄手のジャケットは必要。
ニューヨーク 7月の祭日・イベント
●祭日 7月4日 Independence Day(独立記念日) アメリカで最も重要な祭日
銀行、郵便局、一般企業、 オフィス街の飲食店などは休み。
地下鉄やバスは休日スケジュールになり、本数が減り、停車駅や行先が変わることがあるので注意。
●Macy’s主催の花火が独立記念日に行われる。2018年は東側のイーストリバーから打ち上げられる。
●独立記念日のセールは、値引率が高いビッグセール。夏物は、独立記念日までにほとんど売り切ってしまう。サイズや好みに合うものが残っていれば、かなりお得。
●街にニューヨーカーは減り、アメリカ他州や海外からの観光客ばかりになる。
ニューヨーク 7月の服装のポイント
●1年間で一番暑い時期。Independence Day(独立記念日)の7月4日頃が、暑さのピーク。
●地下鉄、バス、デパート、レストラン、劇場、美術館など、どこも冷房が強いので、羽織れるカーディガンや薄手のジャケットは必要。
●ミュージカルやバレエ鑑賞などでは、ジャケットや長袖を着ること。劇場は冷蔵庫並みの寒さ。素足にサンダルだと冷えます。足元も対策を。
8月はそろそろ秋の気配。日没も7:30PM−8PM頃と早くなってくる。
行く夏を惜しむように、スポーツバーやルーフトップバーに繰り出すニューヨーカー。入店時には、写真付き身分証明書(パスポートなど)が必要です。
ビアガーデンで、野球の試合を楽しみながら、ビールを飲む楽しみ。おつまみは、フレンチフライやフライドチキンが人気。
8月にニューヨーカーはこんな服装をしている
冬の長いニューヨーク(青森県と同じ緯度)では、夏が大好きなニューヨーカーが多い。動きやすく、涼しいオールインワンも人気。
夏季の間、Flea Market(フリーマーケット)も人気。一番人気は、週末に開催されるブルックリンのFlea Market(フリーマーケット)。土曜日、日曜日と開催場所が違うので、ウェブサイトにて確認のこと。一般人からバイヤーまで、比較的お洒落な人が集まります。どちらの会場も川に近く、天気が悪い日や8月になってからは涼しいことがあるので、上に羽織れるものを。
ニューヨーク 8月の祭日・イベント
●祭日なし
ニューヨーク 8月の服装のポイント
●日中暑いが、朝晩は涼しくなってくるので、長袖のシャツ、カーディガン、薄手のジャケットは必要。
●夏の服装は日本から持ってくること。独立記念日(7月4日)のセールで、夏物はほぼ売り切っているため現地調達は難しい。
夏のニューヨークを楽しもう
夜になっても真昼のように明るいニューヨークの夏は、たっぷり遊べておトクです。時間を忘れて遊んでいると、「もうこんな時間?」と驚くことも。時期的にはニューヨークの夏はローシーズン。集客のために、おトクなイベントが盛りだくさんですので、要チェック。無料の野外イベントも多く、思わぬ大御所が登場することもありますよ。ニューヨーカーは暑い都会を離れて、故国へ戻ったり他国または避暑に出かけているので、人が少ない時期でもあります。
気になる店の食べ歩きも楽しみですが、野外のベンダーの肉や魚のフード(生焼けのことがある)、エッグベネディクト(ポーチドエッグ)などのオーダーは避けたほうが無難かもしれません。アメリカの卵は日本のようにサルモネラ菌に対しての抗菌をしていないので、オーガニックであっても生に近い料理法の卵料理は、あまりオススメしません。特に夏季はよく加熱されたものを選んだほうが安心です。筆者はレストランでエッグベネディクトを食し店を出た後にお腹が痛くなり、トイレを探して大変でした。ニューヨークは日本のように、どこでもトイレがあるわけではないので、見かけたら覚えておく、とりあえず行っておくほうが良いでしょう。ニューヨークには、公衆トイレはありません。
はじめてニューヨークへ行くのなら、夏がオススメです!ニューヨークの夏を楽しんでくださいね。
ニューヨーク 6-8月の天気 注意ほかまとめ
■ニューヨーク25日間の天気
https://www.accuweather.com/ja/us/new-york-ny/10018/month/3713_pc?view=table
■ウェブCAM タイムズスクエア
(ニューヨークを歩いている人がオンタイムで見られます)
https://www.earthcam.com/cams/newyork/timessquare/
■摂氏華氏換算(アメリカでは華氏℉表示が一般的)
https://摂氏華氏.aimary.com
【注意】
■8月中旬頃までは日照時間が長く、1日を長く有効に使えます。夜は8-9PM頃まで明るいので、たっぷり遊びたいなら夏がオススメ。
■セントラルパークや屋外に出る時は、蚊除けのスプレーを肌の露出部分にかけておくことをオススメ。筆者は蚊のアレルギーで腕が丸太のように腫れました。
■夏季は、使い慣れた帽子、サングラス、日焼け止め、虫刺されの薬などを持参しましょう。水分補給の水もお忘れなく。
■最高気温に達するのは日本ではお昼頃ですが、ニューヨークでは3PM頃と時間が遅いです。
■ストリートフェアで様々なフードが売られる時期ですが、炎天下の中で売っている場合、食中毒が考えられるものは避けたほうが無難。
■夜間、人気(ひとけ)の少ないところ、治安が良いといわれないエリアでの肌の露出が多いスタイルは慎むこと。胸のくりが大きいもの、短パン、ミニスカートなど。痴漢や変質者に注意。
■白人は体感温度が高く、寒さに強い。彼らは冷房がガンガン効いていてもTシャツに短パンの薄着でOKなので、服装を参考にしないこと。アジア系アフリカ系は、体感温度が低め。
[All photos by Hideyuki Tatebayashi]
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