(c)Shio Narumi
桜木町に、関東のお伊勢さまと呼ばれる横浜総鎮守「伊勢山皇大神宮」があります。2013年の伊勢神宮の式年遷宮で一旦お役目が終了となった旧社殿が、10月2日にこちらの神社の本殿として再デビューしました。
初めて訪問したところ、とても気がいい空間だと感じました。御祭神の天照大御神も、新本殿がお気に召したのでは?
坂の上の伊勢山皇大神宮
伊勢山皇大神宮は、JR桜木町から徒歩10分のところにあります。こじんまりした北改札から、みなとみらいと反対側の西口に出て、急こう配の紅葉坂を進みます。
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振り返ればこの景色。近代的なビル群とそう遠くない場所に、パワースポットと名高い神社があるかと思うと不思議な気分です。
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途中、大きな紅葉マークに目を奪われます。
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坂はもう十分かなと思っていると、助け舟のような標示が出てきました。
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神社に到着。立体駐車場があるので、車での参拝も便利そうです。
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階段には、サントリー、アサヒ、サッポロと、ビール業界のライバルの名前が勢ぞろいです。横浜の企業であるサカタのタネや、横浜高島屋などの名前をみると、さすが横浜総鎮守だと感じます。150年前、文明開化に沸き立つ横浜で、人心をまとめるために国費で創建されたという迫力ある由緒があるんですよ。
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銅の鳥居、木の鳥居を過ぎると、しめ縄が張られた石の門、注連柱が見えます。段数多めの石段をのぼり終え、既に軽い達成感すら感じます。
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手水舎の後ろには、キッコーマン、デルモンテなどの商品がずらり。なかなか斬新なPRですよね。
さっぱりと気持ちよい境内
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いよいよ境内です。入ってまず感じたのは、パーっと明るいということ。晴れていることもあって、爽やかで気持ちよい空間だなとうれしくなります。
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さっそく参拝です。取材にうかがった日は、新本殿がスタートしたちょうど1週間後。社殿全体の清さといったら!桜のモチーフが浮かび上がる白い御幕と、奥のピカピカの本殿に清涼感さえ感じます。
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横からみた拝殿は、厳かな佇まい。
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そして横からみた本殿。伊勢神宮の時代と変わらぬ姿で移築されました。実は丸ごと伊勢神宮から社殿が下げ渡しになることは滅多になく、熱田神宮とこちらだけだそうです。「横浜市民の誇り」となるよう、宮司が熱心にお願いした結果実現したとのこと。
漆を塗っていない木材なので、当初は横浜市の消防法によりガラスで覆うという案がありました。神社の方によると、覆わなくてよいことになったそうです。今後また変わる可能性もありますが、博物館のようにならないで済んで心から良かったと思います。
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エネルギッシュな木々の奥に、月讀命、須佐男命などが祭られる杵築宮(きづきのみや)/子之大神(ねのおおかみ)と、大物主大神が祭られる大神神社磐座(おおみわじんじゃいわくら)があります。
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どちらかというとコンパクトな境内なので、お参りに時間がかからないのも結構好ましいポイントだと思います。
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ランドマークタワーが見えるのもいいですよね。
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その手前に見えるのが、1882年にデザインされた常夜灯「照四海」です。
お守り、御朱印、おみくじ
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お守りをチェックするのは、神社に来るお楽しみの一つ。まず目についたのは、旅行安全守です。地球の模様で可愛いです。
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子供の健康守りというキティ守は、横浜ならではのマリンテイストが人気です。
願い事が多い筆者は、オールマイティな印象を受けた金色の「開運厄除守」を選択。最近運気が停滞しているように感じていたので、打破したいと考えたのも選んだ理由です。コンパクトでリーズナブルなのも魅力でした。
(c) 伊勢山皇大神宮
(c) 伊勢山皇大神宮
御朱印帳も蒔絵のデザインが美しいと評判です。御朱印も華やか。
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最後におみくじを。凝ったデザインで、中にはおみくじと「商売繁盛」の招き猫チャームが別々のポケットに入っていました。
さてと、これで撮影は終了と思った瞬間、急に空が曇り始めました。神様が協力してくれていたんだと、スピリチュアル志向の筆者は感じましたよ。
参拝して数時間経ったころ、フリーランスの筆者のもとに新規の仕事の話が来はじめました。さらに仕事につながる習い事のいい先生に出会ったり、疎遠にしていた人と再びつながったりというラッキーが続きました。個人的には偶然と思えず、商売繁盛と開運のご利益なのではと考えています。
このように、伊勢山皇大神宮はおすすめする理由が盛りだくさんの神社です。首都圏の方は、横浜なら遠くないでしょう。みなさんにもラッキーが起こりますように。