TABIZINE編集部の山口です。
鬼怒川温泉行きの特急列車に乗っていたときのことです。
小佐越(こさごえ)という駅のすぐ手前あたりに、複数の人々が集っているのが車窓から見えました。何かの集会?太極拳?しかしよく見るとみな全く動きません。
どうやら人形らしい・・・。そう気づいた瞬間、「小佐越 人形」でネット検索していました。調べたところ、一瞬車窓から見えたあの人形たちは、手作りのカカシ群のようです。気になった筆者は鬼怒川温泉駅から各駅停車で折り返し、小佐越にリターン。
近づいてみると・・・
ドキドキしながら舞い戻った筆者を、カカシ達はみなあまりにもほがらかな笑顔で迎えてくれました。
農作業中。
「日光へ又来てネ!」と笑顔の親子たち。
シャボン玉中。
積み木中。
餅つき中。
筆者が一番素敵だと思ったアイスキャンデー屋さん。
そうなんです。手作り感あふれるカカシ達は、遠くから発見したときの心がザワザワする胸騒ぎとは対極の平和的な風景を繰り広げていました。
秋晴れの空のもと、思いがけず出会ったのどかな光景に、心がほっこりしたのでした。
小佐越のカカシを見に行くときの注意点
(C)Googleマップ
カカシ群は、小佐越駅斜め向かいにあります。Googleマップにもしっかりそのカカシ影が写っています。
小佐越は、鬼怒川温泉駅から東武鬼怒川線の各駅停車で2つ目の駅。片道150円です。小佐越駅には券売機がないので、帰りは車内で乗車券を購入します(PASMO・Suicaは使えますが、「東武ワールドスクウェア駅まで利用の場合はPASMOなどのICカード類は使えません」と書いてありました)。
ただ、列車の本数はかなり少ないので注意が必要。
筆者は帰りの時刻表を調べず行ってしまい、次の列車は1時間後だと気づいて愕然としました。幸い駅前を通るバスが15分後にあったため、そのバスで鬼怒川温泉駅まで戻り事なきを得ましたが・・・(バスは片道250円でした)。
また、駅前の国道121号線は車通りが多く、信号なしの横断歩道があるのみ。国道を渡る際はびゅんびゅん飛ばす車の群にご注意ください。
そしてもうひとつ。小佐越でカカシを見た後に徒歩で東武ワールドスクエアへ行こうと思う方にご忠告です。駅前の地図は現在地から見ると天地が逆になっています。間違えて反対方向へ歩いていってしまわぬように。同じことを感じた先客が、親切に地図に書き込みをしてくれていました。
[All Photos by Aya Yamaguchi]
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