昨今何かと話題になる猫。数年前から日本では猫ブームと言われ、全国各地で猫カフェが誕生したり、去年は初めて猫の飼育数が犬の飼育数を上回り、SNSでも愛らしい猫の画像や動画が日々出回っています。多くの人を癒してくれる猫カフェの存在は海外でも受け入れられ、数多くの猫カフェが海外でもオープンしています。今回は世界の猫カフェ事情についてご紹介します。
海外の猫カフェは日本とどう違う?
海外で見られる猫カフェは、保護した猫をカフェ猫として飼っているものと、新しい飼い主との出会いの場を設けることを目的にしているものが多く、地元の保護シェルターと協力しつつユニークなサービスを提供しているのが特徴です。
オーストラリアのシドニーにある猫カフェ「Catmosphere」では、成猫だけでなく子猫とも遊べるカフェ。通常のカフェに加えて、定期的に上映される映画を猫と一緒に楽しむこともでき、家でくつろいでいるような時間を提供してくれます。カフェにいる猫は全て保護された猫で、そのほとんどはカフェの定住猫ですが、譲渡可能な猫もおり新しい家族を探すマッチングサービスも行っています。
スペインのマドリードにある「La Gatoteca」では野良猫や保護猫が新たな飼い主に出会える場所を提供しています。カフェでは猫を飼うにあたって必要な知識や、猫とより親密になるための接し方を教えるクラスも開催されています。またこちらの猫カフェでは飲み物の提供だけでなく、猫と同じ空間で楽しめるクラフトワークショプやヨガクラスも行っており、猫のいる生活を楽しんでもらうためのサービスが充実しています。
(C) Moon Cat Cafe
アメリカはカリフォルニア州ロサンゼルス周辺で活動をする「Moon Cat Cafe」は、アメリカで初めて誕生した移動式の猫カフェ。トレーラー内はスタイリッシュにデザインされており、地元のコーヒーやお菓子を楽しみながら猫と触れ合うことができます。
(C) Moon Cat Cafe
トレーラー内とは思えない洗練された内装です。
「Moon Cat Cafe」は様々なイベントに参加することで飼い主を必要とする保護猫の認知度を高めるとともに、老人ホームや子供病院を訪問し人々を癒すアニマルセラピーの役割も担っています。
(C) Cat Moon Café
可愛い猫たちが人々の心を癒してくれるのは世界共通ですね。
海外の猫カフェに行ってみた!
(C) Yoko Nixon
筆者の住むアメリカの中南部のアーカンソー州で2年前にオープンした『Purr Catfe』(Purrとは英語で猫がゴロゴロ喉を鳴らす音)に実際に足を運んでみました。このカフェは地元の非営利団体により運営されており、カフェにいる猫は全て地元の保護シェルターにやってきた猫たち。
常時15匹前後が訪れる人を癒してくれます。猫たちはとても人懐こく、入場料を払えば広いスペースで時間制限なく自由に遊ぶ事ができます。カフェにいる猫は全頭譲渡可能で、これまでに360匹以上の猫達が新しい家族に貰われたそうです。
(C) Yoko Nixon
日本で流行した猫カフェは今や世界中で多くの人に癒しをもたらしています。猫カフェのあり方はお店によって様々ですが、多くの猫カフェは不幸な猫を1匹でも減らせるよう、猫たちの幸せを願って日々活動しています。
参考
[一般社団法人 ペットフード協会]
[CATMOSPHERE CAFÉ]
[Skyscanner]
[petexpooc.org]