どこにもない風味になる!?日本初の国産コーヒーを目指す「沖縄コーヒープロジェクト」
(C)tawawa
日本人がどのくらいコーヒーを飲んでいると思いますか? 1年間でひとり400杯ものコーヒーを飲んでいるそうです。これには子供なども含まれるので、それを除くと1日3~4杯飲んでいる計算に。その日本で消費されているコーヒーのほとんどが外国産なんです。
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沖永良部島や徳之島などの奄美諸島、沖縄、小笠原諸島など、ごく限られた地域では、個人レベルで国産コーヒーの栽培が行われているのですが、市場に出回るとは言い難い量。そんな中、サッカー元日本代表の高原直泰氏が率いるスポーツクラブ「沖縄SV」と、世界最大の食品飲料企業の日本法人「ネスレ日本」がタッグを組み、沖縄県名護市で、本格的な国産コーヒーの栽培を開始。
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さらに名護市や琉球大学とも提携し、流通規模では日本初となる 大規模なメイド・イン・ジャパンのコーヒー作りを目指しています。
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メイド・イン・ジャパンのコーヒーはいつ飲める?
(C)沖縄コーヒープロジェクト
キリマンジャロ(タンザニア)やブルーマウンテン(ジャマイカ)、モカ(イエメン)、グアテマラなど、温暖な気候を好むコーヒーは、赤道を挟んだ北緯25度と南緯25度の間の「コーヒーベルト」と呼ばれるエリアで栽培されており、沖縄はこの北限に近いエリア。世界中どこを探してもない日本風味の⁉ おいしいコーヒーが飲めたり、買えたりする日も近いかもしれません!
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といっても、収穫できるのは3年後の2022年の予定。現在はアラビカ種などの苗木がすくすく育ってくれるのを願うばかり。赤く熟したサクランボのような実をつけるまでは、長い道のりが必要なのです。
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1960~70年代の喫茶店ブームから始まった日本でのコーヒームーブメント。身近においしいコーヒーが味わえるようになった国内コーヒーチェーン店の台頭から、深煎り高品質の豆を使ったシアトル系コーヒー、豆の産地や焙煎にこだわったスペシャリティコーヒーと、時代とともに変化してきたコーヒー文化は、“国産コーヒー豆”の誕生によって、さらに深く芳醇な風味を楽しめるようになってほしいものですね。