ここ数年ブームとなっているキャンプフェス!ひと昔前は野外フェス=音楽でしたが、最近では広大な土地にテントを立ててキャンプを楽しんだり、音楽以外にもグルメやアクティビティを楽しめるフェスが急増。5月頃以降、全国各地で様々なフェスが開かれます。そこで、キャンプフェス未経験の筆者が今年初開催のFUJI & SUN ’19に潜入。その魅力をビギナー目線でリポートします!
そもそもキャンプフェスって何?FUJI & SUN ’19に潜入!
キャンプフェスとは、テントやシートを広げて自然を満喫したり、BBQなどを楽しむキャンプと、音楽ライブを楽しむ音楽フェスが一体となった野外イベントのこと。音楽以外にもグルメやアクティビティなど様々なコンテンツが充実しているのが特徴です。アウトドアブランドが主催しているフェスもあれば、アーティストや地元団体が主導のフェスもあり、コンテンツも様々!
(C)FUJI & SUN ’19
今年初開催となるキャンプフェス「FUJI & SUN ’19」の会場は「富士山こどもの国」。至るところから“富士山”を望めるという絶好のロケーションで、WOWOWの主催ならではの音楽や映画、スポーツなど様々なコンテンツがあり最高の体験になりそう!…ということでフェス未経験の筆者も単身参加してみることに。
(C)FUJI & SUN ’19
駐車場からステージエリアまでは少し距離がありましたが…見て下さい、この絶景!歩いていてとても気持ちよく、散歩気分で会場へ。歩道は舗装されているので、キャンプグッズを持ったグループやファミリーも歩きやすそうでしたよ。
(C)FUJI & SUN ’19
会場内は3つの音楽ステージに、シアターやトークステージ、飲食ブースや物販ブースなどが並びます。
(C)FUJI & SUN ’19
メインとなる「SUN STAGE」では、Chara、竹原ピストル、ブラジル音楽の巨匠・エルメートパスコワール&グループ、クラムボンらが演奏。
ステージ付近には大きな日よけテントが2か所あり、子連れファミリーものんびりと音楽に楽しんでいました。休憩スペースとしても利用できるのでこういったスペースがあるのは嬉しい限り!筆者もゆったりと過ごせました。
(C)FUJI & SUN ’19
他2つのステージも実にピースフルな空間!ステージ前で踊りだす人もいれば、後ろの方で芝生に寝転がったり、チェアでくつろぎながら音楽に耳を傾ける人も。
キャンプエリアは全部で7つ!キャンプビギナーや日帰りにも対応
広~い会場内にキャンプエリアは7つ。ビギナーから初心者向けの様々なサイトが用意されていました!
こちらは、火気類を使用できる「フォレストキャンプサイト」。テント1張、タープ1張を利用でき、原っぱだけでなく木陰もたくさんあるので、涼みながら自然を満喫できる快適な環境。
焚き火台を用意しアウトドアクッキングを楽しんでいる方も多くいました。こちらのお2人は、大ぶりな鯛を豪快に蒸し焼き!
子連れやキャンプビギナーに人気だったのが、コールマンセレクトのテントやギアが常設された手ぶらでキャンプが楽しめる「手ぶらでキャンプサイト」と「手ぶらでキャンプサイトDX」。
常駐しているコールマンスタッフがギアの使用法を教えてくれるのはもちろん、追加でテーブルやチェア、ランタンのレンタルも行っていましたよ。
今回初めてキャンプフェスに家族で参加したという東京都在住・奥村さんファミリー。「手ぶらプランがあったので思い切って子連れで参加しました!荷物が少なく済み、準備や移動が楽だったのでとても良かったです」と話す奥様。お子さんも初アウトドアを楽しめたご様子!
そしてこちらは、白い円形のテント式住居「パオ」。会場に常設されている施設ですが、FUJI&SUN’19のキャンププランに。一帯はまるでモンゴルの草原地帯のよう!
子供4人を含む、3家族合同で参加したという林さん(一番左)グループは今回迷わずパオを利用したそう。「天候を気にしなくて良いので、安心して参加できました!」
中は広々とした空間。電源もあり、持ち寄った寝具で快適に過ごせたとのこと。フェス歴が長いという林さんは「フェスによってはテントがぎゅうぎゅうに密集していたり、急斜面だったりとキャンプ環境は様々なのですが、今回は他のサイトも広々としていたし、過ごしやすかったです」と話す通り、特に子連れの場合は会場の下調べも重要ですね。
他にも「オートキャンプサイト」や日帰りの人でも自由にテントやシートを広げられる「レジャーシートエリア(写真上)」もあり、あらゆるキャンプスタイルに対応。FUJI&SUN‘19だけでなく、最近のキャンプフェスでは、複数のキャンプサイトを用意している場合があるので、ご自身のスタイルに合ったプランを選択しましょう。
地元グルメも楽しめる!フェス飯
キャンプでアウトドアクッキングもいいけれど、ビギナーにとっては“フェス飯”も楽しみのひとつ。嬉しかったのは、地元飲食店や地元農家さんの出店が実に多いこと!
こちらは、『富士山 岡村牧場』の「ぐるぐる焼き」。静岡県・朝霧高原で肉質に優れた黒毛和牛と成長に優れた乳牛を交配させたハイブリッド牛(F1)を使用。肉質が本当に柔らかく、程良い赤身とジューシーな脂身のバランスがGOOD!
続いて、富士市のご当地グルメという「富士山ひらら」!富士市の名産品「紙」をイメージしたという平たい麺は、地元産の米100%でできた米粉の麺だそう。つるつる、もちもちっとした食感の麺で、醤油ベースのスープが疲れた体に染み渡る優しいお味でした。
他にも、浜松市の多国籍料理店『ROBA NO MIMI』の「きのこのトマトクリーム煮込み」、地元富士市『Soul Music Bar』の「クリーミーチーズライスのローストビーフ丼 &ピンクポタージュ」など1日の滞在で地元グルメを堪能!どれも地元産の野菜や自家製ソースを使用したりなど、こだわりが光る逸品でした。
音楽だけじゃない!映画・スポーツなどコンテンツが充実
音楽が鳴っていない時間も楽しめるのが、キャンプフェスの醍醐味!FUJI&SUN19の様々なコンテンツも体験してきましたよ。
まず感動したのが、非日常あふれる森の中での映画鑑賞!大自然の中に張られた大きなスクリーンを前に、木の音、風が吹くのを感じながら映画を見るのはまた格別です!マイチェアを持参し、皆さん映画の世界に入り込んでいるご様子。
また先ほど紹介した「パオ」のひとつが、なんとミニシアターになっていました!
『劇場版 チェブラーシカ』など子供が楽しめるショートフィルムやドキュメンタリー作品を上映。アニメ上映中はファミリーも多く、お子さんは映画にくぎ付け!
そして、クライミングシューズブランド「LA SPORTIVA」監修のブースでは、スポーツ体験として特設のクライミングウォールが登場。多くのお子さんが約3mあろう壁を果敢に挑戦していました。
物販ブースでは、様々なワークショップも開催!アウトドアブランド「Penfield」ではサコッシュ作りを。サコッシュとは、もともと自転車レースでレーサーがドリンクなどを入れていた小さなショルダータイプのバッグ。最近ではアウトドアシーンはもちろん、デイリーのファッションアイテムとしても人気なんだそうです。
袋やロープ、カラビナといった各パーツを自由にカスタマイズして、オリジナルのサコッシュを作成。初日で2日分の整理券が無くなるほどの人気ぶりだったとか。
他にもアウトドアブランド「CHUMS」のオリジナルブレスレッド作りや富士宮市のかご編み教室「amocca」が提供するかご編み体験、草木を使ったボディペイント体験などなど。
大人も子供も夢中になれる10種類以上のワークショップが開催されていました!
体験してみて分かった、キャンプフェスの醍醐味
今回キャンプフェスに初めて参加して分かったこと、それは想像以上に、自由でクリエイティブな空間だったこと!アルコール片手に音楽や映画を楽しむ大人、大自然を駆け巡る子供たち、はたまた童心に返り子供のようにワークショップに熱中する大人。楽しみ方は人それぞれ!どう楽しむかは自分次第。その空気感がとても居心地よく感じました。
筆者が調べただけでも、愛知、岡山、静岡、長野、新潟…と、6月以降も全国各地で毎週末キャンプフェスが開催されます。まだフェス未経験という人も、キャンプビギナーの人も、ぜひ一度体験してみては?