あなたは、これから花火大会へ行く予定があるかもしれませんね。花火は馴染み深いけれど、私たちは花火の歴史や由来をあまり知らずに観賞しているのではないでしょうか。そこで、花火を見に行く前に、ちょっと知っておきたい「花火の豆知識」の後編をお届けします。
日本三大花火大会とは?
花火大会は全国各所で行われていますが、規模や歴史から「日本三大花火大会」と呼ばれる花火大会があります。
長岡空襲がきっかけで始まった「長岡まつり大花火大会」、花火師が憧れて目指す「大曲(おおまがり)の花火(全国花火競技大会)」、大曲の花火と同じく競技大会で日本一のスターマインを決める大会「土浦全国花火競技大会」の3つです。
長岡まつり大花火大会<新潟県長岡市>
戦争で亡くなった人の慰霊と復興に尽力した先人への感謝、世界平和を願う想いが込められて行われる「長岡まつり大花火大会」。復興祈願花火「フェニックス」(新潟県中越大震災に伴う復興祈願花火)は、15周年記念バージョン。
【開催日時】2019年8月2日(金)、8月3日(土) 19:20~21:15
*8月1日は長岡まつり平和祭あり
【開催場所】新潟県長岡市長生橋下流信濃川河川敷 JR長岡駅から徒歩で約30分
【打上総数】約2万発
【入場料金】有料席あり
【公式サイト】https://nagaokamatsuri.com
[4K] 長岡花火大会 2018 復興祈願花火 フェニックス – Nagaoka Fireworks Festival 2018 Phoenix – (shot on Samsung NX1)/AQUA Geo Graphic
大曲(おおまがり)の花火<秋田県大仙(だいせん)市>
(C) 一般社団法人秋田県観光連盟
100年以上の歴史を誇る秋田県の「大曲の花火」。全国の花火師が集まって技を競い合う全国花火競技大会であり、自分で製造・持参して打ち上げることが大会の参加条件。全国で唯一、昼花火の競技も開催。
【開催日時】2019年8月31日(土) 昼花火17:15~、夜花火18:50~
【開催場所】大仙市大曲 雄物川河畔 JR大曲駅から徒歩で約30分
【打上総数】約1万8000発
【入場料金】有料席あり
【公式サイト】https://www.oomagari-hanabi.com
【4K】大曲の花火2017 大会提供「生命のまつり」Omagari Fireworks/endsfireworks99
土浦全国花火競技大会<茨城県土浦市>
全国の花火師たちが技術を競う花火大会。スターマインの部、10号玉(尺玉)の部創造花火の部の3部門で競います。秋田の大曲と並ぶ二大競技大会の一つ。
【開催日時】2019年10月26日(土)18:00~20:30
※荒天等の場合10月27日(日),11月2日(土)のいずれかに延期
【開催場所】茨城県土浦市桜川畔(学園大橋付近)
【打上総数】約2万発
【入場料金】有料席あり
【公式サイト】 http://www.tsuchiura-hanabi.jp
[8K] 2018土浦全国花火競技大会 “Tuchiura Fireworks” Shot on RED/Saha Entertainment TV
花火のスターマインってなに?
スターマインとは、「速射連発花火」のこと。いくつもの花火を組み合わせて、短時間に数十〜数百発の大量の玉を続けて打ち上げる花火。空中へ打ち上げるもののほか、地上や水上で開かせるものもあります。現在の花火大会の花形プログラム。短時間に大量の玉を打ち上げる華々しさは、観客に人気。
花火のナイアガラってなに?
川奈港花火大会
(C) At Press
ナイアガラは綱仕掛の花火の一種で、火の粉が流れ落ちる光の滝。ナイアガラの滝のように迫力がある花火で人気があり、フィナーレに使われることも多いです。全長2kmの「大ナイアガラ」を行う花火大会もありますよ。
花火の尺玉ってなに?
写真提供:公益社団法人 新潟県観光協会
花火玉は大きさによって「号数」で呼ばれますが、大きい花火は「尺」(一尺=10号)という単位で呼びます。一番小さな花火が3号で、10号からが1尺(1しゃく)。1尺玉は重さが7kgもあり、高さ330mまで上がり、空で花火が開いたときの直径は約300mにもなります。花火玉が大きくなればなるほど、上空で開いた時の直径も大きくなり、より広い打ち上げ場所とより高く打ち上げる必要があります。
1尺 直径約30cm 10号
2尺 直径約60cm 20号
3尺 直径約90cm 30号
4尺 直径約120cm 40号
※直径のサイズは、おおよそのサイズです。1尺は30.303cmです。
三尺玉の花火
写真提供:公益社団法人 新潟県観光協会
世界最大の四尺玉花火=鳴り響く爆音/時事通信トレンドニュース
調べてみると、「なるほど」と合点がいくことがあなたも多いと思います。花火大会へ出掛ける前に知っておくと、また感慨もひとしおになるかもしれませんね。