思わず“にっこり”してしまうおいしさと驚き
山小屋を思わせるような三角屋根の建物が目印の「Restaurant Nico(レストランニコ)」。
店名の“Nico”が示す通り、思わず“にっこり”してしまうような驚きを秘めたフレンチは、親しみやすいのに独創的という、ふたつの要素をもったここでしか出会えない料理。
奇をてらうわけではないのですが、素材の持ち味を生かしながら遊び心をちょっとだけプラス! 思わずテーブルで笑顔がこぼれ次の料理は何? と期待感を高めます。
緑のこんな大きなマリモは食べられるの?
ランチもディナーもすべておまかせのコースのみなので、どんな料理がサービスされるかはその日のお楽しみ。ランチは2000円~、ディナーは全5品ほどのショートコースが2700円~。全7品ほどのフルコースは5200円~。
本日のディナーで1番驚いたのが、マリモ? 苔玉? のような、まぁ~るい緑の料理。フォルムはかわいらしいのですがまったくどんな料理か想像できません。ナイフを入れると中からとろ~りとしたクリームがあふれ出します。実はこれ「黒バイ貝のコロッケ」。ブルゴーニュ風に仕上げられ、苔のような緑はパセリで、中に食感のよい黒バイ貝が隠されています。
そのほかにもナスといわれなければわからないほどクリーミーな「式部ナスの冷製スープ」や、モヒート仕立ての「庄内浜の岩ガキ」など、見て楽しめ、食べておいしい一品が続きます。
土地を感じる料理には遊び心を少しだけ・・・
実は、太田シェフの父も祖父もフレンチのシェフ。酒田で50年続く「フレンチ風の郷土料理」というテーマを受け継ぎ2008年オープンしたレストラン。庄内の風土が育てた野菜や魚介、肉を大切に、ここでしか食べることのできない“土地を感じる料理”を創作。フランス2つ星レストランなどでの経験を生かした味に加えて、料理で驚きや会話が生まれてほしいというような想いもあるのだとか。
メインの魚料理「スズキのタプナードソテー エストラゴンとザワークラウトソース」、肉料理「純粋金華豚の炭火焼きロースト 黒酢のソース・トマトとディルのソース」などが続きます。最後のデザートに至るまで、テーブルでは思わず笑顔になってしまう、おいしいひとときを過ごすことができます。
住所:山形県酒田市亀ケ崎3-7-2
TEL:0234-28-9777
営業時間:11:30〜14:00/17:30〜21:30
定休日:月曜日
アクセス:JR「酒田駅」よりタクシーで約6分
HP:http://nico-sakata.com/top/
[All Photos by tawawa]