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英国発・ヴィーガンとは?
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肉や魚などを食べないベジタリアンはよく知られていますが、「ヴィーガン」との違いをご存じですか?ヴィーガンは肉魚のほかに、乳製品、卵なども食べない「完全菜食主義者」のことを指します。宗教上の理由を除いて、ベジタリアンは健康のためという人が多い一方、ヴィーガンの多くは動物愛護、環境保護の2つのためにヴィーガンを選択しています。
ヴィーガンとは、1940年代にイギリスで提唱された「動物(魚・昆虫などあらゆる生き物を含む)を人間の生活のために搾取しない」という動物愛護の精神に基づいたライフスタイルです。日頃から環境問題への意識が高いイギリスでは、温室効果ガス(二酸化炭素)の排出量の増加から肉を食べることで環境に悪影響がある、ということも広く知られてきています。また、もともとベジタリアン人口も多かったイギリスでは、「ヴィーガン」へと切り替える人も多く、ここ数年ヴィーガン人口は確実に増えています。イギリスのインディペンデント紙によると、2018年現在ヴィーガンは350万人を超えており、イギリス人の5%にもあたると言われています。
イギリスで気軽に手に入るヴィーガン食
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イギリスでは、どのスーパーマーケットにもヴェジタリアンとヴィーガンの売り場があり、すべての商品に、V(ベジタリアン)か、VG もしくはVe (ヴィーガン)が表示されています。キノコ由来の植物性プロテイン、クォーンQuarnが肉の代替食としてはもっとも有名でヴィーガン用のソーセージやハンバーグなどもあります。
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乳製品や卵がないと難しいと思われるチョコレートやクッキー、ケーキなども、ヴィーガン用のものがほぼなんでも手に入ります。
ヴィーガンの強い味方!日本食ブーム再来の兆し
お寿司ばかりが日本食としてクローズアップされてきていましたが、イギリスではここにきてヴィーガン食としての日本食が大人気!イギリスで人気の日本食チェーン店のヴィーガンメニューをご紹介します。
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お寿司やカレーやからかげなど暖かいお弁当を提供しているファーストフード店、わさびの野菜の海苔巻きセット(約800円)。しっかりヴィーガンのシールが貼ってあります。おいなりさんなども入っており、本格的です。こちらのお店は、日本人でも十分楽しめる安定のおいしさです。
住所:33 Shaftesbury Avenue, London, W1D 7EH
電話番号:44 207 734 8556
営業時間:【月〜木】11:00〜23:00、【金〜土】11:00〜24:00、【日】11:00〜22:00
HP:https://wasabi.uk.com/index
*セントラルロンドンだけでも30店舗以上。HPより検索可能です。
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日本食レストランチェーンWagamama(わがまま)では、ここ最近ヴィーガンメニューに力を入れており、ヘルシーでクオリティの高い日本食が食べられるようになりました。最近の看板メニューはこちらです!
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あれ?ヴィーガンなのに半熟卵が見えます!これ、実はヴィーガンエッグとして開発され、白身の部分はココナッツミルクと味噌からできており、黄身の部分はマヨネーズのような(もちろん卵なしの)ソースでできているそうです。卵とはまったく別の食べ物なのでなにこれ?と混乱する人もいるとのこと。怖いもの見たさで食べてみたいと思いませんか?
住所:17 bedford street, covent garden, london, WC2E 9HP
電話番号:44 203 876 3727
時間:【月〜木】11:00〜23:00、【金〜土】11:00〜24:00、【日】11:00〜22:00
HP:https://www.wagamama.com/
*セントラルロンドンだけでも20店舗以上。HPより検索可能です。
番外編:これってヴィーガン?
ヴィーガンは、肉や魚、卵や乳製品以外に食べないものがあります。
たとえば、有名なところではゼリー(ゼラチンは動物性のため)。そしてはちみつ(はちの生態を侵害しているのでNG)。また最近、新しくイギリスで話題になっているのはアボカドで、栽培する際にハチを受粉を使っているためだそうです。この先も植物由来なのにヴィーガンでない食べ物がもっと増えていくのかもしれません。
ヴィーガンコスメ、ファッション編
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ヴィーガンは食べ物だけでなくライフスタイルそのもの。そのため最近では、スキンケア商品やコスメ、さらにはファッションにも普及してきています。
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イギリス発の自然派スキンケアのお店ボディショップやニールズヤードでは、ヴィーガン商品にはしっかりヴィーガンマークがついています。
値段のとなりに緑色のシールが貼られており、これがヴィーガンコスメです。私が訪れたボディショップのお店では7〜8割の商品にこのシールが貼られていました。
日本人の私たちにできること
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小さなころからお肉もお魚もいろいろ食べるからこそ健康によい、と育てられてきた私たち日本人にとって、ベジタリアンやヴィーガンと聞くとなにか別世界のことのようですが、確実に世界では自らの意思でヴェジタリアン&ヴィーガンになっている人が増えています。イギリスでは3割以上の人が「お肉を食べる回数を減らしている」と答えており、あえて無理に「ヴィーガン」になる必要はありません。
もし、イギリス旅行に訪れる際は、お肉やお魚がなくてもおいしい食事が可能ということをヴィーガン食から体験されることをお薦めします。旅行中は、それでなくても野菜が不足しがちです。ほっとできる野菜中心の食事が恋しくなったらぜひ本場イギリスで、ビーガン食をお試しあれ!
参照:Vegan