蓮はベトナムの人にとって特別な花
泥水の中で育って、美しい花を見事に咲かせるその姿から、つらいことがあっても強く生きるのだという想いを伝える植物とされている蓮の花。ベトナムの国花であり、ベトナムの人にとって特別な存在なのだそう。
ベトナムでは、蓮の実や茎、花、根など全てが食用として利用されています。蓮の主な産地となっているのは、ベトナム北部。今回はベトナムの首都ハノイにある蓮池を紹介します。
ベトナムの首都「ハノイ」
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ベトナムの北部にある首都ハノイは、14世紀から続く歴史ある街。植民地時代の建物が立ち並ぶ旧市街がある一方、オシャレなカフェやバー、世界的に有名な高級レストラン、ビルが立ち並ぶ近代的なエリアがあるなど、2つの顔を持った大都市です。
「西湖(タイ湖)」で蓮の花に囲まれる風景
ハノイ市内の北西に広がる西湖は、ベトナム語で「Hồ Tây(ホータイ)」と呼ばれ、周囲約20キロメートルある大きな湖です。高級ホテルが立ち並ぶエリアやウォーターパークがあるなど、観光スポットとして知られるほか、湖の各所で釣りを楽しんでいる人がいるなど、市民の憩いの場所として親しまれています。
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湖の北側「西湖ウォーターパーク」に隣接するエリアには、6~7月の蓮の花のシーズンになると、蓮の花を見に多くの観光客が訪れます。蓮の花が咲き乱れる中に包まれるというような、ベトナムらしい風景が広がります。ベトナムの伝統衣装アオザイを着て写真撮影をしている人も。
【西湖(Hồ Tâyホータイ)】
豊かな香りを楽しめる「蓮茶」作りの見学も
蓮の花の香りを閉じ込めた「蓮茶」は、ベトナムのお土産としても人気の一品。蓮の花の豊かな香りが楽しめる人気のお茶です。お肌に大切な安眠効果が大学の臨床実験で立証され、「美人茶」とも呼ばれているそうですよ。
ハノイには伝統的な蓮茶作りをしている店が残り、実際に蓮茶作りをしているところを見学することもできるそう。蓮茶作りは開花時期のみなので、その時だけの特別な体験となりそうですね。
・ベトナム観光総局公式サイト:https://vietnam.travel/jp/places-to-go/northern-vietnam/ha-noi
・ベトナム航空公式サイト:https://www.meetsvietnam.com/lotus/
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