歴史ある貴重な地形が広がる、世界遺産「ドロミーティ」
イタリア北東部に位置する「ドロミーティ」は、標高3,342mの最高峰マルモラーダ山(Mt. Marmolada)をはじめとする3,000m級の山々が18峰連なる山岳地帯。古代の地殻変動によって形成されたこのエリアは、地学的にも重要とされる見事な絶景が広がります。141.903haもの広域にわたり9地域が分布し、数々のスキー場が点在。夏はハイキング、冬はウィンタースポーツが楽しめるリゾートとして人気です。
ドロミーティの女王「コルティナ・ダンペッツォ」
世界遺産「ドロミーティ」の一部をなす、「コルティナ・ダンペッツォ(Cortina d’Ampezzo)」は、「ドロミーティの女王」と称される人気の山岳リゾート。2026年の冬季オリンピックがミラノと共催で行われる予定で、過去にも数々の国際スノースポーツ競技大会が開催されており、世界中から注目を集めています。
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標高1,224m地点にはアンペッツォ渓谷に佇む小さな町があり、山々に抱かれた威厳ある風景が楽しめます。1000年以上もの歴史ある町は、周囲の山々にあるゲレンデに直接アクセスでき、冬はウィンタースポーツを楽しむ人々でにぎわいます。
【コルティナ・ダンペッツォ(Cortina d’Ampezzo)】
公式サイト:https://www.dolomitisuperski.com/en/Experience/Ski-areas/Cortina-d-Ampezzo
アクセス:ヴェネツィアから直行バスで約2時間
絶景地に佇むフォトジェニックな山小屋がある「ラガツォイ」
コルティナ・ダンペッツォの西10kmには、「ラガツォイ(Lagazuoi)」と呼ばれる山塊があります。麓からロープウェイで上った標高2,752m地点には「ラガツォイ小屋(Rifugio Lagazuoi)」があり、絶景を堪能できるスポットとして人気。宿泊施設やサウナが完備されているため、ドロミーティの雄大な景色を楽しみながらのリラックスタイムが過ごせます。宿泊すれば、朝焼けや夕景など、時間の経過とともに魅力が変化する美しい景色に出会えそうですね。
【ラガツォイ小屋(Rifugio Lagazuoi)】
2020-21年、冬のコルティナ・ダンペッツォ
コルティナ・ダンペッツォ周辺のスキー場は、2020年12月18日~2021年5月1日までの今冬シーズンはクローズしています。ラガツォイ小屋は、年末の期間限定でオープンしていましたが基本的には閉鎖中。再オープン時期は未定です。
・イタリア政府観光局:https://visitaly.jp/unesco/le-dolomiti/
2026年の冬季オリンピックを前に、再び注目を集める「コルティナ・ダンペッツォ」。山々の絶景の中に実際に身を置いたら、山塊の偉大なパワーを肌で感じられそうですね。
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