「旅は楽しいけれど、旅疲れをするので、リフレッシュにならない」。これは、誰もが一度は感じることかもしれません。また、旅があまりに楽しすぎると、旅の喪失感から、旅先の写真を眺めてはため息ばかりついてしまう“旅ロス”なることも。そうです、旅は諸刃の剣のようなものなのです。
そこで今回は、ストレスにならない、疲れない旅の秘訣をお伝えしたいと思います。
旅先の行動計画は立てないくらいがちょうどいい
旅行に行くと、何時から何時までの間で観光地を回り、お土産はどこで何を買うなど、ついつい綿密な計画考えてしまいがちです。備えあれば憂いなし、確かにそれは大切なことですが、時間に支配されて行動してしまうことが、疲れの原因になります。また、自分が決めた計画という名のルールに捉われてしまうと、計画通りにならなかった時、それを旅のストレスとして感じてしまうこともあります。
特に完璧主義タイプの人、曜日占いでは月曜生まれの人は要注意かもしれません(笑)。
「計画に縛られてしまうくらいであれば、行動予定は立てないくらいがちょうどいい」という心構えで旅に出れば、気楽に旅を楽しめますよ。
もし、どうしても果たしたい目的がある場合も、「◯◯へ行きたい」「××を買って帰りたい」などのマスト事項は極力少なめに。あまり細かな予定を立てず、時間に十分なゆとりを持ちましょう。何泊か旅に出るのであれば、そのうち1日だけでもよいので、そういう日を意識的に作ることが大切だと思います。
ホテルや旅館ではなく、友人宅などの個人の家に泊まる
以前は、旅先のホテルや旅館によく泊まっていましたが、ある時、友人宅に宿泊しました。自宅のように生活設備が整い、家でまったりとくつろいでいるような、ストレスフリーのたまらない心地よさに、それ以降は個人宅に泊まるようにしています。
日本全国・全世界に友人がいるわけではないので(笑)、知り合いがいない土地に行く際は、Airbnb(エアビーアンドビー)を活用しています。Airbnbには、宿泊可能でユニークな個人の家や宿泊施設が、あらゆる価格で存在しており、旅先・気分・目的によって物件を選べるのでとても便利です。
例えば、疲れを溜めないリフレッシュ目的の旅なら、個人的に、いつか絶対に泊まってみたいと思える一軒家が、伊豆・下田にあります。
予約が殺到しそうであまり教えたくないのですが(笑)、国内でも珍しい、海をのぞむ異国風の家です。国内に宿泊施設はたくさんありますが、こういった個性的な施設に泊まることができるのは、Airbnb の大きな特徴です。
海外を思わせる建物、広い室内にテラス。まるでヨーロッパのリゾート地を思わせる雰囲気です。こんな場所なら、あまり外出せずに一日中家にいて、ゆっくりと流れる時間を感じたいと思えます。
しかし、好奇心をかき立てられるのが旅。「誘惑が多いとどうしても観光に出てしまいそう・・・」という場合には、周辺環境を考慮して、宿泊する場所を決めてみるのも一つの手段です。Airbnbで探してみると、理想的な環境に建つ、素敵な一軒家がありました。
長野にある「オフグリッドな暮らしを、森の小屋で。」は、森の中にあるセルフビルドの小さなコテージ。近隣には滝が流れ、日本一美しいと言われる白樺群生林もあります。
木の香りに包まれて、理想のオフグリッドライフを体験できます。
ハンモックに揺られて読書、本好きにはたまりません!(笑)
お部屋の中のハンモックなら、雨の日だって大丈夫。これからの季節は、太陽と風を感じながら、テラスでのんびりとしても気持ちが良さそうですね。自然に癒され、穏やかな気持ちで一日を過ごせそうです。
宿で過ごす時間を大切にする
ホテルや旅館に泊まる時、部屋ではどのように過ごしていますか? 宿での過ごし方を変えてみると、旅疲れを溜めずに日常生活へ戻ることができます。
例えば、読書やヨガをしてゆっくりする、ティータイムやアロマテラピーを楽しむ、新しい料理に挑戦するなど、自分が心地よいと思うもので構わないので、家にいる時と変わらない過ごし方をすれば、旅のストレスを感じることがぐっと少なくなります。
普段、家でゆっくりする時間が無い人は、「家でゆっくりと過ごすなら、こうやって過ごしたい!これをする時間がほしい」と思ったことを実践できる良い機会にもなりますね。
しかしここで、「家と同じように過ごしていては、旅に出る意味がないのでは・・・?」と思うこともあるかもしれません。でも、ご心配なく(笑)。旅先でも家にいる時と変わらずに、暮らしているように過ごすという体験は、新鮮です。それでいて、旅先での緊張感やストレスを和らげてくれます。これは、旅先で友人宅に宿泊した時や、Airbnbを実際に海外で使った時にも感じたことでした。
“非日常の中に日常生活の安らぎを感じる”という不思議な感覚は、一種の新しい旅の形のようにも思います。
どんなに楽しい旅でも、知らず知らずのうちに緊張やプレッシャーはあるものです。それが旅の良さでもありますが、本当にリフレッシュした旅を求めるならば、旅の内容を少し見直してみるといいかもしれません。
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