スパイスや柑橘系フルーツの香りが漂うホットワインは、欧州のクリスマスシーズンを代表する飲み物のひとつです。クリスマスマーケットを訪れると、ホットワインと並ぶ人気のドリンクがあります。それが、今回ご紹介する「クリスマスビール」。マーケットでもカフェでも、はたまたスーパーにも出回る冬季限定ビールです。
クリスマスビールって?
11月〜1月にかけて期間限定で販売されるクリスマスビール。主にフルボディタイプのエールに、クローブやナツメグなどのスパイスやオレンジピールなどの柑橘系フルーツを配合、アルコール度数が5.5%〜9%と高めのビールです。各メーカーや使うスパイスにより味が異なりますが、一般的に口当たりは甘めでキャラメルのような風味が特徴です。
北米やイギリス、オセアニアなどでは「Christmas Beer/Christmas Ale」、ドイツでは「Weihnachtsbier」、デンマークでは「Julebryg」、ベルギーにスイス、フランスでは「Bière de Noël 」という名称で、ヨーロッパを始めとするキリスト教圏で広く親しまれています。
クリスマスマーケットでも、カフェやパブにスーパーでも!
ホリデーシーズンのこの時期には、クリスマスマーケットはもちろん、カフェやパブ、スーパーにもクリスマスビールが登場します。欧州の人たちにとって、シナモンやクローブといったスパイスと柑橘系の香りはクリスマスを彷彿とさせる匂いなのだそう。12月にヨーロッパのカフェやパブを訪れると、クリスマスビールを飲んでいる人の割合が高いことに気づきます。
周囲を観察してみたところ、6組中5組がクリスマスビールを注文していました。12月のとある週末、南フランスのカフェにて (C) sweetsholic
国内でも買える! アサヒビールの「クリスマスビア」
国内ではアサヒビールからデンマークスタイルの「クリスマスビア」が、今年11月25日より新登場! こだわりの味に仕上がっているそうですよ。残念ながらこのビールは飲んだことがないのですが、国内だとサッポロビールの「深み味わうエビス」は、欧州のクリスマスビールっぽい雰囲気だと感じました。
本場の味を試してみたいという方は、楽天やベルギービールJapanなどの通販サイトから欧州のクリスマスビールを購入することができます。ラベルやボトルも可愛いものが多いので、ビール好きな方への贈り物にしても喜ばれそうです。
今年の冬は「クリスマスビール」で旬の味を先取りしてみてはいかがでしょう? クリスマスパーティーに持参すれば、話のタネにもなりそうですね。