【実は日本が世界一】55年の歴史!『ボンカレー』がギネス世界記録の理由とは?

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Jun 7th, 2023

日本にいながら、意外と知らない日本の「世界一」。いつも何気なく目にしているものから、知られざる自然の世界、そして努力や技術の賜物まで、日本には世界に誇れる「世界No.1」がたくさんあるんです。そんな「実は日本が世界一」、今回は、日本で独自に発展したカレーに関する世界一を紹介します。

カレーライス

 

日本のカレーは世界一!?

カレーライスのイメージ

インドで生まれ、そのインドを植民地支配していたイギリスによって持ち込まれて、今や国民食ともなった日本のカレーライス。

各種の百科事典によると「カレーライス」という言葉は、第二次世界大戦後に広まった呼び方で、明治から戦前までは「ライスカレー」の方が一般的だったとか。

そんな日本のカレーライスは、日本らしい姿で世界一の称号を獲得しています。日本のカレーライスで世界一の分野といえば何が思い浮かびますか?

ヒントは、レトルトカレーです。

日本人なら誰でも知っているレトルトカレー『ボンカレー』は実は、ある分野で世界一を極め、ギネス世界記録にも掲載されています。

一体、あの『ボンカレー』は何の世界一なのでしょうか?

世界最長寿のレトルトカレー

レトルトパウチ

まずは、ギネス世界記録の記録名を確認してみましょう。公式ホームページには「Longest-selling retort-pouch curry brand」と書かれています。

「最も長く販売されている、レトルトパウチ包装のカレーブランド」といった訳語になるでしょうか。要するに、世界最長寿のレトルトカレーなのですね。

『ボンカレー』のメーカーである大塚食品(大塚食品とはまた意外)の公式ホームページによると1968年(昭和43年)に、世界初の市販用レトルト食品として誕生した背景があるそうです。

1968年(昭和43年)といえば、東大紛争があり、西武百貨店渋谷店(現・西武渋谷店)が開店し、チェコでプラハの春が起きて、ロバート・ケネディが暗殺された年です。

先ほども軽く触れましたが、この当時、市販用レトルト食品は世の中に存在せず、『ボンカレー』が世界初の存在だったそう。

当たり前すぎて見過ごしがちだけれど、世界初の記録を誕生時に樹立し、世界最長寿のブランドを年月をかけて確立した、すさまじい食品なのですね。

レトルトカレーは、キャンプなどアウトドアでも重宝されます。これから、ハイキングやキャンプなどのお出かけが増える時期だと思いますので、『ボンカレー』を食べながら「世界一」の味を旅先で楽しんでみてはいかがですか?

[参考]

Longest-selling retort-pouch curry brand – Guinness World Records

1968年の出来事 – Aflo

『ボンカレー』がギネス世界記録™認定!世界No.1ロングセラーブランド発売から55周年を迎える世界最長寿のレトルトカレー – 大塚食品

大塚食品と大塚製薬どう違う?グループ会社の違いを知ろう – あさがくナビ

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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