GDP(国内総生産)とは?
GDP(Gross Domestic Product)=国内総生産とは、国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額です。国内のため、日本企業が海外支店等で生産したモノやサービスの付加価値は含まれません。世界各国の景気を正確に反映する指標として、政治・経済など、さまざまな場面で用いられています。
世界GDPランキング
IMF(国際通貨基金)が発表した2023年の世界各国のGDPから作成したランキングは下記の通りです。
- 1位 アメリカ合衆国 26兆9,496億4,300万ドル
- 2位 中国 17兆7,008億9,900万ドル
- 3位 ドイツ 4兆4,298億3,800万ドル
- 4位 日本 4兆2,308億6,200万ドル
- 5位 インド 3兆7,322億2,400万ドル
- 6位 イギリス 3兆3,320億5,900万ドル
- 7位 フランス 3兆490億1,600万ドル
- 8位 イタリア 2兆1,860億8,200万ドル
- 9位 ブラジル 2兆1,268億900万ドル
- 10位 カナダ 2兆1178億500万ドル
日本は世界3位から4位に転落
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IMFが2023年10月に公表した「世界経済見通し」では、日本の2023年の名目GDPは、前年比0.2%減の4兆2,308億ドル(約630兆円)、ドイツは同8.4%増の4兆4,298億ドル(約660兆円)と予測されています。
これにより、日本のGDPはドイツに抜かれ、世界3位から4位に転落することになりました。
日本は1968年に当時の西ドイツを抜いて、世界2位の経済大国になりましたが、2010年には中国に抜かれ、3位になっています。今年55年ぶりに再び、ドイツに逆転される見通しです。
今回、日本が4位にランクダウンすることになった要因としては、最近の円安や、ドイツの物価上昇も影響しているといわれています。その一方で、専門家からは日本経済の長期的な低成長を示しているとの指摘もあり、実際、このIMFのGDP見通しについて、西村康稔経済産業相は「日本の成長力が低下、低迷しているのは事実だ」と述べています。
[参考]
World Economic Outlook (October 2023)|International Monetary Fund
西村経済産業大臣の閣議後記者会見の概要 (METI/経済産業省)
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