1位 アメリカ合衆国(米国) 41万8,842人
日本人が最も多い海外の国は、アメリカ合衆国(米国)でした。前年と比べて2.6%減っているものの、その数は41万8,842人にのぼり、これは在留邦人全体の約32.0%にあたります。
都市別では、「ロサンゼルス都市圏」に在留邦人全体の約5.0%(6万5,044人)、「ニューヨーク都市圏」に約2.9%(3万8,263人)が在住。日系企業の拠点数は8,673です。
2位 中華人民共和国(中国) 10万2,066人
日本人が多く住む国の第2位は中国。日系企業の拠点が3万1,324カ所もあり、10万2,066人が住んでいます。これは在留邦人全体の約7.8%。米国と中国合わせて約4割の在留邦人が住んでいることになります。
ピーク時の2012年には15万人に達した中国の在留邦人は年々減少傾向が続いており、2022年は前年比-5.2%。仮に2023年の前年比減少率が2%を超えると、在留邦人数が2005年に10万人を突破して以来、約20年ぶりの10万人割れとなるそうです。
3位 オーストラリア 9万4,942人
第3位はオーストラリア。9万4,942人の日本人が住んでおり、前年と比べて1.6%増加しています。そのうち「シドニー都市圏」在住者が2万8,872人です。また、長期滞在者3万3,705人、永住者が6万1,237人と、永住者の割合が長期滞在者よりも2倍近く多いのも特徴。
日本にとって世界で4番目の貿易相手国であるオーストラリアには、日系企業の拠点が846カ所あります。
4位 タイ 7万8,431人
©︎ Craig Schuler / Shutterstock.com
第4位のタイには、7万8,431人の日本人が住んでいます。その数は前年比-5.0%。首都「バンコク」に住む人の数は5万6,232人で、在留邦人全体の約4.3%にあたり、都市別では「ロサンゼルス都市圏」についで2番目に多くなっています。日系企業の拠点数は5,856。
5位 カナダ 7万4,362人
第5位はカナダでした。7万4,362人の日本人が住んでおり、前年より4.9%増加。そのうち「バンクーバー都市圏」在住者の数が2万8,197人で、在留邦人全体の約2.2%にあたります。長期滞在者2万3,852人に対して、永住者が2倍以上の5万510人。
米国とカナダを合わせた「北米」が在留邦人全体の約37.7%(49万3,209人)を占めており、1985年(昭和60年)以降、一貫して首位を維持しています。
6位 英国 6万5,023人
英国が第6位。前年比2.2%増の6万5,023人が住んでいます。そのうち3万2,947人が「大ロンドン市」に住んでおり、在留邦人全体の約2.5%。日系企業の拠点数は955。
7位 ブラジル 4万7,472人
7位のブラジルには、4万7,472人の日本人が住んでいます。前年より2.5%減少。長期滞在者が3,678人であるのに対して、永住者が4万3,794人と、永住者が9割以上を占めています。
8位 ドイツ 4万2,266人
8位はドイツ。前年比0.3%増の4万2,266人が住んでいます。日系企業の拠点数は1,918。
9位 大韓民国(韓国) 4万1,717人
韓国が9位で、4万1,717人の日本人が住んでいます。前年比1.2%増。日系企業の拠点は809カ所あります。
10位 フランス 3万6,104人
10位のフランスに住む日本人は3万6,104人。前に比べて0.7%減少しています。日系企業の拠点数は794です。
日本人の多い国ランキングトップ10を紹介しました。在留邦人全体では2021年より3万6,385人(約2.7%)減少しているものの、永住者は1万9,372人(約3.6%)増加し、過去最高の55万7,034人になっています。コロナ禍で留学や海外駐在などでの長期滞在者が減少する一方で、生活の拠点を日本から海外に移した永住者が増えているのです。永住者の増加は20年連続で、10年前と比べても約14万人超増えているとのこと。この傾向は今後も続きそうです。
[出典]
外務省「海外在留邦人数調査統計」(国(地域)別在留邦人数推計上位50位推移(令和4年10月1日現在)
[参考]
外務省「海外進出日系企業拠点数調査」2022年調査結果(令和4年10月1日現在)
在留邦人、10万人割れ迫る-日本経済新聞
日本人、静かに進む海外流出 永住者が過去最高の55.7万人に-朝日新聞デジタル
[All photos by Shutterstock.com]