エクストラコンフォート「11列目」とは?
筆者が搭乗したフライトは、ハワイ・オアフ島の「ダニエル・K・イノウエ国際空港」発、「関西国際空港」着のハワイアン航空449便。機材は「エアバス A-330-200」です。
「ビジネスクラス(黄)」と「エコノミークラス(ピンク)」に加え、エコノミークラスのシートピッチに少しゆとりを持たせた「エクストラコンフォート(青)」の3種類の座席が設けられています。
シートマップを見ての通り、11列目の前は壁を隔ててビジネスクラスです。11列と12列の12席だけが独立しており、プライベート感のある空間になっていますが、今回注目したいのは11列目のA・B・H・J席です。筆者は「A・B席」を選択しました。
11列目の「A・B席」に乗ってみた
エクストラコンフォート11列目の「A・B席」は、まるで2人だけのボックス席のようなプライベート感。前後ともに人がおらず、それだけで快適なフライトが約束された気分です。
実際に腰掛けてみると、シートのゆとりを実感します。窓2つ分の広さですね。身長160センチほどの筆者が脚を伸ばしてもゆとりがあったので、ストレスを感じることは全くありませんでした。後ろを気遣う必要もなく、リクライニングは自由自在。
座席前のポケットは遠いですが、必要なものはこちらに入れておく必要があります。前の席がないので、離陸・着陸時は全ての荷物を頭上の棚に収納しなくてはなりません。
ヘッドレストは左右を折って頭を支えるタイプ。
収納式のテーブルはアームレストの部分から出すことができます。機内食を食べたり、パソコン作業をしたりするにも不自由のないサイズです。
エクストラコンフォート限定アメニティ
エクストラコンフォートの機内サービスは基本的にエコノミークラスと同じですが、唯一異なるのが限定アメニティ「コンフォートキット」です。2023年11月よりハワイのインテリアブランド「Noho Home」とコラボレーションしたデザインのものが配られています。
中には、アイマスク、イヤフォン、歯磨きセット、リップバーム、耳栓、ハンド&ボディバーム、ティッシュ、ペンが入っています。早速機内で使えるものも多く、フライト中に役立ちました。
フェルト生地のポーチはしっかりした作りで、旅先でレシートやチケットを保管したり、パスポート入れにしたりと、さまざまな用途で使えそうです。
快適なフライトに11列目はおすすめ!
往復でエコノミークラスと乗り比べてみましたが、11列目「A・B席」はフライト後の体の疲れが軽減できたので、空席さえあれば積極的にリピート利用したいと思えるものでした。
座席の広さはもちろんですが、構造上、客室乗務員以外の人が横を通ることがほとんどなく、プライベートな空間で静かに過ごせるのもおすすめポイントです。
料金はフライトによって変動しますが、筆者が利用した2024年6月時点では、エコノミークラスに19,000円の追加代金で指定できました。ビジネスクラスよりは料金を抑えながら、座席の快適さや居心地のよさをアップグレードできるおすすめの座席です。
©︎Yukika Sonoda