マーラータンとは?
麻辣湯とは、中国で親しまれている春雨や野菜などの具材を煮込んだスープで、発祥は四川省と言われています。味も製法もお店によって千差万別ですが、スープに“麻(マー)”と表現される、ビリビリと痺れる辛さをもたらす「花椒」というスパイスと、ピリ辛を意味する“辣(ラー)”をもたらす唐辛子を使うのはほとんどのお店で共通しており、これが料理名「麻辣湯(マーラータン)」の語源となっています。
また、自分の好きな具材を入れられるのもマーラータンの特徴のひとつ。複数人で鍋を囲みながら食べるスタイルの火鍋とは違い、マーラータンは一人分ずつ丼でいただきます。
行列の絶えない人気店「七宝麻辣湯」へ!
「七宝麻辣湯」は、東京都や神奈川県、千葉県にも店舗を展開する麻辣湯の人気店。おいしく食事しながら身体を内側から元気にする、美容健康・医食同源をコンセプトとして掲げています。
スープには薬膳スパイスが組み合わせられており、美容に関心の高い女性からも熱い支持を受けているそうですよ。
今回は、中でも一番新しい店舗である「七宝麻辣湯 関内店」へ伺いました。
お店の雰囲気は?一人でも入りやすい?
店内は清潔で明るい雰囲気で、女性も一人で入りやすい雰囲気。実際、女性のお客さんが全体の8割を占めるそう。筆者は14時に伺いましたが、店の外には数組の行列ができていました。
いつも行列の絶えない同店ですが、おひとりさまも多く滞在時間が長くないことから、回転率はよく、思ったより短めの待ち時間で入店できることもあるそう。
お店に入ると、店員さんが注文システムについてしっかり説明してくれるので、初めてでも安心して楽しめそうです。注文方法は以下の通り。
【STEP1】ショーケースから好きなトッピングを選択
【STEP2】スープの選択
【STEP3】スープの辛さを選択
【STEP4】麺を選択
【STEP5】追加トッピング
※店舗によってメニューやオーダー方法は異なります。
パターン1スープ+トッピング3品+春雨 925円 (渋谷・赤坂・飯田橋)
パターン2計り売り スープ+春雨 620円 +トッピング 1g 3.1円 (上記以外の店舗)
【STEP1】具材選び!人気&おすすめのトッピングは?
それでは、実際に注文していきましょう!
まずは、店内に入ってすぐの場所にあるズラリと並ぶ具材のなかから好みのトッピングを選びます。量り売りで、1gあたり3.1円。常時50種類以上が用意されており、バリエーション豊か! どれにしようか迷ってしまう……という人のために、人気&おすすめのトッピングも聞いてみました!
【おすすめ具材】白キクラゲ、黒キクラゲ
コリコリとした食感が楽しいキクラゲ。定番ですが間違いなく好相性のトッピングですよね! 黒と白のキクラゲが用意されています。
【おすすめ具材】ブンモジャ
ブンモジャは、トッポギにも似たビジュアルですが、中国春雨の一種です。近頃SNSでも話題となっており、女性に人気のトッピング!
【おすすめ具材】翡翠餃子
美しい翡翠色が華やかな翡翠餃子。皮にはほうれん草が使用されているそう。中身はえびや魚肉、タケノコなどが入っています。
【おすすめ具材】厚焼き玉子
ほんのり甘い味付けの厚焼き玉子。少し意外なトッピングですが、辛いスープに甘い味わいが好相性なのだとか!
【おすすめ具材】葉野菜
葉野菜はサニーレタス、ターサイ、空心菜、チンゲン菜、小松菜、白菜、ほうれん草、春菊など種類豊富に取りそろえられています。野菜をたっぷりと摂りたい、ヘルシーに楽しみたい人に。定番ですが根強い人気です。
筆者が訪れたときには、他にも以下のような具材が用意されていました。
肉入りワンタン・湯葉・ソーセージ・チーズトッポギ・肉しゅうまい・生姜入りとり団子・軟骨入り団子・えび団子・小籠包・水餃子・揚げパン・揚げボール・高野豆腐・うずらの卵・ヤングコーン・レンコン・パプリカ・ふくろたけ・にんにくの芽・さつまいも・舞茸・白えのき・しめじ・ニラ・ブロッコリー・豆苗・アスパラガス・玉ねぎ・もやしなど
【STEP2】スープは全5種から選択
次に、スープを選択します。スタンダードは麻辣湯。プラス150円で、トムヤム、胡麻坦々、酸辣湯、極薬膳、強壮油に変更できます。スタッフさんたちの間で密かにファンが多いのは、胡麻坦々だそう。
- 七宝麻辣湯 スープ
- 麻辣湯(ベース)
- トムヤム・・・トムヤムクンをアレンジした酸っぱ辛い味わい
- 胡麻坦々・・・ごま風味溢れる濃厚でクリーミーな味わい
- 酸辣湯・・・酸味と辛味が重なり合った王道の中華味
- 極薬膳・・・薬膳を贅沢に追加して風味倍増。スパイシーでクセになる味わい
- 強壮油・・・薬膳火鍋に使用する漢方素材の成分を抽出した特製薬膳油を追加
【STEP3】スープの辛さは0辛~10辛まで!
続いて、スープの辛さを選択。0辛~10辛まで用意されています。
0辛は辛くない白湯となっており、初心者は1辛がおすすめ。1辛よりも辛さ控えめな0.5辛も用意されているので、初めてで不安な方はそちらから挑戦してみるのがよさそう。2辛は「中辛」とは書いてありますがかなり辛めなのだとか。筆者は今回は0.5辛にしてみました。
【STEP4】全5種から麺を選択
次に、麺を選択します。スタンダードは中太春雨・太帯春雨。プラス150円で、中華麺やこんにゃく麺、海藻麺にも変更可能。ボリュームを求めるなら中華麺、ヘルシーに楽しむならこんにゃく麺や海藻麺がおすすめです。
【STEP5】追加トッピングは全18種
次に、追加トッピングを選択。こちらは1種類あたりプラス150円となっています。全18種のバリエーション豊かなラインナップです。
豚肉・牛肉・羊肉・鶏肉・えび・いか・あさり・ほたて・モッツアレラチーズ・半熟玉子・生卵・パクチー・フータマ・豆腐・納豆など(内容が変更になる可能性もあり)
中でも人気なのは「フータマ」と「モッツァレラチーズ」。
「フータマ」は、丸く揚げた麩のようなもので、 噛むとジュワッとスープが溢れ出るのがたまらないのだとか! リピーターに人気で、食べたらハマる人が続出しているそう。「モッツァレラチーズ」は、意外なトッピングな気もしますが、辛味にまろやかさを足してくれる絶妙なトッピングです!
席には味変できる5種のトッピングも
注文を終えたら、席でしばし待ちます。席には、お好みで味変できる5種の調味料も備えられています。意外にも「にんにく」が女性客から人気だそう!
- 七宝麻辣湯 卓上トッピング
- 花椒
- にんにく
- 刻みしょうが
- 花椒油
- 黒酢
遂に完成!値段は?どんな味?
いよいよ完成したマーラータンがテーブルへ運ばれてきました!
筆者は、おすすめしていただいたトッピングの中から黒キクラゲ、小松菜、ブンモジャ、翡翠餃子、厚焼き玉子、ミニトマトをチョイス。モッツァレラチーズ、豚肉も追加トッピングしました。これで値段は1,323円(税込)。量り売りだとつい高くなってしまうイメージがありましたが、意外とそんなこともなく、好きなものを色々と入れることができました。
スープは、0.5辛ですがしっかり辛みがあります。辛い物は好きですがそれほど得意でもない筆者にとっては程よい辛さ。
「七宝麻辣湯」では鶏や豚を丹念に煮込んだスープに、30種類以上もの薬膳スパイスを組み合わせているそう。痺れるような辛みの中に、奥深い味わいも楽しめます。これは病みつきになるのも納得。実際、リピーターもかなり多いそう!
麺は太帯春雨。もっちもちでツルツル! 普段食べている春雨よりもかなり弾力があり、食べ応えがあります。
気になっていたブンモジャ。ずっしりと重みがあります。もちもちとした食感とプルプルとした口当たりが楽しい!
黒キクラゲや小松菜は、やっぱり安定のおいしさ。
ミニトマトは、噛むとじゅわっとスープが溢れます。ミニトマトの酸味が加わり、これもまた美味。
翡翠餃子は、よい具合にスープがしみ込み、やっぱり旨い。
ふんわりとした厚焼き玉子のほんのりとした甘さが癒し。
徐々にとろけてきたモッツァレラチーズは、とろりとまろやかさを足し、また違ったスープの魅力を引き出してくれます。
このラインナップなら、コクを加えるために是非とおすすめしてもらった豚肉。旨みのつまった辛いスープと豚肉のコクは相性抜群です。
1,000円以内のおすすめオーダー聞いてみた!
人気のトッピングを組み合わせた1,000円以内のおすすめオーダーも聞いてみました。
- 七宝麻辣湯 1,000円以内おすすめトッピング
- 餃子 20g
- 味玉 50g
- 舞茸 15g
- イカ団子 20g
- ほうれん草 15g
上記のトッピングで372円。スープ+春雨が620円なので、合計992円となります。
好きなトッピングを入れているといつの間に高くなってしまう! もう少し値段を抑えたいという人はぜひ試してみてくださいね。
もう少し食べたい人へ!ご飯ものメニューもあり
もう一品付け足したいという人には、ご飯ものメニューをプラスするのもおすすめ。人気のルーローハンや、豚しゃぶ飯、七宝卵ごはんなどがあります。
薬膳スパイスたっぷりのスープは、お米が欲しくなるような辛さなので、間違いなく合うでしょう。ライスも大、中、小と用意されているので、気分や好みに合わせてチョイスできそうです。
- 七宝麻辣湯 ご飯もの
- ルーローハン 890円
- ミニルーローハン 450円
- 豚しゃぶ飯 390円
- 七宝卵ごはん 290円
- ライス 大250円、中200円、小150円
薬膳たっぷりの痺れスープがクセになる!
スープや、トッピング、麺も自由自在に選べ、とことん自分好みに仕上げることができて大満足。種類が多く、時期によってトッピング用の具材も替わるので、選ぶ楽しさは無限大です。
スープは、ただ辛いだけでなくしっかり薬膳が効いた奥深い味わいで、麺抜き・トッピングのみのスープとして楽しむ人もいるほど、単体でもおいしい。一度食べたらまた食べたくなる中毒性のあるスープで、リピーターが多いのにも納得でした。
店舗やその日の客足にもよりますが、15時ごろは比較的行列も少なくなっているそうですよ。
住所:神奈川県横浜市中区尾上町3丁目35
電話番号:045-263-8080
アクセス:JR関内駅 徒歩3分
営業時間:11:00〜23:00(L.O.22:30)
定休日:年中無休(年末年始は休みの場合あり)
[公式サイト]
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
[Photos by 七宝麻辣湯,Sayaka Miyata]