【フィリピンの絶景「チョコレートヒルズ」】どのように形成されたかや、名前の由来など謎とトリビア4選

Posted by: あやみ

掲載日: Mar 12th, 2025

フィリピン・ボホール島のほぼ中央に位置する「チョコレートヒルズ」。50平方キロメートルのエリア内に円錐形の小丘が多数並ぶ、世界的にも珍しい景観を誇るスポットです。今回は、そんなチョコレートヒルズがどのように形成されたかや、名前の由来などのトリビアをご紹介します。

チョコレートヒルズ アイキャッチ

約1,776個もの円錐形の丘が連なる「チョコレートヒルズ」

チョコレートヒルズ  遠望

チョコレートヒルズには、約1,776個もの円錐形の丘が広がっています。最も高い丘でも120mに満たず、ほとんどの丘は30〜50mの高さです。

乾季には丘を覆う草が茶色に変化し、チョコレートのような色合いに。一方、雨季には鮮やかな緑に染まり、季節によって異なる表情を楽しめます。特に、乾季(4月~6月)がベストシーズンです。

ただし、丘そのものには登ることができず、絶景を楽しめるのは展望台からのみ。その展望台へは220段の急な階段を上る必要があるため、特に雨季は水分補給をしながら挑むことをおすすめします。

チョコレートヒルズの謎とトリビア4選

摩訶不思議な景観が広がるチョコレートヒルズには、興味深い謎やトリビアが満載! ここでは、4つの謎とトリビアをご紹介します。

どのように形成されたのか?

チョコレートヒルズ 空撮

チョコレートヒルズがどのように形成されたのかは、地質学者によって、さまざまな説が唱えられていますが、有力な説としては、雨が浸透しにくい粘土質の基盤の上に堆積した海成石灰岩が、長年の風化や侵食によって形成されたというもの。とはいえ、未だに完全な解明には至っていません。

丘の上には木が生えない!?

ボホール島はかつて浅い海底だったとされており、チョコレートヒルズも珊瑚礁由来の石灰岩で構成されています。そのため、土壌の塩分濃度が高く、大きな木が生えにくいとされています。

名前の由来

チョコレートヒルズ 至近距離

乾季に丘を覆う草が茶色に変わる様子を見たアメリカの学者が「ハーシーズのキスチョコレートのようだ」と表現したことが、チョコレートヒルズの名前の由来とされています。

地元に残る伝説

チョコレートヒルズ 看板

地元には、昔、2人の巨人が土や石を投げつけ合いながらケンカし、最後に和解した際、戦いの跡として丘が残ったという伝説が残っています。

また、ハンサムな若い巨人が人間の女性に恋をして、彼女が亡くなった際に、その巨人が悲しんで流した涙がチョコレートヒルズになったという伝説も。

チョコレートヒルズ(Chocolate Hills)
営業時間:6:00~18:00
料金:大人50ペソ、子ども10ペソ
住所:Loay Interior Rd, Carmen, Bohol
アクセス:タグビララン空港から車で1時間30分
公式HP:http://www.chocolatehills.net

チョコレートヒルズとあわせて訪れたいスポット2選

ボホール島の魅力はチョコレートヒルズだけではありません。ここでは、あわせて訪れたい人気観光スポットを2つご紹介します。

ロボック川

チョコレートヒルズ ロボック川

ボホール島で人気の「ロボック川」では、年間を通してホタル鑑賞が楽しめます。特に、マングローブの木々に無数のホタルが集まる光景は幻想的で、一見の価値あり!

おすすめは「ロボックリバークルーズ」。川をゆったりと進みながら、自然の美しさを満喫できます。

ロボック川(Loboc River)
住所:Lalawigan ng Bohol
アクセス:クルーズの拠点となるロボック村までタグビラランから車で約30分

フィリピンターシャ&ワイルドライフサンクチュアリー

チョコレートヒルズ ターシャ

ボホール島には、世界最小のメガネザル「ターシャ」が生息しています。ターシャは絶滅危惧種に指定されており、「フィリピンターシャ&ワイルドライフサンクチュアリー」では、野生のターシャを間近で鑑賞可能。

ターシャは非常に繊細な生き物で、大きなストレスを感じると自傷行為をしてしまうことも。そのため、触ることは厳禁。カメラのフラッシュやシャッター音もNGですが、1mほどの距離を保てば静かに鑑賞することができます。

拳大しかないターシャは、本当に小さくて驚きますよ!

フィリピンターシャ&ワイルドライフサンクチュアリー(Philippine Tarsier and Wildlife Sanctuary)
営業時間:8:30〜16:00
料金:60ペソ/人
住所:Tarsier Sunctuary Road Corella Bohol Philippines
電話:(+63) 917 303 9839
アクセス:タグビララン市から車で約30分
公式HP:https://www.facebook.com/tarsierfoundation

[All photos by PIXTA]

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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