【天空に浮かぶ富士山をひとり占め「富士青藍」宿泊記】ここだけの景色を味わう限定5室のスイート

Posted by: Chika

掲載日: Jun 9th, 2025

富士山と駿河湾を一望できる抜群のロケーションに位置する「富士青藍(ふじせいらん)」。5室限定、戸田(へだ)温泉が楽しめる露天風呂・サウナ付きスイートルームを備えたスモールラグジュアリーホテルです。海や空と一体となり、まるで天空に浮いているような富士山が見える風景を、まるごと独り占めしているような贅沢さが味わえます。絶景の中、ここにしかない至福のひとときが過ごせる富士青藍の宿泊記をお届けします。

富士青藍 客室からの眺望

富士山と駿河湾・戸田の入り江を望む眺望が最高すぎる

©富士青藍

富士青藍は、静岡県沼津市戸田の御浜岬にあり、戸田港を見下ろす小高い丘に佇むホテルです。なんといっても、富士山の絶景が楽しめるロケーションが大きな魅力。伊豆箱根鉄道の修善寺駅から車で約40分(送迎あり)、エントランスから足を踏み入れた瞬間に見える富士山は圧巻です。

富士青藍 エントランス

エントランスを入るとこの景色。思わず感嘆の声が出る美しさです

 

しかもお部屋は5室限定で、そのすべてが150平米以上のスイートルーム。どのお部屋からも富士山と海が見え、すばらしい眺望とともに露天風呂とサウナも楽しめます。後ほど詳しく紹介しますが、5つの客室はそれぞれ異なるテイストのインテリアデザインであることも特徴。好きなインテリアデザインのお部屋を選んで予約できます。

富士青藍 露天風呂

露天風呂は富士山が見える朝~日中に楽しむのが格別です

110度まで調整できるプライベートサウナ。ロウリュも思う存分楽しめる ©富士青藍

富士青藍 富士山と御浜岬の入り江

まるで浮世絵のような富士山がとても幻想的

また、富士青藍の眺望が美しいのは、単に富士山と海が楽しめるということだけではありません。駿河湾の手前に戸田の入り江が見え、船が浮かんでいるのも風情があってとてもよい雰囲気なのです。この立地だからこそ楽しめる景観がより一層特別感があります。

富士青藍 夕陽見テラス
夕日を楽しむためだけに設えられた「夕陽見(ゆうひみ)テラス」からは、夕日とともに変化する空の色と富士山を眺めることも。夕日が沈んだあとの余韻を楽しむのもおすすめです。

夕陽見テラス 水出しコーヒーやお菓子

樽で用意された静岡麦酒、焼酎、地酒、ワイン、富士青藍と同様に戸田にある焙煎所「Archipelago Roastery」のコスタリカ産カトゥーラを使った水出しコーヒー、ソフトドリンク、お菓子が用意されている

夕陽見テラス 豆州

伊豆エリアでしか流通していない希少な地酒「豆州」もぜひ味わいたいところ

夕陽見テラスでは、チェックイン後から21時30分までアルコールや軽食が楽しめます。

美しい富士山が見えるベストシーズンはいつ?

富士山
富士山を取り巻く景色は、刻一刻と移り変わり、見ていて飽きません。しかし、美しい富士山が必ず楽しめるという保証もなく……。天候については完全に神のみぞ知るといったところですが、せっかく泊まるなら少しでも美しい富士山を見たい! と思いますよね。

富士山が最も綺麗に見えるのは、空気が澄んでいる冬の時期。11月~2月は高確率で富士山が見えるため、宿泊するにはベストな時期だといえそうです。

筆者が宿泊した5月は、ホテルに到着したころは富士山が綺麗に見えていたものの、夕方から徐々に雲がかかり始め、日没するころには完全に雲に覆われて見えなくなってしまいました。翌日は曇天で、時間によっては富士山の山頂部分が見えたものの、ほぼ雲に包まれている状況でした。

ただ、爽やかな気候の5月は過ごしやすさでいうとベストタイミング。暑すぎず寒すぎない気候かつ、富士山を見たいなら、11月がおすすめかもしれません。

西伊豆の美味を凝縮した絶品創作和食

お食事処「沖雲」

お食事処にも1室ずつ異なる名前が付けられている。こちらは「沖雲(おきぐも)」

個室のお食事処からも富士山が見えるという贅沢な造りになっています。食事は、地元で獲れた新鮮な魚介や野菜がふんだんに使われた、和食がベースの創作料理です。

ビールや日本酒、ワイン、焼酎、ウイスキー、ソフトドリンクまで、ドリンクメニューも豊富。日本酒は、富士高砂酒造(静岡県富士宮市)の「高砂10年古酒」や、土井酒造場(静岡県掛川市)最高峰の「開運 伝 波瀬正吉」、 磯自慢酒造(静岡県焼津市)の「磯自慢」、高木酒造(山形県)の「十四代」などこだわりのラインナップです。

ちなみに、先に紹介した希少な地酒「豆州」はお食事処での提供はなく、夕陽見テラスでのみ楽しめるお酒となっています。

夕食

富士青藍 夕食 前菜

前菜(翡翠豆腐、フォアグラと大仁産筍の挟み揚げ、蒸し鮑、伊豆の国椎茸の二見焼き)

富士青藍 夕食 お造り

お造りは土肥産の山葵をつけて、醤油または地元の戸田塩で

この戸田塩がおいしく、翌日に立ち寄ったNPO戸田塩の会思わずお土産に買って帰ったほどです。

富士青藍 夕食 魚料理

西伊豆田子産伊勢海老の具足煮 トマトやスナップエンドウ、ヤングコーンなどの地野菜とともに

具足煮は夕食で最も印象的だった一皿。ほんのり甘みを感じる旨みたっぷりなスープは、最後の一滴まで飲み干したくなるおいしさでした。

富士青藍 肉料理

静岡県産和牛「静岡そだち」頂上フィレステーキ 黒トリュフソース 地野菜のロースト

肉料理、ご飯、デザート、小菓子までしっかりいただき満腹。夕食は、18時~/18時30分~の2部制です。

朝食

朝食は、8時~/8時30分~の2部制で、夕食と同様にお食事処でいただきます。

富士青藍 朝食1

大きな1枚のいぶき板に並ぶ小鉢、お造り、サラダ、焼き魚など

シャキッとみずみずしい新鮮な野菜、出汁の旨みが存分に感じられるお味噌汁、一粒一粒お米がたったご飯にお新香。おいしい和朝食で心身ともに満たされ、1日を過ごすエネルギーが湧いてきます。

それぞれインテリアが異なる客室

5室ある客室は、それぞれ異なるテイストのインテリアを採用。客室は、蒼天(SOUTEN)・明星(AKEBOSHI)・黄昏(TASOGARE)・晴明(SEIMEI)・天原(AMANOHARA)と名前が付いており、いずれもドイツのインテリアブランドKARE(カレ)の家具が備えられています。

蒼天(SOUTEN)

富士青藍 蒼天(SOUTEN)
柔らかで落ち着いた蒼の色と鳥の視線の先に広がる空をイメージしたお部屋。他のお部屋にはない、大型のL字型ソファで寛ぐことができます。

明星(AKEBOSHI)

富士青藍 明星(AKEBOSHI)
自然の力強さをイメージし、どっしりとした色調と佇まいのお部屋。ロッキングチェアに揺られながら、富士山を眺めるのもいいですね。

黄昏(TASOGARE)

富士青藍 黄昏(TASOGARE)
夕日に染まる空と海原をイメージした黄昏色のお部屋です。背もたれの大きなシングルソファに、身体をあずけながら夕景を楽しむのも至福のひととき。

晴明(SEIMEI)

富士青藍 晴明(SEIMEI)
筆者らが宿泊したお部屋がこちら。晴れ渡る空を思わせる鮮やかで克明とした碧と翠が基調となっていて、ソファの色合いがとてもよく映えます。

天原(AMANOHARA)

富士青藍 天原(AMANOHARA)
5部屋の中で一番高い位置にあるので、御浜岬を見下ろし、富士を眺める天上を思わせる景色の中でくつろげます。シックで高級感があるお部屋です。

各部屋は2名~4名まで宿泊OKです。

客室のアメニティやドリンクは?

富士青藍 アメニティ
富士青藍は、客室アメニティや用意されているドリンクも上質。その一部をご紹介します。

富士青藍 ウェルカムスイーツ

チェックイン後にいただいたウェルカムスイーツ。どれもおいしい! 伊豆熱海の老舗和菓子舗 菓子舗間瀬の「伊豆逢初」と「伊豆の山づと」、富士市の老舗和洋菓子店 御菓子庵 田子の月の「フィナンシェ」と「あしたへ(バームクーヘン)」

富士青藍 客室ベッド

ベッドは寝心地のよさが抜群だった、シーリープレミアムシリーズ

富士青藍 冷蔵庫 フリードリンク

冷蔵庫には、スパークリングワイン、日本酒、瓶ビール2本、みかんジュースが。冷凍庫にアイスクリーム2種も

冷蔵庫に用意されているドリンクは、すべて無料で楽しめます。なんと、コーヒーメーカーとウォーターサーバーもあり! ティーバッグのお茶は、沸かす必要がなく、ウォーターサーバーのお湯でいただけるので便利です。

タオル、バスローブ、パジャマ、スウェットは「MISUZU(ミスズ)」のもの。クレンジングや洗顔料、ローション、乳液もMISUZUの幹細胞コスメが用意されています。

バスルームにあるシャンプー・コンディショナー・ボディソープもMISUZUのもので、とてもよい香りです。

館内着

館内着のバスローブ、パジャマ、スウェット、丹前 ©富士青藍

富士青藍 浴衣

浴衣は帯がリバーシブルでおしゃれ

富士山が見える宿「富士青藍」

富士青藍 客室からの眺め

富士山と駿河湾、そして風情ある戸田の入り江が一望できる「富士青藍」。刻一刻と表情を変える風景は、訪れる人を魅了し、癒やし、そしてやさしく包んでくれることでしょう。

この特別な場所で味わう、地元の恵みをふんだんに取り入れた食事、そして露天風呂やサウナでの過ごす時間。美味が詰まったひと皿、湯けむりの中で深呼吸するひととき、それらすべてが「富士山がある」だけで、より深く、尊く、記憶に残る体験になります。

普段頑張っている自分や大切な人へのご褒美にふさわしい、まさに特別な時間を約束してくれる宿でした。

富士青藍 看板

富士青藍(ふじせいらん)
住所:〒410-3402 静岡県沼津市戸田3878-61
プレオープン日:2025年5月23日(金)
グランドオープン日:2025年11月(予定)
客室:全5室(全室150平米以上のスイートルーム、露天風呂・サウナ完備)
チェックイン15:00~/チェックアウト11:00
宿泊料金:1泊2食付 1室360,000円~(1人180,000円~・2名から・税込)
公式サイト:https://www.fujiseiran.jp/

©︎Aya Yamaguchi & Chika

PROFILE

Chika

Chika

都内在住、京都をこよなく愛する、コテコテの大阪人。飛行機好きが高じて航空会社のグランドスタッフとして勤務していた経験も。海があるところに行くと癒やされる。

都内在住、京都をこよなく愛する、コテコテの大阪人。飛行機好きが高じて航空会社のグランドスタッフとして勤務していた経験も。海があるところに行くと癒やされる。

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