【ラスベガスからわずか30分で風景激変!】岩石が作り出す絶景「レッドロックキャニオン」で大自然を満喫!

Posted by: 北島幸司

掲載日: Jul 24th, 2025

ラスベガスと言えば、華やかなネオンや賑やかなショー、眠らないカジノ街のイメージが強いですが、都市の喧騒を離れて西へわずか30分車を走らせると、まったく違う顔を持つ場所が広がっています。それが「レッドロックキャニオン」です。ネバダ州の国立保護区で、ラスベガスの都市としての魅力とは異なった、美しい大自然が広がります。

トレイルの目的地からラスベガスの市街地を望む

レッドロックキャニオンへのアクセス方法

レッドロックキャニオン モニュメント
10月から5月のシーズン中は旅行出発前に「Recreation.gov」アプリを使って入場料(20USドル/約2,800円)を支払い、8時から17時の入場時間を予約するシステムです。QRコードを準備しておけば、スムーズに入場できます。6月から9月は予約は不要になります。

写真撮影をしたい場合は、光を活かした午前中の撮影がおすすめです。この時間帯は山肌に陽光が美しく当たり、より魅力的な写真を撮ることができます。

ラスベガスのハリー・リード国際空港には、ほぼ全てのレンタカー会社が入る独立した建物のレンタカーセンターがあります。各到着ターミナルからは無料のシャトルバスでレンタカーセンターに向かいましょう。

レッドロックキャニオンへのアクセスは、車であれば、カジノホテルが集中するストリップの北端を横断するウェスト・サハラ・アベニューを西に進みます。その後、159号線レッドロックキャニオン・ロードを進み、保護区に入るとすぐの料金所でQRコードを見せて入場します。

保護区内は一方通行

保護区内はシーニックドライブと呼ばれる13マイル(約21km)の反時計回りの一方通行舗装路が走っています。途中12か所ある駐車場は異なる展望スポットで、どこで車を停めても、雄大な自然が広がっており、心からリラックスできます。

迫力の岩肌が続く山並み
21か所のハイキングコースがあり、ロッククライミング、乗馬、マウンテンバイク、ロードバイク、ピクニックエリアなど、様々なアウトドアアクティビティを楽しむことができます。

現地でツアーを予約する方法もおすすめです。海外の現地ツアー大手のベルトラでは、18,000円ほどで半日観光ツアーを提供しており、園内の4か所の景勝地を巡ることができます。時間は短めですが、満足度は高いと思います。

それでは、筆者が2025年4月にレンタカーで訪れた際の体験をお伝えします。

人気のハイキングルート「キャリコタンクストレイル」

ビジターセンターに寄ってから出発しよう
料金所を通過してほどなく現れるビジターセンターに立ち寄り、情報を仕入れてから出発しましょう。公園内では、各トレイルの説明を聞くことができ、お土産ショップも併設されています。飲料も販売されているので、手持ちが少ないと感じた場合は購入しておきましょう。

トレイルを歩く

ポールを見失わないように慎重に歩きます
この日は入場後3番目に現れる駐車場「サンドストーン・クアリー」から始まる「キャリコタンクストレイル(Calico Tanks Trail)」を歩きました。往復約3.5kmと短い距離ですが、ダイナミックな岩場が続き、歩いているだけで自然の美しさを感じることができます。トレイル名にある「タンク」とは、雨水が溜まる場所のこと。季節によっては水たまりが見られることもあります。

トレイルの途中で赤い岩肌を歩く
赤やオレンジ、ピンク色に染まった砂岩の岩肌は、時間帯によって表情を変え、まるで自然が作り出したアートのようです。コースの行き先を示す矢印の書かれたポールを見逃さないように慎重に山を登りましょう。

トレイルからラスベガス市内のもうひとつの光景
険しい道に何度もくじけそうになります。それでも最後まで歩き続けると、素晴らしい景色が待っています。トレイルの最終地点からは、遠くにラスベガスのホテルの建つ街並みが見え、自然と都会の対比に息を呑む瞬間が訪れます。

絶景の中に駐車したレンタカー
目的地に着いたら、今まで辿ってきた同じルートを戻る2時間ほどの冒険の時間を堪能できます。短いコースではありますが、起伏が激しいため、靴は歩きやすいものを選ぶ必要があります。夏でも朝晩は冷え込むことがあり、上着を持参するのが良いでしょう。また、水分補給は忘れずに。

サバクガメとの遭遇

レッドロックキャニオン 砂漠かめ看板
レッドロックキャニオンでは、野生動物との出会いも魅力のひとつです。運が良ければ、美しいバーミュリオンフライキャッチャーや砂漠に生きる小さなトカゲ、さらにはビッグホーンシープを目にすることができます。自然の中でひっそりと息をひそめる生き物たちの姿を見守ることができるのも、この場所ならではの特別な体験です。

レッドロックキャニオンには、モハーベ砂漠に生息するサバクガメもいます。この亀は砂質の土壌やイネ科の草、野生の花を食べることで知られています。亀を見つけるチャンスがあるのは、扇状地や流域沿いの巣穴周辺です。

ビジターセンターでは、「砂漠ガメの生息地」展示を通じて、亀を観察することができます。この施設では、保護された亀たちを間近で見られる機会もあります。

野生のサバクガメを目撃するのは稀で、見かけたあなたは強運の持ち主です。絶滅危惧種のため、触れたり、捕まえたりしないようにしましょう。もし道路を横断しているのを見かけた場合は、両手で持ち上げて慎重に亀を向かっていた方向に安全に誘導してください。

自然と都会、両方を楽しむ贅沢な時間

時間に余裕があれば、いくつかの駐車場で車を停めて景観を楽しむのも一興です。360度の自然に囲まれるひとときは、心からリラックスできる貴重な時間となります。広大な砂漠の景色や壮大な岩肌に圧倒されることでしょう。

ラスベガスに来た際には、都市の魅力を楽しむだけでなく、レッドロックキャニオンで自然に触れることをお勧めします。都会の喧騒から離れ、広大な自然の中を歩く時間は、心と体をリセットする貴重なひとときとなるでしょう。ラスベガスの新たな一面を発見する旅に、ぜひレッドロックキャニオンを加えてみてください。

レッドロックキャニオン
電話:+1 (702) 515-5350
営業時間:4月~9月午前6時~午後8時、10月午前6時~午後7時、11月~2月午前6時~午後5時、3月午前6時~午後7時
入場料:車一台20USドル
公式サイト:https://www.redrockcanyonlv.org/

[Photo by 北島幸司&PIXTA]

PROFILE

北島幸司

tabi240805 航空ジャーナリスト

航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅について寄稿する航空マニアな航空ジャーナリスト。 現在は航空部品メーカーで顧問業のかたわら執筆しています。航空コンサルタントとして事業も開始。航空ジャーナリスト協会に所属しています。

【キャッチフレーズ】
飛んでいれば満足

航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅について寄稿する航空マニアな航空ジャーナリスト。 現在は航空部品メーカーで顧問業のかたわら執筆しています。航空コンサルタントとして事業も開始。航空ジャーナリスト協会に所属しています。

【キャッチフレーズ】
飛んでいれば満足

SHARE

  • Facebook