【ドイツ】コスパ最強!安定の低VATで“賢い買い物派”にぴったり
まずご紹介するのは、観光だけでなく、ビジネスマンの渡航としてもニーズがあるドイツ。実はこの国、免税を考えると非常に“使える”国なのです。
ポイント1:VATが19%と低め!
EU圏では20〜25%台の付加価値税(VAT)が一般的ですが、ドイツは19%と他国よりやや低めの水準。特に北欧や東欧と比べると、還付の効率が高いです。このため、そもそもの税負担が少なく、免税による“取り戻せる額”も比較的安定しています。
ポイント2:免税の最低購入金額が低い
多くの店舗では50ユーロ以上の購入で免税対象となります。ユーロ圏内でもこの基準はかなり低めなので、気軽な買い物でも免税申請がしやすいのがうれしいところ。
ドイツで買いたいおすすめ商品
もしドイツで買い物をするならば、おすすめの品はこちら。
- ニベアやヴェレダなど、現地ブランドのコスメや日用品
- 100ユーロ以上のアパレル商品
- リモワやモンブランなど、高品質なドイツ製アイテム
フランクフルト空港など大型空港でのブランド品もショッピングには狙い目です。「実用性重視。必要なものをお得に買いたい」という堅実派のあなたには、ドイツでのショッピングがベストマッチ!
【スペイン】免税対象金額がゼロ!?少額でも全部還元!
次に紹介するのは情熱の国スペイン。バルセロナやマドリードを訪れたことがある人なら、その洗練されたローカルブランドの多さに驚いたことがあるのでは? ファストファッションでお馴染みのZARAは、スペイン発と実はお買い物でも楽しい国です。
ポイント1:最低購入金額がない!
なんと、スペインでは免税に必要な最低購入金額の制限がありません! 他国では「○○ユーロ以上」といった制限がありますが、スペインでは1ユーロでも免税申請が可能なのです。
これは特に「こまごました買い物が多い旅行スタイル」の人にとって、大きなメリット。例えば、お土産に少量のオリーブオイルやお菓子、雑貨などをちょこちょこ買っても、すべて免税対象になります。
気をつけたいポイント
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免税手続きには、免税事業者(Global Blue、Planetなど)が徴収する手数料が発生します。そのため、購入金額が極端に少額の場合、手数料を差し引くと、実際に還付される金額がごくわずかになることも。また、場合によっては手数料の方が上回り、実質的に還付金がほとんど得られない、あるいはマイナスになる可能性もあります。 少額の買い物でも免税申請ができるのはメリットですが、還付される金額と手数料のバランスを考慮することが賢い選択と言えるでしょう。
筆者はヨーロッパを周遊する際、スペインでバラマキお菓子を購入し、免税を受けます。これでお土産も節約!
ポイント2:ローカルブランドが安くておしゃれ
ZARA、MANGOなど、世界的にも人気のスペイン発ブランドが本場価格で買えるのは大きな魅力。特にZARAは日本より価格が30%以上安いことも! そのため、1点1点が安いファストファッションはスペインで買うのがおすすめです。
スペインで買いたいおすすめ商品
- ZARA・MANGOなどのファストファッション
- 食材・お菓子系のお土産(オリーブオイル、お菓子、調味料など)
「ブランドにはこだわらないけど、かわいいものをたくさん買いたい!」そんな人にスペインの免税制度はぴったり。とにかく“安価なもの”を買うときにやさしい国です。
【ハンガリー】高VAT=還付も大きい!“勝負買い”の最強国
最後に紹介するのは、近年人気が高まりつつあるハンガリー。ブダペストは「東欧のパリ」とも称されるほど美しく、観光地としても見どころ満載ですが、実は免税制度も一級品です。
ポイント1:VAT27%!EU最高水準
ハンガリーのVATはなんと27%。EU加盟国の中では断トツの高さです。消費者にとっては一見ネガティブな数字に見えますが、旅行者にとっては“高く払ったぶんだけ返ってくる”という意味で、高額商品を買うなら最大の還元が受けられる国です。
ポイント2:手数料も少ない!
さらに、ハンガリーでは免税にかかる手数料も比較的少なく、還付までのスピードが早いとされる店舗もあります。
「ルイ・ヴィトンやシャネル、ロレックスなどの高級品をヨーロッパで買うならどこ?」という質問には、今なら迷わず“ハンガリー”と答えるのが通の選択。現地価格も他の大都市より抑えめで、旅の予算を有効活用できます。
ハンガリーで買いたいおすすめ商品
- ルイ・ヴィトン、シャネルなどのラグジュアリーブランド
- ロレックスやオメガなどの時計・ジュエリー
- セラミックや刺繍製品など、ハンガリーの伝統工芸品
「この旅で一生モノのバッグを買いたい」「ヨーロッパで時計を買う予定がある」など、ここぞという大きな買い物を予定している方はハンガリーが圧倒的にお得です。
どう使い分ける?旅スタイル別・免税国の選び方
上記をまとめると、旅行スタイルやお買い物の内容によって、どの国で何を買うか戦略的に決めるのが得策です。
- ドイツ:日用品や実用的な雑貨、コスメ、まとめ買いに
- スペイン:ローカルブランド、食材、小物、軽めの買い物に
- ハンガリー:高級ブランド、時計、宝飾品など“勝負買い”に
免税申請の基本ステップ
免税を受けるためには、どの国でもいくつかの手順が必要です。ざっくりとした流れは以下の通りです。
- 1. 購入時にパスポートを提示し、「Tax Free(免税書類)」を発行してもらう。
- 2. 空港で出国時に、免税カウンターや機械でスタンプを取得。
- 3. 免税業者(Global Blue、Planetなど)のブースで書類を投函。後日、クレジットカードに返金される。
注意点として、未使用・未開封の商品であることやEU圏を最後に出る空港で手続きをする必要があることなど、いくつかのルールがあります。必ず事前に各国の条件をチェックしましょう。スーツケースのような大きなものは、使用してもOKと筆者はリモワのスーツケースを現地で購入した際に聞きました。
https://www.globalblue.com/ja/shoppers/how-to-shop-tax-free
旅と買い物は“計画”がカギ!
免税制度は、ただ使うだけでもお得ですが、「どの国で何を買うか」を戦略的に考えることで、さらに賢くショッピングが楽しめます。ユーロ圏内を周遊するなら、これらの情報を頭に入れておくだけで「旅の買い物がもっと楽しくなる」裏技です。そんな免税テクニックを、ぜひ次のヨーロッパ旅行で実践してみてください!