1位:新潟県(37.0%)

妙高市の君の井酒造
日本酒王国・新潟が堂々の1位に! 酒造りに適した米と水、そして冬の厳しい気候……これらが絶妙に組み合わさった新潟のお酒は、すっきりとした飲み口とキレの良さが特徴です。特に「淡麗辛口」というスタイルは、今や新潟酒の代名詞。「越乃寒梅」や「八海山」、「久保田」といった銘柄は全国に多くのファンがいます。
2位:高知県(35.0%)

カツオのたたきと日本酒
酒豪の国・高知が第2位。「おきゃく文化(宴席文化)」でも知られる高知は、とにかくお酒を楽しくたっぷり飲む文化が根づいています。「土佐鶴」や「酔鯨」などの地酒は、辛口で料理に合いやすく、名物のカツオのたたきとの相性も抜群。「土佐流のもてなし」に、心まで酔いしれられそうですね。
3位:鹿児島(27.0%)

黒千代香のお猪口に焼酎を注ぐ
本格焼酎の本場・鹿児島が3位にランクイン。さつまいもを使った芋焼酎が有名で、「霧島」や「さつま白波」などが広く知られています。食中酒としてのポテンシャルも高く、地元料理とのペアリングで真価を発揮。近年ではクラフト焼酎の新潮流も生まれており、焼酎の未来をけん引する注目エリアです。
4位:秋田県(26.0%)

きりたんぽと日本酒
伝統と技術が生んだ芳醇な酒の里、秋田。秋田の日本酒は、米の旨みがしっかり感じられる芳醇な味わいです。「新政」や「雪の茅舎」といった銘柄は、日本酒好きなら一度は飲んでおきたい逸品。秋田美人ならぬ「秋田美酒」という表現がぴったりな、お酒で人気を博しています。
5位:山形県/宮崎県(19.0%)

田園と鳥海山
同率5位に山形と宮崎がランクイン。山形県は、質の高い米と豊かな水源を活かした酒造りで知られ、「十四代」をはじめとする日本酒が全国から注目を集めています。味わいは繊細かつフルーティーで、日本酒が初めてという方でも飲みやすいです。

※画像はイメージです。
一方の宮崎県は、鹿児島県と並ぶ焼酎王国です。麦や芋の本格焼酎が豊富で、焼酎文化が根付いています。「百年の孤独」という希少なプレミアム麦焼酎を生み出したのも宮崎県です。霧島山系の水で仕込んだ、やわらかですっきりとした飲み飽きない焼酎を楽しめますよ。
7位:広島県(18.0%)

東広島市の酒蔵通り
軟水仕込みのまろやかで繊細な味わいの日本酒が多い広島県。「軟水醸造法」を確立した酒どころで、西条を中心に多くの蔵が集まります。「賀茂鶴」や「白鴻」などが有名で、やわらかな口当たりとふくらみのある旨みがたまりません。牡蠣や瀬戸内料理とのペアリングも最高です。
8位:沖縄県(16.0%)

泡盛
沖縄のお酒といえば泡盛! タイ米を使い、黒麹菌で仕込む琉球独自の蒸留酒で、甘みがありなめらかな舌触りです。3年以上熟成させた「古酒(クース)」は、丸みのある味わいで、芳香が増します。泡盛は、水割りやお湯割り、炭酸割りのほか、シークワーサーで割るのもおすすめです。
9位:福島県(15.0%)

会津若松の末廣酒造
2025年の全国新酒鑑評会で16銘柄が金賞を受賞するなど、福島のお酒は実力派ぞろい。「栄川」「寫樂」「会津中将」といったバラエティ豊かな銘柄があり、食事に寄り添う日本酒として定評があります。県内で酒蔵がもっとも多い会津では、お酒の旨みを活かしたフルーティーかつ上品な味わいの日本酒が人気です。
10位:青森県/富山県/石川県/兵庫県(14.0%)

八戸市のみろく横丁
個性豊かな酒文化が息づく4県が同率10位に! 青森県では、りんごの名産地らしくフルーティーな香りの日本酒が多く、「田酒」や「豊盃」などが有名です。
富山県は名水と米処としての強みを活かし、「立山」や「満寿泉」といった透明感ある日本酒の評価が高いです。
石川県のお酒は濃醇な味わいで、「加賀鳶」や「天狗舞」は、能登野菜や治部煮といった加賀料理とのペアリングが秀逸。甘口が多い傾向がありましたが、昨今は辛口のお酒が増加傾向です。

山田錦
兵庫県は、最高級の酒米「山田錦」の一大産地として、全国の酒蔵に原料を届ける酒づくりを支える立役者。さらに、灘五郷を中心に「白鶴」「菊正宗」「大関」といった辛口の名酒も数多く生まれており、日本酒の名産地としての存在感は抜群です。
[参考]
ソニー生命「47都道府県別 生活意識調査2024」
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