フィンランドは、森と泉に囲まれた北欧のとても美しい国。
ムーミンのふるさとであったり、サンタクロースが住んでいるとも言われていますね。そんなフィンランドからやってきた青年が、なんと日本でプロ棋士としてデビューすることになり話題を呼んでいます。
26歳の好青年プロ棋士
そもそも「棋士」とは、囲碁を打つ人のこと。囲碁プレーヤーです。
今年2016年4月1日より「外国籍特別棋士」としてプロデビューする予定なのは、アンティ・トルマネン新初段(Antti Tormanen)。フィンランド中部の街(Oulu)出身の26歳です。下の映像で、ご本人の挨拶が見られます。
【囲碁・取材映像】インタビュー アンティ・トルマネン新初段 【短尺版】
日本語がとてもお上手な好青年ですね! しかし、中国発祥、日本と韓国で発展したという極めてアジア的な「囲碁」と「フィンランド」がなかなかアタマの中で結びつかないのではありませんか? トルマネンさんが囲碁に目覚めたきっかけは、実は意外なところにありました。
日本の漫画で囲碁に目覚めた少年時代
なんとトルマネンさんが囲碁を知ったのは、日本の漫画「ヒカルの碁」がきっかけでした。12歳の時に英語に翻訳された「ヒカルの碁」を読み、そのストーリー展開の速さやキャラクターの魅力のとりこになったそう。そして次第に囲碁そのものにも興味を持つようになります。すぐに趣味として地元オウルで囲碁を始めると、あれよあれよという間に頭角を現し、フィンランド国内はおろか国際トーナメントを勝ち進むようになります。そんな彼が「囲碁で身を立てたい」と考えることは自然の成り行きでした。
フィンランドの大学在学中の2011年に初来日、日本棋院(棋士を統括し、棋戦を司る公益財団法人)の院生として数か月間修行しました。しかし在学中ということもあり、一度フィンランドに戻り学業を修め、満を持して2014年に本格的に日本に腰を据えることにしたのです。
欧州出身棋士として、19年ぶりの快挙!
2014年から小林千寿五段門下で二年間修業し、日本棋院棋士採用規程が求める「棋士採用試験の本戦で勝率5割以上の成績」の基準を満たせたということで、トルマネンさんの入段が2015年12月に確定しました。中国・韓国出身者以外の、欧州出身者としては19年ぶりの快挙なのだとか。おめでとうございます!
ちなみに、トルマネンさんより19年前に入段された欧州出身棋士は、ドイツ出身のハンス・ピーチ六段。かつてトルマネンさんと同じ小林千寿五段の門下生でしたが、なんと囲碁普及活動の一環で訪れた中米・グアテマラで強盗に襲われ亡くなられたという悲しい歴史があるのだとか。志半ばで他界された兄弟子の分も、ぜひトルマネンさんには頑張って欲しいですね。
(C) You Tube|囲碁プレミアム
囲碁の修行ばかりでなく、日本語の練習(英語、ドイツ語も堪能)や勝負勘を強めるため座禅にも励んでいるというトルマネンさん。全く違う文化の中、しかも勝負の世界に飛び込んでいく姿勢は素晴らしいですね! 今後の活躍に要注目です。
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[Finnish go professional has all the right moves]
[千寿会 かってにホームページ]
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