登頂の出発地!富士山五合目
富士山への登頂ゲートがある「富士山五合目」。最寄り駅の河口湖駅と富士山駅からはバスで約1時間、夏期のマイカー規制中に運行する富士山パーキング発着のシャトルバスでは約40分で到着します。東京・新宿からは直行バスで約2時間30分で行けますが、渋滞に巻き込まれる可能性もあるので、河口湖駅、富士山駅、富士山パーキングからのバス乗車がおすすめです。
そんな五合目は、登山やヒルクライムの方、観光客でいっぱい!
商業施設(五合園レストハウス、富士急雲上閣、富士山みはらし、こみたけ売店)には、お土産屋さん、宿泊施設、ご当地料理を提供するレストランが入っていて、周辺には小御嶽神社も鎮座しています。絶景を眺めながら富士山五合目でも登山気分を楽しめるスポットになっています。
今回は、おすすめの「富士山五合目限定」のグルメやお土産を紹介します!
「富士山五合目」限定スイーツ&パン
名物!富士山めろんぱん
五合園レストハウス(1階)の奥に入っている「AMANOYA(あまのや)」の「富士山めろんぱん」。「富士山五合目に来たら絶対食べたい!」と長蛇の列ができるほどの大名物。お店では常に焼きたてが並んでいて、甘い香りに引き寄せられて、ついつい足はお店の前へ!
その場でサクッと食べられる「富士山めろんぱん(単品)」(税込400円)と「お土産用の3個入りBOX」(税込1,500円/箱代込)が販売されています。手のひらサイズの富士山は再現度が高くて立派で、食べるのがもったいない!
ほわっと温かくて、山頂をイメージしたトップには溶岩石を表したブラックココアパウダーをまぶしています。さらに雪のように粉糖で飾り、冬の富士山のようなリアルなビジュアルに!
外側はメロンの香りがするザクザクのビスケット生地で、中はふんわりやわらかいパン生地。ブラックココアがビターに効いていて、メロン風味の生地のおいしさを高めています!
パンの紙袋のデザインも昔ながらの感じが素敵。ガブッと思い切り食べられる楽しさもあって、大人気の理由に納得です!
お店は、観光バスが到着する時間帯(11:00前後、14:00以降)は特に混み合いやすい、とのこと。平日は主に外国人観光客が多く訪れていますが、週末や大型連休には国内外の観光客が増えて平日よりも並ぶ時間帯が少し長くなる傾向にあるそうです。
メロンパンの消費期限は1日。自宅に持ち帰った場合、トースターで温め直すとザクふわ食感が復活します!
キュート!富士山ソフトクリーム
富士山みはらし(1階)の入口に入っている「富士山焙煎堂」。2023年6月にオープンしたお店で、独自に焙煎したコーヒー、富士山クリームソーダ、お腹を満たすジャンボ肉まんなど、スイーツから軽食までオシャレなメニューがたくさんそろっています。
私が訪れたのは7月だったので、この時期にたくさんの方が手にしていたのは、五合目限定モコモコフォルムのソフトクリーム。登山で疲れた体に塩分をチャージできるようにほんのり塩を効かせた「バニラソフト」(税込500円)、雲をかぶった富士山をイメージさせる「富士山ソフトクリーム」(税込600円)、抹茶パウダーをふんだんにかけて苦味と甘みを楽しめる「たっぷり抹茶ソフトクリーム」(税込600円)の3種類。
白と青のコントラストが爽快な「富士山ソフトクリーム」。バニラソフトとラムネの2種類が半分ずつ重なったミックスタイプです。濃密な口あたりで、バニラソフトはミルクが濃厚。ラムネは強すぎないミルキー寄りのラムネ風味なので甘くさっぱりと完食!
NEW!富士山ベーグル
「富士山焙煎堂」の新メニューでみはらし限定「富士山クレイジーベーグル」(税込600円)。夏でも少し肌寒い五合目なので、肉まんのようにアツアツで提供されるのがありがたい。「はちみつマ&ーガリン」も付いています!
富士山をイメージした水色と白のグルグルデザインがキュートなもっちり食感のベーグル。ベーシックなプレーン味なので、お好みではちみつとマーガリンを付けて甘じょっぱく味変を。少し小腹を満たしたい時にぴったりですね。消費期限は当日中。
ちなみに、同店の「スペシャリティ自家焙煎コーヒー」(税込800円)をパンやスイーツのお供にするのもおすすめ。日本一標高の高い焙煎所で焙煎され、いろんな方に受け入れやすいようブレンドを極めた1杯です。
富士山五合目限定お土産
富士山五合目の各店舗は、記念になる富士山グッズや登山に必要なグッズなどをそろえています。そのなかで、「富士山みはらし」で見つけた五合目限定土産をチェックしてきました!
アーティスティック!富士山開運羊羹
創業114年、河口湖にある老舗和菓子屋「金多留満」と富士山みはらしがコラボしたオリジナル限定和菓子「富士山開運羊羹」(税込1,600円〜) 。富士山が浮き上がった美しい羊羹です。「雲海富士(青)、黄金富士(黄)、開運赤富士(赤)」3種の定番に加え、2025年はNHK大河ドラマ『べらぼう』にちなんで葛飾北斎の絵柄の限定商品も登場しています。
手焼き!富士山せんべい
オリジナルの富士山を描いた煎餅が3枚入った「富士山せんべい」(税込480円)。1枚ずつ丁寧に焼いた醤油味の手焼き煎餅です。
ちいさな富士山クッキー
小さな富士山とお星さまがセットになった可愛らしいクッキー「富士山クッキー」(税込400円)。「コーヒー・バニラ」の2種類あり、富士山焙煎堂から販売しているのでコーヒーの風味は本格的! 小さいクッキーはちょっとつまむのにもぴったりなサイズですね!
絶景パッケージ!富士山ミルフィーユ
「メリーチョコレート」と富士山みはらしがコラボした「富士山ミルフィーユ」(税込/5個入750円、10個入1,300円)。春の新倉山浅間公園からの絶景を描いたパッケージは見ているだけで心も晴れ晴れとしますね。サクサク食感とチョコレートを楽しめるミルフィーユ菓子で、個包装まで可愛らしい絵柄が入っています。
ご利益ありそう!見晴飴
「富士山みはらし」の屋号「見晴らし」をかけた、開運の飴「見晴飴(みはるかす)」(税込350円)。“見晴るかす”という「神々が広くみなを見渡し見まもっている」というありがたい意味がある黄金のべっこう飴。登山やヒルクライム中のエネルギー源としてお供にしてもいいですし、“ご利益のある1粒”としてお土産にも喜ばれそう!
富士山名物!ゆうきからし
富士山名物「ゆうきからし」(税込750円)。製造元・富士山みはらしの女将さんが手作りしている、山椒が効いたラー油入りの辛子調味料です。山梨県の名物「ほうとう」など、味噌ベースの料理によく合うそう!
バラエティ豊かな使えるグッズ土産
漫画『山登りはじめました』の著書・鈴木ともこさん監修の「富士山トリビアペーパー」(税込350円)。富士山に関する豆知識が可愛らしいイラストで描かれています!
富士登山の証「焼印」を入れた手作り「登山杖カトラリー」(税込980円〜)、富士山の国産桧で作った「一合枡」(税込800円)、手ぬぐい専門店「かまわぬ」とコラボしたオリジナルデザインの「手ぬぐい」(税込1,300円〜)、自然や資源の大切さを伝える「手作り富士山キャンドル」(税込300円)など、渋いものから温もりのあるグッズまでバラエティ豊か。
また、アウトドアブランドショップ「モンベル」のフレンドショップも併設されているので、富士山五合目限定デザインのTシャツやキャンプグッズも販売されています。お土産グッズは実用的で旅の記念にもなるものばかりです!
富士登山吉田ルートの入口「中ノ茶屋」
富士山には「御殿場ルート」「富士宮ルート」「吉田ルート」「須走ルート」の4つの登山ルートがあり、各ルートごとに専用の五合目登山口から登頂を目指せます。今回は「吉田ルート」の登山入口で、標高1,100mに建つ「中ノ茶屋」を紹介します。
1706年創業、300年以上も富士山の信者や登山者にお茶や軽食を提供してきた歴史ある茶屋。吉田遊歩道の途中にある一合目(馬返しの中間)、北口本宮冨士浅間神社からは約4.5km(徒歩約1時間)、5合目の佐藤小屋までは約8km(徒歩約3時間40分)という2地点の間にお店を構えています。
富士山駅から出発し、吉田ルートを通って富士山五合目と登頂を目指す方や周辺散策の立ち寄り処としてピッタリ。緑鮮やかな森に囲まれ、石碑に信仰の歴史を感じられる森林浴でリフレッシュできるスポットです。
木の香りに包まれる店内は、おひとり様でも立ち寄りやすいカウンター席が多く、外の緑に癒されながら休憩できます。
富士吉田の名物・吉田のうどん
富士吉田の名物「吉田のうどん」(税込600円〜)。強いコシで噛み応えのある麺と醤油と味噌をブレンドしたスープが特徴のご当地うどん。「温・冷」と選べ、茹でキャベツをのせた定番のものから、肉うどん、つけうどん、冷やしたぬきうどん(冷のみ)と種類があります(2025年8月1日(金)から一部メニューを変更)。
うどんの提供時間は「土日祝日(11時〜14時)」のみ。
お店の入口では、インスタントのカップうどん(税込300円)で販売中。ご当地土産にもなりますね。
和甘味
和甘味は「みたらし団子」「かりんとう饅頭」(各税込150円)という、昔ながらの茶屋らしいメニュー。
アッツアツの「かりんとう饅頭」は、皮がサクサクで、中にこし餡がぎっしり! お団子と饅頭の糖分でエネルギーを回復!
夏は、オリジナルの「無添加シロップかき氷」も新登場しています。おすすめの梅、抹茶、いちご、ブルーベリーの4種類(各税込500円)のラインナップ。
レンタルシューズ、シャワー利用の開始
中ノ茶屋は、富士吉田市とアウトドアブランド「サロモン」のコラボプロジェクト「Mt.FUJI Re-Style Project」の一環として2025年5月にリニューアルしているため、新しいアクティビティの拠点としても注目されているスポットでもあります。
「レンタルシューズ」(税込/1足1日500円、利用日の営業時間内に要返却)、10時〜15時30分までは2階にある「シャワー」(税込/1回15分間300円・タオル代別)。シャンプー・ボディーソープ・ドライヤーは備えてあります。
サロモンの「メンバーシッププログラム」に登録すると「レンタルシューズとシャワーが無料」で利用できるだけでなく、ほかにも特典が受けられます。
ちなみに、登山用の「金剛杖」(税込1,100円)には、登山記念にもなる「焼印」(税込550円)を10分ほどで入れることも可能!
山での注意点
麓が晴れでも五合目には雲がかかっていたり、その逆も然り。五合目では、雲がサーっと流れたと思ったらパッと青空が広がったり、雲の中に迷い込んだような体験ができました。
もし五合目で絶景が見れなくても、バスでの下山中、窓越しに広がる空・雲・山の景色を楽しめるのも魅力。五合目は夏場でも肌寒いので羽織を1枚増やすなど防寒対策をしておきましょう!
今回紹介したグルメはほんの一部ですが「富士山にやってきた!」という気分をアップしてくれるばかりでした。富士山五合目も中ノ茶屋も電波が繋がらないことがあるので、キャッシュレス対策として必ず「現金」は多めに用意して楽しみましょう!
住所:山梨県南都留郡鳴沢村
交通:路線バス/富士山駅・河口湖駅〜富士スバルライン五合目行き(乗車約1時間)
AMANOYA
住所:山梨県南都留郡鳴沢村字富士山8545-1(五合園レストハウス内)
TEL:0555-72-1341
営業時間:9:00〜17:00
*富士スバルラインの営業時間に準じて前後します。
定休日:特になし
*富士スバルライン開通中は無休
公式Instagram:@amanoya.jp
公式サイト:https://www.fujisan-amanoya.com/?
(参考)富士スバルライン(営業時間について)
公式サイト:https://tollgate.securesite.jp/wp/road/subaruline/
富士山みはらし
住所:山梨県富士吉田市上吉田 字小御岳下5617
営業時間(4月〜12月中旬まで):夏期7:00〜18:30、夏期以外8:30〜17:00
休業日:冬期(12月中旬〜3月)
公式サイト:https://www.fujisan5.com/index.php
富士山焙煎堂
住所:山梨県富士吉田市上吉田 字小御岳下5617(富士山みはらし内)
TEL:0555-72₋1266
営業時間・定休日:「富士山みはらし」に準ずる
公式Instagram:@mt.fuji_roastery
中ノ茶屋
住所:山梨県富士吉田市上吉田5601-1
TEL:090-4614-0223(山中のため繋がらない場合あり)
営業時間:9:00~16:00(4月18日~6月30日、9月1日~10月31日)、9:00~17:00/8月18日~31日は16:00まで(7月1日~8月31日)
*天候により変更の場合あり。
休業日:9月1日〜10月31日は木曜定休、7月19日~8月31日は無休、11月1日〜4月中旬は休業
*茶屋メニューの支払いは現金のみ
交通:富士急行「富士山駅」より馬返バスで約20分
公式サイト:https://fujiyoshida.net/spot/52
「サロモン」
公式サイト:https://salomon.jp/a/archives/columns/7003
[all photos by kurisencho]