「自分はマネー関連の知識が豊富だ」と思う人が多い都道府県TOP10
2位:神奈川県(24.0%)
3位:東京都/大阪府(22.0%)
5位:埼玉県(20.0%)
6位:千葉県(19.0%)
7位:秋田県/福岡県/長崎県(18.0%)
10位:福井県(17.0%)

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トップの兵庫県は、2位の神奈川県を抑えて堂々の首位。都市部と地方が混在する地理的条件から、多様な経済情報に触れる機会が多いことが背景にあるのかもしれません。続く神奈川県は首都圏の経済圏で鍛えられた金融感覚が光ります。
東京都と大阪府は同率3位。どちらも全国屈指の商業都市らしく、日常的に金融や投資に関する情報に触れる環境が整っています。
「自分は家計管理が得意だ」と思う人が多い都道府県TOP10
3位:佐賀県(32.0%)
4位:兵庫県/奈良県(31.0%)
6位:宮城県/和歌山県(30.0%)
8位:茨城県(29.0%)
9位:秋田県/栃木県/千葉県/神奈川県/長崎県(28.0%)

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東京都と福岡県が同率1位。大都市での生活コストの高さや物価上昇を背景に、計画的なやりくり術が磨かれつつあるようです。3位の佐賀県は堅実な家計運営で知られ、地方ならではの倹約上手な一面が垣間見えます。
「自分はライフプランを作るのが得意だ」と思う人が多い都道府県TOP10
2位:宮城県/秋田県(27.0%)
4位:兵庫県(26.0%)
5位:山形県/福岡県(25.0%)
7位:群馬県(24.0%)
8位:青森県/神奈川県(22.0%)
10位:千葉県/山梨県/長崎県/宮崎県(21.0%)

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トップの東京都は、仕事や子育て、老後までを見据えた生活設計の重要性が浸透しているようです。2位は宮城県と秋田県。震災復興を経た経験が、長期的な視点での人生設計意識を高めているのかもしれません。
4位には兵庫県、5位には山形県と福岡県が並び、地域経済の多様性や都市・地方のバランス感覚がライフプラン力を支えている印象です。
「自分は貯蓄上手だ」と思う人が多い都道府県TOP10
2位:東京県/神奈川県(34.0%)
4位:大阪府(33.0%)
5位:宮城県(32.0%)
6位:秋田県/長崎県(30.0%)
8位:富山県/石川県/福井県/奈良県/和歌山県/愛媛県(29.0%)

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首位は千葉県。首都圏の利便性と地方的な住環境をあわせ持ち、支出を抑えつつ貯蓄に回すスタイルが定着しているようです。2位は東京都と神奈川県。生活費は高めながらも、効率的な資産形成を行う人が多いことがうかがえます。
4位の大阪府や5位の宮城県も堅実な貯蓄姿勢を保っている様子です。
1か月の投資額が多い都道府県TOP10<全国平均:17,584円>
2位:兵庫県 27,950円
3位:静岡県 24,200円
4位:福島県 23,150円
5位:群馬県 23,000円
6位:秋田県 22,750円
7位:神奈川県 22,600円
8位:滋賀県 22,100円
9位:福井県 21,750円
10位:宮城県 21,300円
平均投資額が全国トップの東京都は、月30,550円と全国平均の約1.7倍。金融商品や不動産など、多様な投資先が身近にある環境が影響していると考えられます。
2位の兵庫県も27,950円と高額。関西経済圏の中心的役割を担う土地柄が投資意欲を後押ししているようです。さらに3位の静岡県や4位の福島県といった地方県も上位にランクインし、地域に関わらず投資文化が広がっていることを示す結果となりました。
マネーリテラシーの高さは「都市型」と「堅実型」に集約!
今回のランキングを通して見えてきたのは、大都市圏や経済活動が盛んな地域が上位を占める傾向があること。東京都や兵庫県、神奈川県などは情報・投資機会の豊富さから金融感覚が磨かれやすいようです。一方、千葉県や佐賀県のように堅実な家計管理を重んじる県も健闘していました。
注目したいのは、秋田県や宮城県といった地方県の存在感! 震災経験や地域性による長期的な視野が、ライフプランや貯蓄意識の高さに結びついていることが考えられます。
そのため、マネーリテラシーは単なる知識だけでなく、生活環境・地域文化・経験などが複合的に作用して形成されていることがうかがえます。
[参考]
ソニー生命「47都道府県別 生活意識調査2024」
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