【三重県の絶景・賢島&英虞湾ぶらり旅!】志摩ブルーを満喫クルーズや映えスポットなど魅力を大紹介

Posted by: 土田洋祐

掲載日: Sep 8th, 2025

三重県・志摩半島の奥地に広がる景勝地「英虞湾(あごわん)」。“志摩”と聞いてまず思い浮かぶ、青く澄んだ海と小さな島々が入り組んだ風景……まさにその景色がここにあります。今回は、そんな風光明媚な英虞湾・賢島を一人でぶらり旅。現在実施中のJR東海×近鉄グループによるキャンペーン「志摩にしました。」を駆使しつつ、豊かな自然と独特な文化が根付く知っているようで知らない魅力をたっぷりとご紹介します。

志摩 アイキャッチ

三重県が誇る景勝地「英虞湾」へ!

賢島駅

英虞湾の玄関口となるのは近鉄「賢島(かしこじま)」駅。志摩線の終点駅らしくこぢんまりとした装い

東京駅で新幹線「のぞみ」に乗り込んで約1時間30分、大都市・名古屋に到着。「久しぶりにきたなあ……」なんて、思いを抱く間もなく、すぐさま近鉄名古屋駅で特急に乗り換え。ガタゴトと電車に揺られることさらに約2時間、そうしてたどり着いたのが、今回の旅の舞台「英虞湾(あごわん)」。

賢島町なみ

賢島駅前のメインストリートには、真珠を取り扱う宝飾店が軒を連ねている

三重県のなかでも随一の景勝地で、2016年には第42回・G7サミットの開催場所として一躍有名になったこのエリア。正直、旅の計画を立てるまではそのイメージしかなかったけれど、調べてみると世界でも有数の真珠養殖が盛んな地域であったり、筆者が好きな味噌汁の具ランキング1位・アオサの名産地でもあったり(志摩が有名なのは知ってたけど)など、興味深いことばかり。

さあ、どんな体験が待ち構えているのだろう? 一服を終えて、いざ英虞湾の旅へ。出発!

超オーシャンビュー!「海上海鮮酒場 さざ波食堂」でいただく絶品ランチ!

さざ波食堂
まずは腹ごしらえを。訪れたのは、賢島駅からほど近くの「海上海鮮酒場 さざ波食堂」。店名の冠についた“海上”の通り、かつて真珠養殖に使われていた筏などを再利用して建てられた食堂で、海を間近で感じながら食事を楽しめるとして話題のスポットです。

さざ波食堂 店内
店内からの眺望はもちろんオーシャンビュー。抜群のロケーションで、とくにテラス席は解放感たっぷり◎ どのくらい揺れるのだろう? と少し不安だったけど、英虞湾は基本的に穏やかだから全然大丈夫。むしろ、ぷかぷかした揺れがどんどん心地よくなってくる。あー、早くビール飲みたい。

さざ波食堂 海鮮丼
もうそろそろお腹も限界! ということで、注文したのは人気メニューだという「本日の海鮮丼(3種)」。きれいに盛られた刺身は新鮮そのもので食感がプリップリ! なんでも、当日の朝に英虞湾や志摩の海で揚がった魚を中心に使っているとのこと。それ故に、ネタの内容はその日の漁次第になるのだとか。


海鮮丼はもちろん、忘れちゃならないのがお隣の味噌汁。濃い赤だしの味噌汁のなかには、英虞湾の特産品であるアオサがたっぷりで、青々しい香りが最高。こりゃ、アオサ好きにはたまらん……。ごちそうさまでした!

さざ波食堂 テラス席
さざ波食堂では、海鮮のほかにもトマトやお米も地元のものを使っており、紹介した定食以外の海鮮焼といった一品料理もたくさん。防災的観点から日中~夕方の営業とはなりますが、お酒もたくさんそろっているので、昼呑みしたいのんべえたちはぜひ(もちろん下戸の人も)。

海上海鮮酒場 さざ波食堂
三重県志摩市阿児町神明752-60
電話:0599-77-0018
営業時間:11:00~16:00(L.O.15:30)
休業日:不定休
公式Instagram:https://www.instagram.com/sazanami.18/
予約(EX旅先予約)はコチラ ※ご予約には、EXサービスの入会・登録が必要です。
https://ec.travel.jr-central.co.jp/tp/optionalFacilities/6118M08/plans/6118M08-C014921-M016146/detail?lang=ja&utm_source=shimacjr&utm_medium=referral&utm_campaign=sazanamishokudo_HP&_gl=1*il9uxs*_gcl_au*MTExNTA0NDY2NS4xNzU2MTc4Njk0*_ga*MTIzOTEwNDE0OC4xNjk3MDA0NjE4*_ga_41P1T5QHNY*czE3NTY5MTI0NDckbzEyMyRnMCR0MTc1NjkxMjQ0NyRqNjAkbDAkaDA.

英虞湾のすみずみまでを巡る小型船「AGO BAY BLUE PASS ―英虞湾周遊クルーズ―」

おいしい海鮮丼を食べながら風景を眺めていると、大小たくさんの船が沖に向けて出発しているのが見えたので、食後の予定は英虞湾をクルーズ船に乗って巡ることに決定。このエリアでの遊覧船といえば、「賢島エスパーニャクルーズ」が定番だけど、せっかくだしちょっと趣向を変えることに。

そうしてチョイスしたのがこちらの「AGO BAY BLUE PASS ―英虞湾周遊クルーズ―」。後述するキャンペーン「志摩にしました。」の期間中のみ運行している小型船で、英虞湾に面する旅館やホテルの利用客を運びながら湾内を周遊する小型船のクルーズです。

AGOBAY 船内
船にどこか既視感が……、と思っていたら、東京の田町発祥の黄色い水上タクシーと同じ造船所が手掛けているのだそう。船内は水色のシートで清潔感があって、エアコンも効いていて快適! トイレはないのでご注意を。

英虞湾 水路
いざ、船に乗り込んで出航! 湾の中心あたりを進んでしばらくすると、海岸線が入り組んだエリアへ。細い航路を縫うように入って行けるのが小型船の醍醐味。なんだか、知られざる秘境を冒険してるみたいで楽しくなってきた!

英虞湾 あおさ

ロープを張った杭を立ててアオサを育てる「棚式養殖」

英虞湾 真珠

何度も目にする黒いブイの列。ロープが吊り下げられていて真珠貝がついているのだそう

船が行く先々には、真珠貝の養殖いかだやアオサの生育場所がいたるところに。ここって本当に日本? っていう風景ばかりで刺激的。南国でアイランドホッピングをしたときのことを思い出す……。

御木本 邸

邸宅の眼下には現役で稼働している養殖所・作業場があって、思わず物語性を感じてしまうスポット

ところで、英虞湾ってなんで真珠の一大産業地なのか知ってます? 100年以上前、のちに“真珠王”と呼ばれる御木本幸吉(みきもとこうきち)氏が、長年の研究の末に英虞湾で養殖真珠を成功させて、同氏が考案したロープに吊るして育てる「御木本式」を周囲の人々広めたことに由来しているのだそう。

御木本 恵比寿

19年間、海に沈めておいた石像を引き上げるとビッシリとアコヤ貝(真珠貝)が付いていたことから「パール恵比寿」と命名された。現在は「真寿閣」近くに鎮座しながら英虞湾を見守っている

自らが生み出した方法を独占せずに広めるって、なかなかできることじゃないですよね。そんな真珠王が晩年を過ごした邸宅「真寿閣」は一般開放されていませんが、クルーズ船からだとその姿を拝むことができます。

ちなみに、これまで紹介した英虞湾についての情報は、すべてクルーズしてくれた船長さんが話してくれたこと。現地ついてよく知る人と距離が近いのも小型船ならではの魅力。ちなみにこの回はほぼ貸し切り状態だったので、ガッツリ観光できて大満足でした!

絶景を眺めながらの極楽なひととき「賢島 宝生苑」

宝生苑
さあ、続いては宿に向かおう。今回お世話になるのは、クルーズ中も圧倒的な存在感を放っていた「賢島 宝生苑(ほうじょうえん)」。かつての同地にあった「新賢島荘」と「第三賢島荘」2つの宿を改築し、2025年には開業30周年を迎えた歴史と新しさが融合した和風リゾート旅館です。

賢島 温泉

伊勢志摩温泉「朝なぎの湯」庭園露天風呂(男湯)

この旅館の魅力はたくさんあるけれど、なかでもとくに感動したのは温泉。大浴場から望める英虞湾の景色は唯一無二の絶景で、トロっとした肌触りのお湯もめちゃくちゃ気持ちよかった! 宿泊はもちろん、立ち寄り湯としても開かれているから、賢島で遊んだあとに汗を流すために訪れてみて。

賢島 宝生苑
三重県志摩市阿児町神明718-3
電話:0599-43-3111
立ち寄り湯:12:00~17:00/大人(12歳以上)2,000円、小人(4〜11歳)1,000円
公式HP:https://www.hojoen.com/
予約(EX旅先予約)はコチラ ※ご予約には、EXサービスへの入会・登録が必要です。
https://ec.travel.jr-central.co.jp/tp/optionalFacilities/6118M05/plans/6118M05-C008119-M009769/detail?lang=ja&utm_source=shimacjr&utm_medium=referral&utm_campaign=hojoen1dayonsen_HP&_gl=1*1xni7vr*_gcl_au*MTExNTA0NDY2NS4xNzU2MTc4Njk0*_ga*MTIzOTEwNDE0OC4xNjk3MDA0NjE4*_ga_41P1T5QHNY*czE3NTY5MTI0NDckbzEyMyRnMSR0MTc1NjkxMzkzNSRqNjAkbDAkaDA.

英虞湾を一望!「横山展望台」で絶景トリップ!

横山展望台
いよいよ今回の旅も大詰め。最後にやってきたのは、絶景スポットとして名高い「横山展望台」。英虞湾エリアを高所から一望できる数少ない場所で、2018年リニューアルされた「天空のカフェテラス」からの写真をSNSで発見してから、いつか行きたいと憧れていた展望台に念願の到着!

展望台
周辺エリアには最も大きな天空のカフェテラスのほかに複数の展望スポットが点在していて、それぞれで望める景色が違うのがまたおもしろいところ。天候条件がそろうと「みはらし展望台(右上)」からは遠く離れた富士山も見えるそう。

展望台テラス ドリンク
天空のカフェテラスの向かいにある「ミラドール志摩」で景色を眺めながらひと休み。筆者がオーダーした「天空トロピカルソーダ」は、マンゴー、パイン、パッションフルーツが入った人気ドリンクで、フレッシュな飲み心地。見た目も鮮やかで写真映えも◎

横山展望台 天空のカフェテラス
横山展望台へは車でのアクセスが一般的で、バスなどの公共交通機関は運行していないためご注意ください。自家用車やレンタカーを利用されない場合は、近鉄「鵜方駅」と展望台を片道500円で結ぶ「横山VIEWタクシー」を利用すると便利です(※復路は賢島駅までの運運行も可能)。詳しくはこちらをご確認ください!

「志摩にしました。」で特別な英虞湾観光へ!

志摩にしましたバナー
「志摩にしました。」は、近鉄グループホールディングス株式会社と東海旅客鉄道株式会社による期間限定キャンペーン。記事内で紹介した「さざ波食堂」や「AGO BAY BLUE PASS ―英虞湾周遊クルーズ―」「宝生苑」「横山展望台」をはじめ、英虞湾エリアのさまざまな特別観光プランが用意されています。

各スポットでは、期間中だけ体験できるアクティビティや限定グッズなどワクワクする内容ばかり。さらに伊勢志摩エリアの周遊にもピッタリなお得なきっぷも! ぜひ、今しかできない志摩・英虞湾の特別な旅へ出かけてみてはいかがでしょうか?

志摩にしました。
開催期間:2025年5月26日(月)~10月31日 ※一部体験は期間前に終了予定
キャンペーン公式サイト:https://recommend.jr-central.co.jp/mie-tabi/shima/?utm_source=lp&utm_medium=referral&utm_campaign=shima_cjr&utm_term=tabizine&utm_content=press_cjr

[Photo by tsuchidayosuke]

[取材協力]
・東海旅客鉄道株式会社
・近鉄グループホールディングス

travelist

PROFILE

土田洋祐

Yosuke Tsuchida ライター

「好奇心が示す場所へ」をモットーに国内に旅するライター。各地で出会った人々とお酒を飲み交わす時間がなによりも喜び。好きな場所は寒い地域と端っこ。

【キャッチフレーズ】
日本文化を愛するビール好き

「好奇心が示す場所へ」をモットーに国内に旅するライター。各地で出会った人々とお酒を飲み交わす時間がなによりも喜び。好きな場所は寒い地域と端っこ。

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日本文化を愛するビール好き

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