ニューヨークへ旅行でいらっしゃるあなたに、ひとことアドバイス。
過去にNYの治安記事を書きましたが、現在白タクのみならず、イエローキャブ(正規の黄色のタクシー)も要注意です。JFK(JFケネディ空港)から正規乗り場から乗車したイエローキャブで、法外な運賃を請求された事案がありました。
在ニューヨーク日本国総領事館からのメール
旅行中の皆様
在ニューヨーク日本国総領事館
※本メールは,安全対策情報を含む総領事館からのお知らせとして『パークアベニュー299』の名称で皆様に情報を発信しています。
パークアベニュー299 第28号
【タクシー利用の際のご注意】
当館が最近邦人の方から相談を受けた中で、JFK空港の正規の乗り場でタクシー(イエローキャブ)に乗車したものの、目的地に到着した際に規定額(フラットレート)を大幅に超えた運賃を請求されたという事案が複数ありました。JFK空港からの交通手段の関係では、無許可営業のいわゆる白タク被害について、これまでにも注意を呼びかけているところですが、皆様におかれてはタクシー利用時にも十分ご注意ください。
ニューヨーク市ではタクシー乗車中に法外な運賃やチップを請求された場合には、緊急通報「911」に電話するよう呼びかけています。また、降車後であっても、ニューヨーク市のウェブサイトから申告することも可能です。その際には、タクシー車内に掲示されているドライバーのライセンス番号やタクシー車両番号(メダリオンナンバー)などがあると事案の特定に繋がります。これらの番号は通常、領収証に記載されていますが、タクシー乗車時には、車内に掲載されているこれらの番号をしっかり記録しておく(メモを取っておいたり、携帯電話で写真を撮っておく)ことによって、仮に不良ドライバーだった場合の防犯効果も期待されますし、また、荷物を車内に置き忘れたような場合にも容易に探し出すことができますので、日頃からこのような対策を講じられることをお勧めします。
(ニューヨーク市ホームページより)
(C) Hideyuki Tatebayashi
※無断で画像を転載・使用することを固くお断りします。Do not use images without permission.
今や、イエローキャブ(NYCの正式なタクシー)も信じられない?
NYCのJFK空港は、50か国以上100社近い航空会社の定期便が就航、1日の国際便の離着陸は400件以上の全米最大の国際空港。言い換えれば、「世界各地のお上りさん」がここに到着するわけです。物価が高いという噂のNYCでタクシーのレートを知らない、英語が話せない、旅行に来ているため手持ちを余分に持っている、付け込まれる隙のあるタイプを狙って、ぼったくる悪質ドライバーがいます。イエローキャブより安価で携帯で呼べる素人の配車サービスUberの人気により、乗客を取られて、厳しくなっていることも要因でしょう。
(C) Hideyuki Tatebayashi
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被害対策
携帯で写真を撮っておこう
タクシー車両番号、タクシー車内に掲示されているドライバーのライセンス番号を、あなたの携帯で撮影しておきましょう。用心している様子を見せると、ドライバーも下手なことはしづらいと思います。また、万が一忘れ物をした時に、探すことも出来ます。レシート(領収書)も貰っておきましょう。
隙を見せない態度をとる
アジア人の中で、最も警戒心が薄いのは、日本人だと思います。相手に付け込まれる隙のある様子を見せず、毅然とした態度をとりましょう。タクシードライバーのほとんどは移民であることも覚えておいたほうが良いでしょう。道に詳しくない新人ドライバーも多いです。
●タクシー車内で、お財布の中身を数えない(まとまった金額は別にしておくこと)
●一人で来た、など個人的なことを詳しく話しすぎない
911(緊急時用電話 日本の110番に該当する)に電話
飛行機から降りたら、携帯は使えるようにしておきましょう。ドライバーに、法外な運賃やチップを請求された場合、911に電話しましょう。ドライバーへのチップの目安は、運賃の15%−20%です。
ニューヨークのポリスに任せて!
(C) Hideyuki Tatebayashi
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顔を切られる被害が多発
ストリートや地下鉄で、突然顔を切られる被害が多発。場所は、マンハッタンの他、ブルックリン、ブロンクスなどで起きています。
ティーンエイジャーと侮るな
怪しげな大人だけでなく、ティーンエイジャー(特にグループ)も要注意です。中身は子どもでも、身体は大人並み。面白半分に人を押したり、殴ったりすることがあります。
旅行者に限らず、ニューヨーカーも心がけていることは、「様子のおかしい人とは目を合わせない」「公共の場で他から浮かないようにする(隙のあることも目立ちます)」ことです。そうはいっても、人が多く集まるタイムズスクエアなど観光名所や地下鉄には、テロ警戒もあって警官が多くいますので、不安な時は彼らの近くにいると安心かもしれません。
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