
わざわざ行きたい「オギノパン」の工場直売店

神奈川県相模原市、JR・京王線「橋本駅」から車で約30分の場所にある「オギノパン 本社工場直売店」。学校の給食パンをルーツに持ち、1960年の創業以来地域の方々に親しまれている老舗のパン屋さんです。

県内を中心に直営店がありますが、今回訪れた「オギノパン」の本社には直売店が併設されていて、ドライブやツーリングの目的地としても知られています。しかも、お店の脇から入る通路からはパンが製造されている様子を“予約なし”で見学もできるのです!

こじんまりとした店内には黒板があったり、パンにはカラフルな手描きのプライスカードが立てかけてあったりと学校をテーマにしたレトロでポップな雰囲気。オギノパンを代表する「丹沢あんぱん」、揚げたての「あげぱん」という2大人気商品をはじめ、食パン、惣菜系、甘い系など80〜100種類ものパンがズラーっと並んでいます!

100円台〜200円台のパンが多く、そのお手頃さで訪れる人たちのトレイの上はあっという間にパンで山盛りになっていました!

店先にはベンチがあり、店外には三角帽の屋根付きイートインスペースも。購入したパンをその場ですぐに味わえます!
人気・おすすめ商品をチェック!
それでは、人気&おすすめのパンをいくつか紹介します!
必食!あげぱん

必食は揚げたての「あげぱん」(税込150円)。2010年に開催された神奈川県内のB級グルメ大会「神奈川フードバトル」に出場した際に誕生し、2年連続で金賞を受賞した看板商品です。1日平均3,000〜5,000本を製造し、多いときはなんと10,000本にも至るのだそう!

常に揚げたてが食べられるので、手にしたときから温かくて食欲をそそります! サクッとおやつに食べやすい長さで、砂糖もたっぷりまぶしてあります。

オギノパン特製のコッペパンをカラッと揚げていて、油っぽさはなくて外はサクッと中はフワフワ! 砂糖のジャリジャリ食感も懐かしく、給食のあげぱんを思い出します。

あげぱんには他にも「カレードーナツ」(税込210円)や「アンドーナツ」(税込180円)などもあります。

こちらは「アンドーナツ」。あげぱんと同じく温かく、丸いあげぱんには砂糖をまぶして、中にはこしあんが詰まっています。こしあんは口当たりなめらかで甘さも控えめ。砂糖の甘さとちょうどいい塩梅です。

あげぱんは揚げたてにこだわっているため、フライヤー(揚げ器)のない直営店では販売しておりません。見つけたら軽食やおやつに、揚げたてを楽しんでみてください!
全種類制覇したい!丹沢あんぱん

百貨店や食の催事でもお馴染みの「丹沢あんぱん」(全税込160円)。 薄皮のブリオッシュ生地であんを包んだ食べやすいあんぱんです。

「こしあん、つぶあん、くり、胡麻、安納芋、紫いも、みるく、ショコラ」の定番8種、季節限定2種が登場し、バリエーションは豊富。おやつやお土産にと根強い人気を誇っています。

こちらはスタッフさんおすすめで、女性やお子さまに大人気の「みるく」。薄皮の中に、白あんと練乳を合わせたミルク餡を包み込んでいます。

ミルク餡は隠し味にほんのりチーズを効かせてミルキーで奥深い味わいに。まろやかな甘みが広がって、和菓子のような満足感を得られるのも魅力です。
ビッグ!メガ給食コッペパン

2年前まで給食で提供されていた「メガ給食コッペパン」(税込140円)。長さ約23cmのメガサイズは店頭でも目を引きました!

ほかのパンと並べても、その大きさは一目瞭然! お店の方によると「メガ給食コッペパン」は中学生サイズで、「あげぱん」の方は小学校低学年サイズ、とのこと。コッペパンを通じて、子どもの成長も感じられるのですね。

昔ながらの素朴な味わいで和食にも洋食にも合います。好きな具材を挟んだ調理パンやクリームを塗ったスイーツパンとしてもアレンジが効きますね。
ロングセラー!コーヒーサンド

ロングセラーの「コーヒーサンド」(税込162円)。こちらも見逃せません! 地元の方から「ソウルフード」と愛されていて、「あげぱん」や「丹沢あんパン」と並び幅広い世代に支持されています。長さ約23cm、厚み約5cmというボリューミーなスイーツパンです。

フワフワのパン生地の間にはコーヒークリームが塗られています。コーヒーの香りがしっかり効いていて、バタークリームのようになめらか。ビターで大人にも好まれるのも納得!

この「コーヒーサンド」は学校給食で提供されていて、かつて会社が経営の危機に陥った際のヒット商品となったのだそう。発売当時を思わせるモノクロのシールを見ているとグッと胸が熱くなりました。
店長おすすめ!牧場ジャージークリームパン

濃厚なクリームが人気の「牧場のジャージークリームパン」(税込194円)。荻野社長おすすめのパンで、菓子パン部門人気1位(*社内データ)を獲得しています。クリームが少しはみ出しているグローブ型が可愛らしいですね。

外側がほんのり甘いフワッとしたパンで、中からはポテっとしたカスタードクリームがお目見え。濃厚なカスタードクリームには牛乳のコクもしっかりあって、まさに牧場の風味を感じさせます!

そのままでもおいしいですが、電子レンジで10秒ほど温めるとクリームがトロ〜とゆるまり甘みも増して、おいしさがパワーアップします!
不動の人気!メロンパン

こちらも人気の「メロンパン」(税込140円)。菓子パン部門人気3位(*社内データ)にも輝いています。しっとり食感のクッキー生地で覆われたホワホワとやわらかいパン。甘さ控えめなので食べやすいのも特徴です。

こちらも電子レンジで10秒ほど温めると、パン生地がフワフワになってスイーツ感もアップ。シンプルで日本人好みの“ザ・メロンパン”として人気を集めているのも納得です。
工場見学について

オギノパンの直売店の横の通路から入ると、パン作りの工程を間近で見られる工場見学ができます。

工場見学は予約不要で無料で楽しめる自由見学型。今回は15時過ぎの訪問だったので製造の様子は見れませんでした。もし製造をしている様子を見たい場合は午前中に訪れるのがおすすめです!

ガラス張りの見学通路からパン作りの全工程を観察できます。通路には、パンの生地作りから成形や包装までの過程を展示で説明されているので、実物を見れなくても理解しやすいです。

工場見学は気軽に行けることもありリピーターさんも多いのだそう!
見学時間:9:30〜17:00頃(営業時間9:30~17:30)
予約:不要(個人の場合)
料金:無料
おすすめ時間帯:午前中(製造工程が活発な時間帯)
工場見学の様子(公式サイト):https://ogino-pan.com/koujoukengaku/
見学とお買い物を楽しもう

お店は、特にお昼の時間帯には店先にまで行列ができるほど連日盛況。併設の工場を見学したら直売所でパンをゲット。「こんなにパンを買ったのは初めて!」という方も続出しています!

食べ物がどのように作られ、私たちの手元に届くのかを学べる食育の場として魅力的。パンは、カラフルでも奇抜でもないけれど、食べた人が小さな頃にタイムスリップしたみたいに、どこか懐かしく、心がほっとする安心感を与えてくれるパンばかりでした。
住所:神奈川県相模原市緑区長竹2841
TEL:042-780-8121
営業時間:9:30~17:30
定休日:元日のみ
交通:(車)JR・京王線「橋本駅」北口から約30分、「長竹カントリークラブ」より国道412号を厚木方面へ車で2分/(バス)JR・京王線「橋本駅」北口から神奈中バス「三ヶ木行き」に乗車→「三ヶ木行き」停留所で乗り換え→「清正光入口」停留所で下車し徒歩約1分
*駐車場完備
*購入は現金のみ
公式サイト:https://ogino-pan.com/
公式Instagram:@oginopan
[all photos by kurisencho]


