ベルギーのフランダース地方にある街・ブルージュは「屋根のない美術館」「北のヴェネツィア」などの異名をもつ美しい街並みで知られています。
首都ブリュッセルから急行電車で1時間と、日帰りでアクセスができるのも魅力。
時代ごとに君主が変わっても自治を守ってきた「自由の街」でもあります。
3つの世界遺産をもつ街、ブルージュ
旧市街全体が「ブルージュ歴史地区」として世界遺産に登録されているのに加え、歴史地区の中に「フランドル地方のベギン会修道院」と「ベルギーとフランスの鐘楼群」の一部があり、一度に3つの世界遺産を楽しめるスポットなのです。
ブルージュ歴史地区
縦横に張り巡らされた運河に囲まれた旧市街が「ブルージュ歴史地区」としてまるごと世界遺産に登録されています。
歴史地区には、市庁舎、教会、美術館といった歴史的建造物が中世のままの姿で残っています。
運河と中世の街並み、これが心躍らずにいられるでしょうか。
マルクト広場の鐘楼
街の中心に位置するマルクト広場。「マルクト」とはマーケットのことで、この広場に「ベルギーとフランスの鐘楼群」として世界遺産に登録されている鐘楼の一つがあります。
鐘楼は市民の自由の象徴。高さと鐘の数はその街の豊かさを表しているそうで、83メートルの高さと47もの鐘をもつブルージュの鐘楼はとりわけ立派なものです。
鐘楼から見る絵本から飛び出してきたかのような風景に思わず歓声を上げてしまいそう。
ベギン会修道院
「愛の湖」に隣接するベギン会修道院も世界遺産の一つ。戦争が絶えなかったこの地で、夫を戦争に送り出した妻たちが共同生活を送ったという歴史があります。
ブルージュを含め13の修道院が「フランドル地方のベギン会修道院」として世界遺産に登録されていますが、ブルージュのものは保存状態もよく、最も美しいもののひとつです。
運河クルーズを楽しもう
縦横に張り巡らされた運河をクルーズでめぐり、「水の都」を体感してみては?
中世のままの家並みや、「ブルージュ」の名の由来になった橋の数々が水面に映る姿はなんともロマンティック。
街歩きとは違った角度から眺めることで、ブルージュの新しい魅力が発見できるはずです。
甘い誘惑
ベルギーといえやっぱりチョコレート。ブルージュは「チョコレートの街」として有名で、街のいたるところにチョコレートの誘惑が待っています。中心部だけでその数なんと200以上とも言われているほど。
ただ街を歩いたり、運河沿いをサイクリングしたりして街の空気を感じるだけで幸せな気分に浸れる街が、ここブルージュ。「自由」を大切にしてきた街だからでしょうか。なんともいえない不思議な心地よさと開放感が味わえますよ。
[フランダース観光局]
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