ハワイで最も高い山、マウナケア
ハワイ諸島のなかで最も高い山「マウナケア」。標高は4205mと、富士山よりも1000m近く高い。でも、マウナケアは頂上まで車で行けるので、富士山のように登山する必要がなく、楽ちんです。
とはいえ、道が舗装されていないので一般的なレンタカーで行くのは困難。そこで「太公望ハワイ」という会社のサンセットツアーに申し込みました。
10人乗りの車で出発。道中、ガイドさんが高山病対策を色々教えてくれたのですが、印象に残っているのが「眠くなっても眠ってはいけない」ということ。眠ってしまうと、酸素の摂取量がより減ってしまうとかなんとか・・・。高山病の症状に、眠気があるなんて知りませんでした。
途中、標高2800mの地点にある「オニヅカ・ビジター・センター」に寄って夕飯を食べながら高度に体を慣らします。ちなみに、このセンター名は、日系の宇宙飛行士、エリソン・ショージ・オニヅカ(鬼塚 承次)という人物に由来しています。
宇宙が近い神聖な場所
車でジャリ道をひたすら登っていくと、雲の上に出ました。
サンセットの時間が近づいているので、ほんのり色づいていて、幻想的・・・。
頂上に着くと、世界各国の天文台や望遠鏡が建っていました。
マウナケアの頂上は、天体観測に適した世界有数の場所なのだそう。写真左が日本の「すばる」。
天文台の向こうで日が暮れていきます。ああ、美しい・・・
やがて辺りが闇に包まれると、宇宙の存在をすぐ側に感じます。
空が近いというよりは、宇宙が近い。180°見渡す限り宇宙なんです。
太陽と交代するように、月が出ました。
ただただ、美しい。そしてやっぱり月も近い!
教科書で習った、星が運行しているということを、マウナケアで初めて実感したように思います。
帰りの車の中は、爆睡でした。
幸い高山病には苦しまなかったものの、体にはそれなりに負担がかかっていたようです。あんな神聖なところに立つんだもの、生身の人間にはそりゃこたえますよね。本当に感動的な体験でした。