ニューヨークに行ったら、金髪で青い眼の背の高い美男や美女が歩いていると、ついつい想像(妄想)してしまいませんか?
しかしそこは人種のサラダボウル・ニューヨークシティ。周りを見回すと、意外にも??
2010年のアメリカ国勢調査による人種別構成は、下記のようになっています。
NYC人種別人口構成(総人口 8,175,133人)2000年比+2.1%
NYC Government Result from the 2010 Census
実は、ヨーロッパをルーツに持つ西洋人はNYC全人口の3割強しかいません。現在増加しているのが、メキシコ、プエルトリコ、ドミニカ、エクアドル、ペルー、グアテマラ、アルゼンチンなどのスペイン語圏のヒスパニック・ラテン系。西洋人の次に多く約3割です。10年前と比べ、8%も増加しています。その次が、アフリカ系アメリカ人2割強ですが、2000年と比べると、5%も減っています。
この10年で最も増加しているのが、なんとアジア系。10年前より31.8%も増えています。そのうち、中国系が半数を占めます。続いて、インド系、韓国系。
日系は、比率でみるとアジア人の中で2%強。NYの日本人って、意外に少数派なのですよ。
アジア系の人口 (2010年アメリカ国勢調査より)
普段NYCの街を歩いてみると、「ラテン系の人が多いな〜」「中国人が多いな〜」と感じることが多いですが、その通りの結果でした。現在のNYCの飲食系を支えているのは、ラテン系の人たちです。料理のジャンルを問わず、レストラン、カフェなど多数働いています。彼等の存在なくして、NYCの飲食業は成り立たないでしょう。
中国系は、2013年に35万人を突破しています。中国のパワーを感じますよ。
ラテン系、中国系とも、ファミリー重視の国民性。NYCにいる兄弟姉妹、叔父叔母、従兄弟を頼って、渡米するケースが多いのです。NYCにおいて、ほとんどは同国民同士で結婚し、若い時期に子供を持ちます。それゆえ、これからも彼等が増加していくことは間違いないでしょう。
「現在のNYCでは、英語は必要ない。」(!?)
「習うべきなのは、スペイン語と中国語。」と英語学校の先生が、冗談まじりの本気で言っていましたが、正しいかもしれません。
肌の色が白い西洋人以外をマイノリティー(少数民族)といいますが、現在は完全に逆転してしまっています。そのうち、マイノリティーという呼び方は変わっていくかもしれませんね。